2020/4/24
声優の久米明さんの訃報に接しました。96歳ということです。
昔の方はご存知だと思いますが、日本テレビの「日立ドキュメンタリー素晴らしい世界旅行」(1966年~1990年、日本映像記録センター制作)のナレーターを長いことやられていました。私はちょうど1984年ロスオリンピックの夏ですが、番組の制作会社で、今はないテレックスという機械(=モールス信号みたいな通信手段)をいじって海外にいる番組クルーの情報を集約するアルバイトをしておりました。大変お世話になりました。
私の父が早稲田大学の学生自治会の文学部委員長をしておりましたときの話です。今でいう早稲田祭の黎明期のことですが、久米明さんにご懇意になったそうです。
昭和22年に「夕鶴」を書かれた木下順二さんらと久米明さんは劇団ぶどうの会を立ち上げます。父と牛山純一さん(当時の早稲田大学文化連合会会長、後に日本テレビで天皇陛下御成婚中継を手掛け、日本映像記録センターを創設)が「ぶどうの会」を大学祭に呼び、公演は大成功を収めるものの、劇団に渡すギャラの一部を前祝で飲んでしまったそうです。
結果的に久米明さんへのお詫び?という意味か分かりませんが、後年、牛山さんが制作した番組へのナレーターをお願いし、牛山さんと盟友だった三宅の愚息がアルバイトで奉公に出されたという流れになります。
長寿番組「素晴らしい世界旅行」は前職広告会社の扱いでした。おおらかなナレーションは久米さんの真骨頂でした。私もコマーシャルの声優をお願いして助けていただきました。
改めてお悔やみ申し上げます。ありがとうございます。
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