2024.03.02
# エンタメ

視聴率が低下中『ブギウギ』は尻つぼみで終わってしまうのか…カギを握る「美空ひばり」とのバトル

木村 隆志 プロフィール

カギを握るラスト3週の追加出演者

『東京ブギウギ』のヒット以降で描かれてきたのは、三流ゴシップ誌『真相婦人』の芸能記者・鮫島(みのすけ)の策略、茨田りつ子(菊地凛子)との関係危機、有楽町界隈を取り仕切る“ラクチョウのおミネ”(田中麗奈)との出会い、幼なじみ・タイ子(藤間爽子)との再会、映画の撮影現場に愛子を同伴、ベテラン家政婦・大野晶子(木野花)の登場、愛助の母・トミ(小雪)の葬儀、マネージャーが山下達夫(近藤芳正)から柴本タケシ(三浦獠太)に交代だった。

細々としたエピソードが続き、それまでのような盛り上がりは見られず、これまで視聴者を魅了してきたスズ子のステージでは『ジャングル・ブギー』『買い物ブギ』が披露されたものの、『ラッパと娘』『センチメンタル・ダイナ』『東京ブギウギ』のような盛り上がりはなかった。

 

終盤に向けた大きなトピックスがないためか、ネット記事やSNSの反応が減る中、残り1ヵ月になっても最後の山場は見えていない。その背景には、スズ子のモデルとなった笠置シヅ子の人生を制作サイドが脚色したことにありそうだ。

すでにあらすじが発表されている3月4日からの第23週「マミーのマミーや」では、スズ子のアメリカ公演や、父・梅吉(柳葉敏郎)が住む香川を再訪することなどが明かされている。香川でのロケは1月16日に行われたが、その場所が笠置シヅ子の出生地・東かがわ市だったことも含め、梅吉との関係性だけでなく、生みの親・キヌ(中越典子)との再会や愛子との対面などが描かれるだろう。ただ、このあたりは多くの視聴者が想定済みの内容ではないか。

そしてラスト3週(第24~26週)の成否を左右するのは、発表済みの追加キャラクターと俳優たちに他ならない。その顔ぶれは、若手スター歌手・水城アユミ(吉柳咲良)、TVプロデューサー・代々木勇(遠山俊也)、近所の男・小田島大(水澤紳吾)、刑事・高橋(内藤剛志)の4人。

これ以降の記述は笠置シヅ子の人生をベースにした推察を含むため、一切のネタバレを避けたい人は読まないほうがいいかもしれない。

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