任天堂創業家がリスクを背負って
他方、古くからこの地には賭場が開かれ、暴力団の会津小鉄会の本部が置かれ、乱闘事件も起きた。760㎡もの敷地があったその本部は'17年、京都市から使用禁止命令を下され、'21年に売却・解体された。
17年1月、会津小鉄会本部で乱闘騒ぎが起きた
その跡地を購入したのが任天堂創業家だ。
もともと任天堂はこの地に本社を構え、花札やカルタを売った。
「任天堂発祥の地でもあり、風評上のリスクを背負ってでもこの地域を活性化させたい」と、任天堂中興の祖・山内溥氏の孫で、山内財団専務理事の山内万丈氏は語っている。
文化・芸術の拠点として整備すると言い、実際、本部跡地には、レディー・ガガが履いた靴をつくったデザイナー・串野真也氏がアトリエを構えている。