代表チーム ブンデスリーガ

内田篤人は今季こそ“復活”できるか。2年間の負傷離脱と現在の状況を解説

内田篤人は今季こそ“復活”できるか

著者:キム・デンプフリング(36歳)
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。

 誰も予期することができないほど、この2年間の内田篤人のストーリーは悲しいものとなった。2015年3月の時点で内田はシャルケでの最初の5年間でリーグ戦104試合に出場していた。

 最後の試合となったのは、チームが4-3で勝利したチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦にわずかながらも出場した数日後に迎えたブンデスリーガのホッフェンハイム戦である。それ以来、怪我による長期離脱を強いられ、ほぼ1年と、さらに2年間の月日をピッチの外で過ごした。未だに抱えているその膝蓋靱帯の問題は、昨シーズン、ジャーナリストたちに内田の引退を予期させるほどのものであった。

 7月8日(土)に内田はついに6部エルケンシュヴィックとの試合で復帰し、インパクトを残した。彼は後半から出場し、たった7分間で2得点を記録した。内田にとって、ドメニコ・テデスコ新監督に「ウッシー(内田の愛称)」は守備だけでなく、攻撃にも貢献できるというアピールをする良いスタートとなった。

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