2023.09.28
大沢たかお、日本のタブーに触れる衝撃の漫画『沈黙の艦隊』実写化にかける思いを明かす
映画『沈黙の艦隊』大沢たかおインタビュー#2
現代ビジネス編集部
上の世代の決定に振り回されるのを嫌悪した
30年以上の時を経て実写化されることで、連載当時には生まれていなかった世代も本作に多く触れることになる。そんな世代と、主人公である海江田を、大沢氏は重ね合わせる。
かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』
「今世界では問題が頻発していて、その問題が大きくなったときに影響を一番受けるのは今の若い世代です。そういう意味では、そうやって上の世代の決定に振り回されることをもっとも嫌悪したのがこの主人公なんです。大人から見ると『なんだ、こいつ。おかしいな』と思っても、若い子からすると『もっとやれ!』と思うかもしれない。
海江田は現状を悪くしようと思って突飛な行動を起こしているわけではなくて、自身の使命感からイチかバチかの勝負に出ている。それは意外と若い世代のほうが、すんなりと受け入れられちゃうのかもしれない」
かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』