初夏に草原に生える多年草。アザミの由来は、花が美しいので近寄ると鋭いトゲ(棘)におどろく(=アサム)に因み、アサムが転訛してアザミになったとされる。美しい花だがうっかりさわると痛い思いをさせられると暗に女性に例えられる。根生葉はロゼット状で花期にも残り、茎葉は羽状に裂け鋭い刺がある。アザミ属の多くは秋に開花するが、ノアザミは春から夏に茎頂に4cm程の紅紫色の頭花を上向きにつける。花の側面(総苞)が粘液でべたつくのが特徴。よく似るノハラアザミとの見分けは、ノハラアザミは秋に花が咲き、総苞はべたつかない。
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