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ナスカの地上絵を上回る世界最大規模の地上絵がインドの砂漠で見つかる

by Ninara

巨大な地上絵と言えば南米のペルーに存在するナスカの地上絵を連想する人が多いはずですが、新たにインドとパキスタンにまたがって広がるタール砂漠で、ナスカの地上絵を上回る世界最大規模の地上絵が発見されました。あまりにも絵の全体像が大きすぎるため、描いた本人ですら絵を見ることはできなかったと考えられています。

New enigmatic geoglyphs in the Indian Thar Desert: The largest graphic realizations of mankind? - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2352226721000362

Enigmatic Designs Found in India May Be The Largest Images Ever Made by Human Hands
https://www.sciencealert.com/enigmatic-designs-found-in-india-may-be-the-largest-images-ever-made-by-human-hands

Huge spiral found in Indian desert may be largest drawing ever made, experts say | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-9616319/Huge-spiral-Indian-desert-largest-drawing-experts-say.html

フランスの研究者であり、親子でもあるCarlo Oetheimer氏とYohann Oetheimer氏は、Google Earthを使用してタール砂漠の調査を行っていたところ、オアシスの都市であるジャイサルメール付近で、地上絵と思われる幾何学的な線を発見したとのこと。その後、2016年には無人航空機を使用した現地調査を実施し、いくつかの溝は植林のために掘られたものだと判明したものの、植林とは関係のない地上絵も確認されました。

Oetheimer氏らが確認したタール砂漠の地上絵を表した図が以下。「Boha村」という村の付近に描かれた「Boha1」と呼ばれる巨大な渦巻きは長さ724m、幅201mの範囲にわたって描かれており、実に12kmに及ぶ1本の線で構成されています。また、Boha1の南西に描かれている「Boha2」と呼ばれる図形は、牛耕式に折り返している巨大な線とゆがんだ形で曲がりくねった図形、そして小さな渦巻きで構成されており、この図形も11kmにわたる1本の線で描かれています。

by Carlo & Yohann Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

地面に描かれた巨大な線を地上で撮影した画像がこれ。溝の深さは10cm以下で幅も20~50cmほどだそうで、以下の画像では隣の線までの距離が9mほど。間近で見てもこれが壮大な地上絵を構成しているとは気づくのは困難です。

by Carlo & Yohann Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

Boha1とBoha2の周囲には他にも関連するとみられる地上絵があり、記事作成時点で確認できる線の総距離は48kmほどで、かつては80kmに及ぶ線が描かれていたのではないかと推定されています。研究チームは「これらの地上絵はこれまでのところ世界で最大であり、インド亜大陸(インド半島)で初めて発見された地上絵でもある上に、謎めいた痕跡についても独特です」と述べています。

この地上絵がなぜ描かれたのか、そして誰によって描かれたのかは不明。地上絵の付近にはヒンドゥー教の記念碑が複数見つかっているほか、地上絵が描かれたのは少なくとも150年前と比較的最近であることを研究チームは指摘しています。また、重要なポイントに複数の石が配置されていることから、地上絵を描くために面積測定の技術が使われた可能性があるとのこと。

by Carlo & Yohann Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

Oetheimer氏らは、人間の活動によってこれらの地上絵が消失してしまう前にインド政府によって保護されることを望んでいます。「徹底的な調査の結果、Bohaの地上絵はこれまでに発見された中で最大の、人間によって抽象的かつ有機的に配置された幾何学的な地上絵だと思われます」と研究チームはコメントしました。

これほど巨大な地上絵の全体像を見るには地面から300m以上の高度が必要ですが、描かれた場所が起伏に乏しい砂漠の中であることから、描いた人物ですら地上絵を見ることはできなかったと考えられています。そのため、研究チームはこの地上絵がデザインを重視にした芸術的表現ではなく、何らかの文化的慣習に基づくものではないかと推測しています。

研究チームは論文中で、「この地上絵は、私たちに宗教的・天文学的・宇宙論的な意味合いを検討するように促してきます。これらの独自性から、地元で観察された例外的な天文現象を記念したものではないかと推測することが可能です」「これらのユニークな地上絵は、地理的および文化的な文脈と密接に関係しており、神聖なものや宇宙に関連する普遍的なメッセージが含まれているかもしれません」と述べました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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