テラスハウス恋愛学 File07 男性の気のない女性への接し方】

男女の思惑が複雑に入り乱れる「テラスハウス」は、恋愛や人間関係の教材にピッタリ。 ということで、出会い、恋愛、結婚……男女のさまざまなステージにおける心の機微に詳しい恋愛アナリストのヨダエリが、現在Netflixで配信中の『テラスハウス TOKYO 2019-2020』から学べるポイントをピックアップしお届けする。

テラハ最新話(32話)が凄かった。今シーズンで一二を争う、エモーショナルな回だったのではなかろうか。

最新話をまだ観ていない夫(File02「テラハを夫と観たら『男女の見方の違い』に驚いた」に登場)は、会社でテラハファンの女子に、「あのバスケの子、最低っすよ! 早く観てください!」とせっつかれたらしい。

バスケの子とは、Fil04「テラハに『最強モテ男』が降臨。女を勘違いさせるスゴ技の数々」でクローズアップしたプロバスケットボール選手、田渡凌のことだ。

田渡凌〔PHOTO〕テラスハウス公式Twitterより
 

コミュ力抜群と誰もが認めざるを得なかった彼が、一転して、女子からナチュラルに「最低」呼ばわりされることに。ネットでもリアルでも、「あれはヒドイ」と凌を非難する意見を少なからず目にする。

“あれ”とは、凌に想いを寄せるロシア人モデルのビビに取ってきた態度と、最後に取った行動のことだ。

ビビはテラスハウスに入居してすぐ、凌にロックオン。スキンシップをまじえ、じゃれつくように凌に絡んでいき、凌もそれを嫌がっていない様子だった。価値観や食の好みが合うと大盛り上がりしたり、自分のパーカーを貸したり、深夜にふたり、身体が触れ合う距離で映画を観たり……。凌に好意を示していた女子プロレスラーの花に対する態度とは、明らかに違っていた。

恋人のような距離感で映画を観るビビ(左)と凌〔PHOTO〕テラスハウス公式Facebookより

ところが、いざビビに告白されたら、そんなつもりはなかった、というようなリアクション。「ビビちゃんが(女優を目指して)アメリカに行くっていうのがすごい頭に残ってたし、だから恋人とかっていうふうにイメージができなかった」と。俺は遠距離恋愛は無理だから、と。

……だったら、あんなイチャイチャな雰囲気作っちゃダメだろ! と思ったが、一方で、あの状況の中で凌は頑張った方かも、とも思った。

えっ、どこが!? ズルい男じゃない!? と全く同意できない人もいるだろうが、全世界の女子を敵に回していそうな凌が不憫なので(笑)、頑張ったと思える理由も語りつつ、凌の言動から考えたことを綴っていきたいと思う。