スカイマークが公開した新たな特別塗装機のピカチュウジェット。これまでピカチュウは全日本空輸(ANA)のポケモンジェット特別塗装機として日本の空を飛んでいました。これからの夏休みシーズンに子どもたちから大人気間違いなしのピカチュウジェットですが、これまで歴代のポケモンジェット、ピカチュウジャンボ、お花ジャンボ、ピース★ジェットをまとめました。
■ポケモンジェット1998
ピカチュウが初めて機体に描かれたのは、1998年7月にボーイング747-400型、機体記号(レジ)「JA8965」、ボーイング767-300型「JA8569」でした。夏休み旅行商品「ANAハローツアー」イメージキャラクターのポケットモンスターがデザインされたものです。この2機は人気が高く、767-300の「JA8578」が追加で就航しました。
■ポケモンジェットインターナショナル
初代特別塗装「ポケモンジェット1998」の人気を受け、世界的にも人気を集めていたポケモンをポケモンジェット第2弾として、747-400「JA8962」に特別塗装が描かれました。「ポケモンジェットインターナショナル」は、1999年2月24日に成田/ニューヨーク線で初就航した国際線の機材です。機体側面の社名ロゴは英語表記の「All Nippon Airways」で、初代の「全日空」と大きな違い。国際線で運航された唯一の特別塗装機で、2006年5月まで活躍しました。
■ポケモンジェット1999
「ポケモンジェット1999」は、1999年に羽田/伊丹線などで運航されたポケモンジェットの第3弾です。全国の子供達からデザインを一般公募。マリルやラプラスなど海のポケモンを中心に描かれました。特別塗装は747-400の「JA8964」、767-300型の「JA8288」と「JA8357」の計3機に施され、いずれも国内線で運航されました。この3機のうち、「JA8288」は2007年5月まで、多くの人を楽しませました。
■ピカチュウジャンボ
歴代塗装の中でも「ピカチュウジャンボ」は、黄色が印象的なデザインを採用しています。尾翼は左右ともピカチュウが描かれていますが、胴体は左右で異なるデザインで、歴代ポケモン映画に登場するキャラクターが描かれ、見る人を楽しませてくれました。2004年5月24日に伊丹発羽田行きで初就航した747-400型「JA8957」は、2013年9月30日まで丸9年間運航され、多くの人に親しまれました。
■お花ジャンボ
「お花ジャンボ」は、ポケモンジェットの第5弾。2004年12月5日に羽田空港第2旅客ターミナル開業記念キャンペーンの遊覧飛行で初就航した特別塗装機です。747-400型のレジ「JA8956」が使われ、機体にはキレイハナ、ポポッコ、ロゼリアなど、花にちなんだポケモンが描かれていました。
ピカチュウジャンボとお花ジャンボが特定の路線で固定運航されたことから、人気を集め、この2つの機体に搭乗する子供たちも多くいました。特別塗装機の運航終了は2012年11月30日でした。
■ピース★ジェット
「ピース★ジェット」は、2011年7月18日に就航した、ANAで運航された最後のポケモンジェットです。ボーイング777-300型、レジ「JA754A」を使用し、2011年7月18日に就航。東日本大震災の後に就航したことから、震災被害から立ち上がろうとする方に向けて「子供たちの未来が笑顔とピースで溢れる世界となるように」の願いが込められ、ピカチュウのほかミジュマル、ビクティニなどが描かれてました。2016年4月15日まで運航されています。
■ピカチュウジェットBC
風船を持つピカチュウが10匹描かれた特別塗装機で、初めてスカイマークが導入した特別塗装機です。ボーイング737-800型、レジ「JA73AB」に描かれており、スカイマークが国内線で運航します。2021年6月から5年間のプロジェクトで、夏休みや秋の連休、年末年始、さらに春休みと大型のお休みの際には子どもたちから大人まで楽しめる機体として活躍してくれそうです。