鎌倉の路地裏から(第18話)大銀杏と2つのカフェ(鶴岡八幡宮)
2020/11/6(金)
みなさまこんにちは。
ようやく秋晴れが続く日々となりました。
街歩きホストがお伝えする鎌倉の路地裏最近情報、第5回目です。
今回のテーマは「鶴岡八幡宮の大銀杏とカフェ」です。
◼︎八幡宮の大銀杏
この写真は2008年に撮影したものです。
♪八幡宮の石段に 立てる一木の大銀杏。別當公曉かくれしと 歴史にあるはこの蔭よ♪
鉄道唱歌7番にも登場する大銀杏は2010年3月10日に倒れてしまいました。
現在の景色はこんな感じ。往時と比べるとちょっとさびしくなりました。
銀杏の木があった場所には、残った根から若木が出てくるように処置が施され、
その横に根元から4メートルの高さで切り離された幹が移植されいます。
そして、大銀杏の樹幹部分は2019年にオープンした鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム付属のカフェの店内に置かれています。
◼︎鶴岡ミュージアムのカフェ
鶴岡ミュージアムはル・コルビュジエに師事した坂倉準三が設計した旧神奈川県立近代美術館鎌倉館を利用したガイダンス施設で、
鎌倉の歴史に触れることのできる宝物やパネル展示がされています。
この施設の北側に2019年10月にカフェがオープンし、大銀杏の樹幹部分が飾られています。
ガラス張りの平屋作り。広く表の緑の庭や樹木を眺めることができます。
風を感じるテラススペースもおしゃれです。
店内のパン窯で焼き上げた食パンを使ったホットサンドやバゲットサンドや、
オリジナル和スイーツ、ドリップコーヒーが楽しめます。
◼︎平家池畔の道散策
このミュージアムカフェを出ると眼前には「平家池」、そして対岸にもう1軒のカフェ「風の杜」を臨みます。
源頼朝の命により作られた源平池は中央に太鼓橋が架けられ、橋の東側が「源氏池」、西側が「平家池」と呼ばれています。
平家池の畔は昨年整備され、静かな散策路となっています。
オープンしてから日が浅く、コロナの自粛期間もあったため、訪れる人もまばら。
ツツジ、ショウブ、スイレンなど、それぞれの花の時期に、ミュージアム、太鼓橋を臨む美しい景色が楽しめます。
◼︎カフェ風の杜
池を巡ると近くなってくるカフェは「風の杜」。八幡宮正面の三の鳥居のすぐそばにあります。
こちらは2018年12月に大がかりなリニューアルがなされました。
店内は広々とした空間。
窓いっぱいに広がる平家池とミュージアムの風景。どの席にすわっても、絶景が広がります。
中央部に置かれた茶釜。
日本茶をコンセプトにした食事とお菓子が提供されています。
甘味は、ぜんざい、黒豆かん、炙り大福、和紅茶プリンなど。葉山の和食の老舗が運営されています。
◼︎むずび
ご案内したコースは八幡宮の中という場所にありながら静かなカフェ散歩が楽しめる場所。
大銀杏の歴史を訪ねながら、色づく晩秋の鎌倉カフェ散歩はいかがでしょう。
優雅なひとときを過ごせる癒しのゾーンができています。
長くなりました文をお読みいただきありがとうございます。
コロナも早く落ち着きますように!
(おしまい)
◼︎参考情報:
□TABICA鎌倉カフェ散歩
□鶴岡ミュージアムカフェ:
https://tabekama.wordpress.com/2020/03/31/鎌倉文華館-鶴岡ミュージアムカフェ八幡宮/
□カフェ風の杜:
https://tabekama.wordpress.com/2020/06/16/茶寮-風の杜(鶴岡八幡宮)リニューアル/