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原種チューリップの育て方|園芸品種との違いはある?

春先に咲くチューリップは赤色や黄色などさまざまな花色があり、日本でも親しみがある花ですね。

私たちが見慣れているチューリップは実は園芸用に品種改良された品種であり、チューリップには原種と園芸品種の2種類あることを知っていますか?

原種チューリップを見る機会は少ないかもしれませんが、園芸品種とはまた違った魅力でとても美しいです。原種チューリップの育て方について詳しく紹介していきます。

原種チューリップとは

科・属名
ユリ科チューリップ属
分類・性質
耐寒性球根
原産地
中央アジア~地中海沿岸
学名
tulipa
英語名
tulip
別名
鬱金香(ウコンコウ/ウッコンコウ)
出回り期
11月~4月
開花時期
3月~5月
花色
白、赤、ピンク、黄色、複色
花もち
1~2週間程度
誕生花
12月15日

原種チューリップと園芸品種のチューリップとの違い

園芸品種のチューリップは花壇や植物園などで見かけることが多いですが、原種チューリップを見たことがある方は意外と少ないかもしれませんね。

原種チューリップは野生種のチューリップのことで、園芸品種のチューリップを区別するために「ワイルドチューリップ」や「ミニチューリップ」などとも呼ばれています。

原種チューリップの花は小さく草丈も低くて葉は細く、球根は園芸品種のチューリップのものと比べると約半分くらいの大きさです。また、原種チューリップだけでも約150種類以上の品種があります。

原種チューリップは原産国でもあるトルコの国花であり、トプカプ宮殿やモスクなどには数多くの原種チューリップが描かれていますよ。

一方、園芸品種のチューリップとは原種を元に品種改良されたチューリップのことです。

品種改良は17世紀頃にオランダを中心に盛んに行われ、現在では約5,000種類以上もの品種があるといわれています。

園芸品種のチューリップは花が大きいため見た目も豪華なことが特徴で、咲き方は一重咲きや八重咲き、ユリ咲きやフリンジ咲きなど実にさまざまです。

原種チューリップの育て方:植え付け・植え替え

原種チューリップの植え付け時期は10~11月頃で、この時期は地温が約15℃なので発根に適した気温です。

植え付けが遅れてしまうと発根量にも影響が出てくるので、この時期を過ぎた場合は12月までに植え付けを終わらせましょう。

原種チューリップには早咲き、普通咲きそして遅咲きの3種類があり、開花時期が異なる品種を寄せ植えすると花が咲くタイミングがずれてしまうので、鉢植えの場合は同じ種類の原種チューリップを植えることをおすすめします。

植え付けの目安としては球根3個分の深さですが、鉢植えの場合は根が伸びるスペースを確保することも必要なため、鉢の種類によっては浅く植え付けることもあります。

また、植え付ける時に球根の向きを揃えておくことで芽が出る向きも揃うので、球根の向きにも気を付けて植え付けましょう。

原種チューリップの育て方:用土

原種チューリップは水はけがよく栄養に富んだ土を使用し、球根専用の用土や草花用の培養土などでも利用できます。

原種チューリップの育て方:育てる場所

原種チューリップは、地植えであれば日当たりと風通しが良い場所に植えましょう。鉢植えの場合は蕾ができて色がつき始めた頃に日なたから半日陰の場所に移動させることで、多少長く開花させることができます。

原種チューリップの育て方:水やり

原種チューリップの水やりは鉢植えと地植えで異なり、鉢植えの場合は土の表面が乾燥したらたっぷりと水やりをします。水やりを忘れてしまうと花が咲かなくなってしまうため、日頃から観察して定期的に水やりしましょう。

地植えで育てる際は水やりすることで球根が腐ってしまう恐れがあるため、水やりはしません。

原種チューリップの育て方:肥料・追肥

原種チューリップは全体的にこじんまりした品種が多いため、肥料は少量施せば十分です。鉢植えの場合は、元肥を球根定植した後に化成肥料は地表に施しましょう。

原種チューリップの芽が出たら追肥し、葉が枯れるまで月に1回程度水やりする代わりに与えます。

原種チューリップの手入れ

原種チューリップを育てていると周辺に雑草が生えてくることがありますが、原種チューリップが十分に育っていない時などは雑草が花を隠してしまうこともあります。そのため、雑草を見つけたら早い時期から除草しておきましょう。

チューリップの球根は5月下旬~6月中旬頃が堀りあげの時期で、チューリップの葉が茶色や黄色に変色した時が堀りあげのタイミングです。球根を堀りあげたら、風通しのいい場所で保管してください。

原種チューリップの育て方:剪定

開花した後の原種チューリップは花がら摘みをして、花径の上の部分を取り除きます。花がら摘みの目的としては、球根に栄養を集中させることと花が散って株元に落ちると球根が病気にかかる場合があるためです。

多くの植物は枝や葉などを剪定しますが、原種チューリップはそのような剪定は必要ありません。

原種チューリップの増やし方

原種チューリップは一般的に球根を植えて育てますが、それ以外には種まきでも増やすことができます。原種チューリップの子房に種ができるので、花が枯れた後に根っこから抜き取って子房にできた種を手で丁寧に採種してください。

球根の場合は花が咲くまで約半年ですが、種まきで育てる場合は3~5年程度かかるようです。

原種チューリップの育て方:病気・害虫

原種チューリップは開花する春先にアブラムシが発生することがあり、アブラムシはウイルス病を媒介するのでウイルス病にかかってしまうと翌年以降花が咲かなくなってしまいます。予防策としては、定植した時に浸透移行性殺虫剤を土に散布しておきましょう。

また、原種チューリップはかいよう病や褐色斑点病などにかかりやすく、かいよう病は発芽した後葉に灰白色をした小さな斑点が現れて葉の表面が縮れてしまいます。

褐色斑点病とは葉に小さな黄色い斑点ができることで、葉が枯れてしまう病気です。これらの病気にかかった場合は、発病した株を根っこから抜き取ってください。

原種チューリップを球根から育ててみよう

原種チューリップを初めて知った方も多いかもしれませんが、こじんまりしたその花姿はとても可愛らしいです。

育て方は難しくないので、ご興味があれば原種チューリップを球根から育ててみてはいかがでしょうか?

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