天理市は奈良県北中部にあり、市内には、日本最古の道「山の辺の道」をはじめ数々の文化財や史跡が点在する、いにしえを感じられるまちです。柔道、ラグビー、野球などスポーツが盛んでトップアスリートを輩出する「スポーツのまち」でもあります。 当市ではスポーツによるまちづくりを推進するツアー「スポーツツーリズム」の実施を目指して、本事業に取り組んでいます。「天理柔道」をはじめとしたスポーツコンテンツと、当市が保有する歴史文化・観光資源などをミックスさせた新たなツーリズムの促進を目指すことで、地域の活性化や経済効果の創出、新たな人の流れを生み出していきたいと考えています。 本事業の実施にあたり、2022年4月に当市と天理大学、株式会社JTB奈良支店による「天理市スポーツツーリズム推進協議会」を設立し、モニターツアーを実施しました。それぞれのもつ強みを生かし、産官学が一体となりスポーツツーリズムを推進しています。
スポーツツーリズムとは、スポーツを「観る(観戦)」、「する(楽しむ)」だけではなく、周辺観光、地元の人との交流を進めることです。当市を訪れる方々に「スポーツのまち」ならではの新たな観光を提案し、当市の魅力発信、交流人口の増加や定住促進につなげたいと思っています。 当市には「天理柔道」の精神にふれるために世界から多くの柔道家が集います。スポーツと観光資源を融合させたスポーツツーリズムを産官学が一体となって実施する取り組みにより、柔道の聖地といった魅力を生かし当市ならではの地方創生を推進していきたいと考えています。 「スポーツのまち」ならではの新たな商品化を目指し、2022年度に柔道を軸にモニターツアーを実施しました。2023年度は商品化に向けてツアーのブラッシュアップを行います。毎年、継続して本事業を実施していくためには地域住民、企業などの参加が不可欠です。 本事業のさらなる充実に向けて、ふるさとコネクトを通じ、企業の皆様のご協力とご寄付を得ることができれば幸いです。 ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
スポーツと観光を組み合わせたスポーツツーリズム推進に向け、2022年度に以下のモニターツアーを実施しました。 1.アスリート強化合宿ツアー 合宿目的で天理大学に訪れる国内外のアスリートに対し、宿泊所の手配や移動手段の確保などのサポート、酒造見学や石上神宮参拝などのオプショナルツアーの提供をしました。合宿「+α」として文化体験や観光のようなコンテンツを提供することで、当市の魅力を再認識するきっかけとなりました。 2.ファミリー向けツアー 天理大学柔道部指導のもと、歴史ある柔道場で柔道の精神を学び、柔道を体験するスポーツに関心があるファミリーを対象としたツアーを実施しました。市内での観光・文化体験もミックスし、子どもから大人まで、初心者でも安心して柔道を楽しんでいただきました。 3.ワーケーションツアー 企業に対し、研修や余暇の過ごし方として、当市の歴史文化を学べるオプショナルツアーや、天理柔道の講話学習・柔道体験などを組み入れたツアーを実施しました。 今後は、上記3つをベースに、ツアーの商品化・販売を行い、スポーツを通じて地域経済の活性化を図りたいと考えています。
当市が有するスポーツ資源や地域資源をうまく生かされていません。 2022年度のモニターツアーでは、柔道のみを扱っていましたが、当市にはラグビーや野球、ホッケーなどの強豪校もあります。今後は、柔道以外のスポーツも対象にスポーツツーリズムを展開していきたいと考えています。 また、天理大学に強化合宿に訪れるチームは、宿泊手配や移動手段の確保を自ら行っています。これらの課題は行政、大学、旅行会社と連携することで解決できるのではと考えています。 新型コロナウイルス感染症感染拡大により地域経済が停滞しているなかで、本事業が自立・発展へとつながる当市ならではのツアー商品をつくりたいと思っています。 また、将来的にはスポーツコミッションを設立し、アスリートがコミッションに所属するなどセカンドキャリアの受け皿にもなることで人口流出の抑制、地域経済の活性化を図ります。
当市は「スポーツのまち天理」が世界に誇るスポーツコンテンツと、当市の豊かな自然、歴史・文化資源をかけ合わせたスポーツツーリズムを推進し、スポーツを通じて地域経済の活性化を図る目的で本事業を立ち上げました。 また、本事業を通じ、産官学が連携して試合観戦ツアーをつくることで、単に試合を観戦するだけでなく、特別な体験を提供します。当市のファンを増やし、より多くの方にスポーツの魅力を発信してまいります。 将来的には、スポーツコミッションを設立し、スポーツツーリズム事業を商品化します。「自然・歴史・文化・体験型コンテンツの拡充」を図り、収益事業として、自走することを目標としています。 こうした考えにご賛同いただける企業の皆様、お力添えをいただけますと幸いです。 ご支援のほどよろしくお願いいたします。