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身近に咲くスミレの種類を見分けよう!主な品種や生息地をご紹介!

2024/2/19

スミレは、小さくて鮮やかな花で野山を彩る人気の植物です。青紫色の花を思い浮かべる方も多いでしょうが、実はその種類はとても豊富です。この記事では、スミレの種類とその魅力、そしてどのような場所に生息しているのかをご紹介します。

スミレの種類はどのくらいある?

スミレ

Photo by ポトスさん@GreenSnap

スミレの種類は世界中で約400種類以上とされており、日本国内でも80種を超える様々な種類が確認されています。特に高尾山は「スミレの山」とも呼ばれ、約40種類のスミレが自生していると言われています。

スミレの種類

スミレには、大きく分けて有茎種と無茎種の2種類が存在しています。有茎種のスミレは、地際に見える株元から茎を出し、その茎の途中から花や葉がつく特徴があります。

無茎種のスミレは、根から茎が出る特徴があり、地面から直接生えているようにまっすぐ花や葉が生える特徴があります。

有茎種のスミレ

タチツボスミレ

タチツボスミレは、北海道から沖縄まで日本全国の平地や低山に分布し、日本で一番よく見られるスミレです。丸い葉と立ち上がるような茎が特徴で、個体数が多いため、さまざまな変種が存在します。基本的には淡紫色から濃い紫色の花を咲かせますが、白や緑がかった花を咲かせる品種もあります。花の中心には筋が入る特徴があります。

ツボスミレ

ツボスミレは、北海道から九州、屋久島の平地や山地の林の中など、湿ったところに分布するスミレです。日本で見られるスミレの中では一番花が小さいのが特徴です。

花は白色で、濃い紫色のすじ模様が入る美しいスミレです。葉は少しつぶれたハート形で、葉の基部につく小さな葉にほとんど切れ込みがありません。

アオイスミレ

アオイスミレは、北海道から宮崎県にかけて、沢沿いのやや湿った林などに分布するスミレです。日本のスミレの中で花期が一番早く、3月中旬〜4月ごろから花を咲かせます。

全体的に毛が多く、葉の上に花を乗せるように花をつける特徴があります。葉はハート形から円形で、先はあまり尖っていません。

有茎種のスミレ

スミレ

スミレは、北海道から屋久島までの日本全国の日当たりの良い草地や道端、民家の周りなどで見られます。濃い紫色の花を咲かせ、左右の花びらには白い毛が生えています。葉は長細くとがっていて、葉先は丸いのが特徴です。

ヒメスミレ

ヒメスミレは、本州、四国、九州の民家の周りや石垣、道端などの日当たりのいい場所で見られるスミレです。名前の通り、スミレよりひと周り小さいのが特徴です。

すみれと同じく、濃い紫色の花をもち、長細い葉と左右の花びらには白い毛が生えているのが特徴ですが、葉を支える葉柄(ようへい)にひれがついていないことで、スミレと見分けることができます。

コスミレ

コスミレは北海道の南側、本州、四国、九州、屋久島の低山や明るい林の中、民家の周り、道端や土手などの日当たりのいい場所で見られるスミレです。名前とは異なり、2cmほどの花を咲かせる普通サイズです。

花は淡い紫色ですが、白い花を咲かせるものもあります。葉は卵形か長めの三角形をしており、先がやや尖っています。全体的に毛がありません。

ノジスミレ

ノジスミレは、秋田よりも南の本州、四国、九州に分布し、民家の周りや空き地、道端、草地、石垣、畑などの日当たりのいい場所で見られるスミレです。

花からいい香りがするのと、地面に平たく伸びるように広がるのが特徴です。花は青〜濃い紫色で、花びらには濃い紫色のすじが入ります。葉はへらのような楕円形で、葉を支える葉柄(ようへい)にひれがついています。また、茎や葉には短く白い毛がたくさん生えています。

スミレの種類を覚えて楽しもう!

身近な場面でよく見られるスミレですが、実はたくさんの種類が存在しており、それぞれに独特の魅力があります。自然の中でスミレを見つけたら、どの種類かを見分けてみるのも楽しいですね。スミレの美しさを楽しみながら、季節の移ろいを感じてみてください。