音楽

2023.09.20

シンガーのケイティ・ペリー、330億円で楽曲の権利を売却

Getty Images

ポップシンガーのケイティ・ペリーは、2008年から2020年の間にリリースした楽曲の権利を音楽著作権会社Litmus Musicに2億2500万ドル(約330億円)で売却し、同種の取引で最も高額なディールを結んだアーティストのトップ10に加わった。

Litmus Musicを所有するカーライル・グループは9月18日、ペリーがキャピトル・レコードからリリースした5枚のアルバムの管理を含むクリエイティブパートナーシップを結ぶと発表した。カーライルは、金額についてのコメントを控えているが、ビルボードとヴァラエティは2億2500万ドルと報じている。

フォーブスは、現在38歳のペリーの保有資産を3850万ドルと推定している。彼女は、2011年から2019年にかけて音楽界で最も稼いだ女性アーティストの1人だった。

全米レコード協会(RIAA)によると、ペリーはデジタルレコードで1億枚を売り上げた5人のアーティストのうちの1人であり、キャピトル・レコードのアーティストとしては、初めてその記録を達成していた。この取引でLitmus Musicが権利を持つことになったアルバムの中には、300万枚が売れた『ワン・オブ・ザ・ボーイズ』や同900万枚の『ティーンエイジ・ドリーム』、同500万枚の『プリズム』などがある。

ここ数年、何人かの大物アーティストが多額の報酬と引き換えに過去の楽曲の権利を手放した。ジャスティン・ビーバーは、1月に自身の楽曲の権利を2億ドルでヒプノシス・ソングス・キャピタルに売却した。ボブ・ディランは2020年に全楽曲の著作権を2億5000万ドルから3億5000万ドルでユニバーサル・ミュージック・グループに売却し、2022年には全楽曲の原盤権を1億5000万ドルから2億ドルでソニー・ミュージックエンタテインメントに売却した。

昨年は、スティングが全楽曲の音楽出版権を推定3億ドルでユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループに売却した。ブルース・スプリングスティーンとポール・サイモンも、それぞれ5億ドルと2億5000万ドルで過去のカタログを売却している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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