取材

時速3300カンでシャリを握り、最高毎時400本で海苔巻きができるスシロボットたち


スシローやかっぱ寿司などの全国チェーンに機械を販売している鈴茂器工という会社が制作したスシロボット「超小型シャリ玉ロボット SSN-FLA」と「海苔巻きロボット」が食の総合イベント「第15回FABEX(ファベックス) 2012」に展示されていたので、その高速調理の一部始終を見せてもらいました。

◆にぎりスシ用ロボット

写真左奥にある縦長のロボットが「超小型シャリ玉ロボット(税込み130万円前後)」で、右側にあるのが「シャリ玉移載装置(税込み130万円前後)」です。


「超小型シャリ玉ロボット」単体でスシを握ることが可能ですが、人間が手で1カン1カン取り出しているとその作業がボトルネックになってしまうため、移載装置を使って素早くトレーに並べていくという仕組みになっています。


「アシモ」のような器用さも「ルンバ」のような便利さもなく、ただひたすらスシを握り続けるためだけに生み出された一途なロボットです。


操作はタッチパネル式なので、スマートフォン世代でもラクラク扱えるハズ。


スイッチを入れると排出口からものすごい勢いでシャリ玉が出てきます。


受け皿が回転しながら、次々にシャリ玉を送り出して行きます。


受け皿の一番右はしまでシャリが到達すると移載マシンのアームがシャリをつかみにきます。


「ズボァ」と目にもとまらぬ早業でシャリを掴み上げて……。


すごい速度でトレーに移動。


「ピシッ」と寸分の狂いも無く整列させていきます。


実際に動いている様子は以下の約10秒のムービーでサクッと確認してみてください。

1時間に3300個のスシを握れる鈴茂器工の「超小型シャリ玉ロボット」 - YouTube


という訳で、できたてを1つ食べてみることにしました。


持ち上げてもシャリが崩れることがなく、しかし口の中に入れると「フワリ」と米粒がほどける絶妙な握り具合です。


◆海苔巻き用ロボット

毎時最大400本の巻き寿司生産能力を誇る鈴茂器工驚異のメカニズム「海苔巻きロボット SVR-NVE(税込み180万円前後)」。


斜め横から見るとこんな感じ。


こちらもタッチパネルで操作が可能で、細巻きや太巻きを作り分けることができます。


作業は半自動のため、まずは人の手で海苔をセットする必要があります。


右手側にある緑のボタンを押すと海苔が本体に吸い込まれ……。


スグにシャリがセットされた状態になり戻ってきます。


後は、具を乗せて……。


再度緑のボタンを押すと自動で海苔が巻き付けられます。


こんな感じで1面を除いて海苔が巻かれた状態になるので、海苔のはじを手動で巻き付ければOK。


キレイな海苔巻きができあがります。


実際に海苔巻きを作っている様子は以下のムービーでチェックできます。

毎時最大400本の巻き寿司がつくれる「海苔巻きロボット」 - YouTube


ブース内には完成したにぎり寿司と海苔巻きを手に「私がつくりました」とほほえむ女性の写真が飾られていました。こう言われたらロボットが作ったのか人間が作ったのか素人目には判断がつかないかもしれません。


おいしいおスシが格安で食べられるようになった背景にはこのようなハイテク技術が使われていたのかと思うと胸が熱くなります。

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in 取材,   ハードウェア,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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