戯作者、薬屋、浮世絵師(1776~1822)
浅草田原町の版木師・菊地茂兵衛の長男。8〜16歳まで地本問屋・翫月堂掘野屋
仁兵衛方に住み込む。1794年、黄表紙本(漫画)『天道浮世出星操』でプロデビ
ュー。1797年頃、本屋の蘭香堂万屋太治右衛門の婿養子となり、作家と出版屋を
兼業した。妻が亡くなって1806年に万屋を去り、古本屋を開き、戯作に励んだ。
掘野屋仁兵衛の娘を後妻に迎え、式亭小三馬(息子)を得た。1809年、『浮世風
呂』がヒットした。1810年から売薬の販売製造を始めた。著書で薬を宣伝し、薬
の客が読者にもなり、暮らしが豊かになった。