祖国を離れること8000キロ、とうとうやってきました。戦友佐藤隊長から遅れることじつに2ヶ月。やっとこさ砂漠のど真ん中陸上自衛隊サマーワ宿営地へ。
番匠1佐いわく、ここはここは日本でもなければ、クエートでもない。イラクである。世界のほかのどこででもない。自覚せよ。不肖宮嶋もその言葉を肝に銘じ、この地で無期限滞在する予定である。
カンボジアのタケオ温泉には2回しかいれてもらえなかった。そのうち一回は自衛隊員にまぎれてこっそりである。ところが、サマワ温泉には到着初日にいともあっさり宿営地開放日にあたりご招待を受けた。
これはひとえに日ごろのわたしのシブイ自衛隊取材が部隊に評価された結果であると思っていたら、さにあらず、サマワ特派員の新聞、テレビの全記者もご招待にたまわったのであった。・・・・なんやおおすみの時とおんなじやないか。
しかし、日本人むきに底深であっつい風呂は不肖宮嶋ひさしぶりであった。やっぱ日本人は米と風呂があれば、世界のどんなところでも、活動できるとゆうのはホンマである。
風呂上りには、クソあっついサマワの太陽とノンアルコールビールが待っていたなるも、悲しいかな不肖宮嶋、ビールが飲めない。汗をかいたグラスでウオッカソーダを、なんて贅沢をこの町で期待するのは、永久に無理かもしれん。
|