メモ

「X.com」はもともとどのようなものだったのか?


Twitterを買収したイーロン・マスク氏は、金融決済とソーシャルメディアを融合させたスーパーアプリ「X」誕生がTwitterの買収によって加速すると意気込んでおり、Twitterのブランド名を「X」に変更するなどさまざまな改革を加えています。マスク氏は自身の企業や息子の名前にまで「X」という文字を入れるほどXを気に入っていますが、マスク氏の原点ともいえる企業「X.com」がどんなものだったのか、その一端がウェブアーカイブから確認できます。

X.com
https://web.archive.org/web/20000301045908/http://x.com:80/

マスク氏は1999年にX.comというオンライン銀行を創設しましたが、ソフトウェア企業のコンフィニティと合併後、コンフィニティの共同創業者であるピーター・ティール氏にX.comのCEOの座を奪われてしまいます。コンフィニティが運営していたサービス「PayPal」の名を取り、X.comはそのままPayPalに改名しましたが、マスク氏は2017年にX.comのドメイン名を買い戻すことに成功しています。

この買い戻しについて、マスク氏は当時「PayPalがX.comの買い戻しを許可してくれたことに感謝します。今のところ特に計画はありませんが、自分にとってセンチメンタルな価値があるんです」と語っていました。

Thanks PayPal for allowing me to buy back https://t.co/bOUOejO16Y! No plans right now, but it has great sentimental value to me.

— Elon Musk (@elonmusk)


そんなX.comが当時どんなサイトだったのか、2000年3月1日時点での様子は以下の通りです。X.comはオンライン上の決済代行サービスであり、サイトには「オンラインオークションの支払いは無料で即時可能!」「手数料なし、最低料金なし、面倒事なし」などの宣伝文句が書かれています。


About Usを見ると「X.comのことを耳にした人は、なぜ金融サービスのサイトなのにこんな変わった名前を選んだのかと不思議がることが多いです。Xはシンプルでわかりやすく、虚飾や飾り気のない、まさに私たちの金融サービスへのアプローチのようなものです」と書かれており、Xに込められた意味を知ることができます。


マスク氏はTwitterを「世界で最も価値のある金融機関にする」という計画について話したことがあるほか、TwitterをWeChatやTikTokのようにしたいと語ったこともあります。一方でマスク氏はTwitterを「すべてを備えたアプリX」にしたいとの考えを示しており、いずれXがSNSだけでなく決済サービスなど他の機能を備えるものになる可能性があります。なお、記事作成時点でX.comはtwitter.comにリダイレクトされるようになっています。

企業としてのTwitterはすでに消滅しており、2023年7月25日にはTwitterの青い鳥のロゴがXに変わるなど本格的な変貌を遂げ始めています。なお、Twitterというサービス名がXに変わることにより、これまで「ツイート」と呼ばれていた投稿の名称がどう変わるのかという質問に対し、マスク氏は「Xだ」と返していますが、この名称が正式に適用されるのかどうかは未定です。

An X

— Elon Musk (@elonmusk)

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in Posted by log1p_kr

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