「D'z garage」が2周年感謝祭を開催! 3人のプロドリフターがドリフトを披露

榛名山と言えば、漫画『頭文字D』の舞台「秋名山」のモデルとなったことで知られる山。その麓に同作品をモチーフしたカフェ「Racing Cafe D'z garage(以下D'z garage)」があるのをご存知でしょうか?

D’z Garageは、渋川伊香保インターより伊香保、榛名方面へ15分
D’z Garageは、渋川伊香保インターより伊香保、榛名方面へ15分

このカフェは、「頭文字Dプリン」を始めとしたオリジナルスイーツやグッズを提供している他、スポーツカーファンや頭文字Dファンに向けたイベントも実施。3月18日(日)には、オープン2周年を記念した「D’z Garage二周年感謝祭!」が開催されました。今回は、ハチロク(AE86)やRX-7、シルエイティによるデモランやプロドリフターによるトークショー、サイン会が行われたこのイベントの様子をお伝えします!

3人のプロドリフターによる迫力のドリフト走行!

ハチロクは「藤原拓海」、RX-7は「高橋啓介」、そして「シルエイティ」は「佐藤真子」。3台とも頭文字Dの登場人物が愛用しているマシンを再現したレプリカだ
ハチロクは「藤原拓海」、RX-7は「高橋啓介」、そして「シルエイティ」は「佐藤真子」。3台とも頭文字Dの登場人物が愛用しているマシンを再現したレプリカだ

この日のメインイベントはやはり走行系のプログラム。地元・群馬県出身のレーシングドライバーで“ハチロク使い”の森田登選手、D1GPでの思い切ったドリフトと“兄貴キャラ”で人気の日比野哲也選手、86/BRZレースやドリフト競技に参戦し、「頭文字D」の美人峠ドライバー「佐藤真子」のモデルにもなっている“美しすぎるレーシングドライバー”、塚本奈々美選手、3人のプロドリフターが登場し、ドリフトデモランや同乗走行を行いました。

3台同時に行われた走行は見事! 3人ともサービス満点の"魅せる"ドリフトを披露してくれました。

初の愛車はハチロクではなくハチゴーだった?

トークショーでは森田選手、日比野選手が「ハチロク」に乗るきっかけを明かしてくれました。森田選手は18歳で免許取得をしてすぐさま買ったのはAE86……ではなく、ハチゴーこと「AE85」だったそう。

「頭文字D」の主人公、藤原拓海の友人「いつき」と同じクルマで、ハチロクに比べてパワーの低いモデルです。劇中の「いつき」のように間違えて買ったのではなく、30万円の貯金とにらめっこした末の選択だとか。今では「リアル藤原拓海」と言えるハチロク使いです。

日比野選手は、現在ホンダS2000でD1GPに参戦。度肝を抜くドリフトは、ハチロクで得たテクニックだ
日比野選手は、現在ホンダS2000でD1GPに参戦。度肝を抜くドリフトは、ハチロクで得たテクニックだ

福島県のエビスサーキットで披露した「ジャンピングドリフト」で一躍D1GPのトップドライバーとなった日比野哲也選手は、D1GPルーキー時代からAE86を愛用。

オートバイレースをやっていてクルマに興味を持ったのが22歳のときで、当時は「ドラテクを上達させるのに最適なクルマはAE86かシルビアの2択。」と言われており、「安さならハチロク」ということで5万円のハチロクを購入してテクニックを磨き。現在にいたります。

塚本選手の競技用マシンであるシルエイティと86。塚本選手は、地元のカート場でレーシングカートに魅了され、レーシングドライバーの道へ
塚本選手の競技用マシンであるシルエイティと86。塚本選手は、地元のカート場でレーシングカートに魅了され、レーシングドライバーの道へ

またトークショーでは、D'z garage代表の岡田誠さんが「作中では主人公のハチロクがどんなクルマにも勝っているけど、現実としてどう?」と、頭文字Dファンの多くが思う疑問を3人に直撃。

塚本選手は「(vs R32 GT-Rを例に)そのクルマの性能が発揮できなかったから勝てたのでは」と回答。D1GPでモンスターマシンと激闘をした経験を持つ日比野選手は、「タイヤとクルマの軽さ。軽ければブレーキもより奥まで引っ張れるし、クルマの負担が少ないという点で渡り合える」と。森田選手は、「クルマのチューニングの度合いやドライバーの熟練度に差があれば勝てる可能性はある」と言うものの、「まぐれでしょう(笑)」と回答していました。

やはり、「漫画だから」という部分もあるようですね。作中でもたびたび出ていますが、勝負事に絶対はないので、「運」を引き寄せる「何か」が大事ということでした。

渋川から全国そして世界へ

今回のイベントは、「~プロジェクトD’z 世界に向けて~」という取り組みのキックオフイベントでもありました。このプロジェクトは、漫画『頭文字D』で世界から注目を集める群馬県・渋川市と聖地・榛名山から、さまざまなコンテンツを発信していくもの。具体的な内容はこれから順次、発表されていくようです。

サイン会でのひとコマ。このファンの方はなんと愛車のリアウィングを持ってきていた!
サイン会でのひとコマ。このファンの方はなんと愛車のリアウィングを持ってきていた!

新たなプロジェクトとともにクルマの愉しさや峠のおもしろさ(もちろん安全運転で!)を世界中に広めようとするD'z garage。カフェとして、ファンの交流の地としてはもちろん、世界に向けての発信地としても目が離せなくなりそうです!

▼Racing Cafe D'z garage(ディーズガレージ)
住所:377-0008 群馬県渋川市渋川3715-1
営業時間:10時~18時(火曜定休)
TEL:0279-26-2880
Webサイト:http://dzgarage.com/
Facebook:https://www.facebook.com/dzgarage/
Twitter:https://twitter.com/dzgarage_makoto

(取材・文・写真 クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road