「JAPAN’S AUTHENTIC LUXURY」の略語となる造語「JAXURY」とは、『日本が誇るほんもの』を意味します。そんな“ほんもの”を見極めるための新たなる指針に基づいて、JAXURY委員会がファッション、美容、宿泊、飲料、茶菓子、器・道具、インテリア、ライフスタイル……オールジャンルから選定した「JAXURY アワード」を開催。いま私たちにとってのJAXURYなブランドの素晴らしさを知る喜びは、本当に送りたい毎日を、生活を、人生を、あたらめて発見する喜びにもきっとつながるはず。
今回は、「クラフトマンシップ」部門賞を受賞したグランドセイコーをはじめ、ミキモト、和光をご紹介します。
●JAXURY委員会のメンバー
小山薫堂さん(放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティ)、前野隆司さん(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科教授)、重松理さん(ユナイテッドアローズ名誉会長)、奈良宗久さん(裏千家今日庵業躰)、齋藤薫さん(美容ジャーナリスト、エッセイスト)、森岡弘さん(ファッションディレクター、スタイリスト)、隅谷彰宏さん(テイラーアンドクロース株式会社 代表取締役)、川合寛妥さん(株式会社赤坂柿山 代表取締役社長)、吉岡久美子(講談社 FRaU JAXURY号編集責任)
グランドセイコー
独自の世界最高技術の時計
エイジレスでタイムレスなメイドインジャパンの実力
1960年当時、日本の時計製造技術の粋を集めて作られた“初代グランドセイコー”は最も高精度なスイス公認歩度検定局によるクロノメーター規格(優秀級)と同等の精度を実現。その後も世界で数少ない真のマニュファクチュールとして、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続けている。
高精度で機能性が高い革新的な腕時計でありながらも、見た目は決して主張しすぎることなく、控えめに持つ人に寄り添う佇まいが日本らしい。この細部にまで行き届いた丁寧で洗練されたモノづくりは、今の時代だからこそ世界でさらに評価され、これからのメイドインジャパンを導く先駆者となっている。
ジャパニーズブランドの次のレガシーは時計になる予感……(小山薫堂さん)
圧倒的なモノづくりの姿勢と細部にまで行き届いた日本的な美意識が魅力(森岡弘さん)
ミキモト
世界一のパール
100年以上輝き続ける、日本のラグジュアリーの真髄
パールは貝に育まれる宝石であり、「海からの贈り物」と言われるほど、希少で神秘的な存在。そんな偶然の産物であったパールを世界中の女性に広めたのが、ジュエリーブランド ミキモト。世界初の真珠養殖に成功し、その名を歴史に刻んだのが1893年。その技術は現在も日本の文化として世界各国から評価されており、過去には世界で最も価値のあるラグジュアリーブランド100に日本のジュエリーブランドで唯一選出。
日本では1924年には宮内省御用達の称標許可を獲得、世界では英国王室をはじめロイヤルファミリーやセレブリティから愛される。また、いち早く優秀な職人をヨーロッパに派遣し、日本の伝統とヨーロッパの製作技術やデザインを融合させた独自の様式「ミキモトスタイル」を確立。現代でもミキモトのオリジナルデザインとして人々を魅了し、美の伝統を更新し続けている。
和光
日常の小さきラグジュアリー
日本のラグジュアリーの原点
1932年より銀座のランドマークとして知られる和光本館。「ここのモノなら間違いない」という信頼が歴史を支え、日本の由緒正しきセレクトショップとして唯一無二の存在を放つ。数ある名品のなかでも今注目すべきは、世界に誇る小さな名品たち。
手のひらサイズにたくさんの配慮が凝縮され、日本のおもてなしを体現。誰かを想い選ぶギフトこそ、相手も自分も笑顔にする魅力ある一品を確実に選びたい。そんなアイテムがここに確かに存在する。
※本文中の( )内、H=高さ、W=幅、D=マチ・奥行きを表します。サイズはcmです。
●情報は、FRaU2021年5月号発売時点のものです。
Photographs:Takehiro Uochi Stylist:Megumi Ikeda Text:Nirai Ikeshiro Edit:Kaori Shimura , Nirai Ikeshiro , Motoko Saito Logo Design:Tomo Asahina