恐怖の“ブルドッグほっぺ”はこうすれば防げる!
紫外線対策、顔の温め、まいうー体操などで“たるみ”を抑える
伊藤和弘=フリーランスライター
年を取ると「男らしさ」は失われていく。残念なことだが、いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? この連載では第一線で活躍する専門家たちに、「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回のテーマは「垂れてきたほっぺの対策」。通称「ブルドッグほっぺ」。独自の体操を提案するアヴェニュー六本木/表参道クリニック(東京都港区)の澤田彰史副院長にその対策を解説してもらう。
久しぶりに若い頃の写真を見て、「あれっ?」と思ったことはないだろうか。
体重もそれほど変わっていないし、頭がさびしくなったわけでもない。それなのに何かが違う。よくよく見ると顔の「りんかく」だ。昔はすっきりとシャープだった頬の線が崩れ、垂れている。いつの間にか、ほうれい線もくっきり……。
年を取ると、頬が垂れる。“美肌マスター”としてテレビでもおなじみの澤田副院長によると、その原因は主にふたつ。
「まず、加齢とともに皮膚を支えるコラーゲンが減る。同じく、皮膚を支える筋肉も小さくなる。したがって対策は、コラーゲンを減らさないことと筋肉を強くすること」
皮膚のコラーゲンは30歳を過ぎるとあまり作られなくなり、加齢とともにどんどん生産量が落ちていく。それに輪をかけるのが紫外線。シミやシワを引き起こすだけではない。紫外線によって発生する活性酸素はコラーゲンを破壊し、たるみの原因にもなるのだ。特に男性は紫外線ケアを怠りがちなので、一般に女性よりも肌が老化しやすいという。
さらに年をとると自然と頬の脂肪が減り、ほうれい線が刻まれるようになる。とはいえ下手に脂肪がつくと、もっと悲惨だ。弱くなったコラーゲンと筋肉が重い頬肉を支えられず、下にデロンと垂れ下がる。いわゆる“ブルドッグほっぺ”になってしまう。
世の中にはカッコいいハゲもいるが、カッコいいブルドッグほっぺはまずいない。だらしなく垂れ下がった頬は若々しさからほど遠く、いかにも“老醜”を感じさせる。もしかすると、お金持ちには見えるかもしれないが…。