Beach Masquerade Part 1 and 2 (Raw Text)

Translations are always welcomed!

PART 1

織姫;｢何か気が進まないなあ､舞踏会…｣
織姫;｢誰かいるの?｣
一護;｢しっ､静かに｣
織姫;｢あっ!もしかして…あなた､最近王都を騒がせている怪盗､黒崎一護､じゃない?｣
一護;｢へえ､井上の姫様にまで知られてんのか｣
織姫;｢貴族の屋敷だけでは無く､宮殿にまで現れるなんて｡余程の自信家か命知らずなのかな｣
一護;｢まあ…両方だな｣
織姫;｢…黒崎くんて呼んだらいいかな｡黒崎くん､何を盗みに来たの?｣
一護;｢おいおい､俺は怪盗であって強盗じゃねえからな｣
一護;｢貴族が溜め込んでる不要なお宝を社会に還元する非合法な経済活動家ってﾔﾂさ｣
織姫;｢ｱﾊﾊﾊ｡黒崎くんって面白い人だね｣
一護;｢今夜は仮面舞踏会｡この国の色々なﾔﾂらがここに現れる｡俺の仕事にはもってこいだ｣
ルキア;｢くせ者!井上殿に何をする気だ!｣
一護;｢おっと!じゃ…井上またな!｣
織姫;｢あ､黒崎くん!｣
ルキア;｢井上殿､お怪我はありませんか?｣
織姫;｢ううん､朽木さん｡大丈夫｡ちょっとお話をしてただけ｣
白哉;｢どうしたﾙｷｱ｣
ルキア;｢兄様!怪しい連中が宮殿内に潜り込んでいるという情報は確かなようです｣

雨竜;｢何者だ!｣
グリムジョー;｢おい､いきなりﾊﾞﾚてんじゃねえか｣
ウルキオラ;｢…問題無い｡藍染様のご命令を実行しさえすればな｣
雨竜;｢……どういうことだ?何が目的だ｣
グリムジョー;｢滅却師(ｸｲﾝｼｰ)か｡邪魔だ｡どけ｣
ウルキオラ;｢我々は藍染様の命により､拒絶の力､盾舜六花なる力を持つ井上織姫を貰いに来た｣
雨竜;｢井上さんを?させるか!｣
グリムジョー;｢『豹王』(ﾊﾟﾝﾃﾗ)｣
雨竜;｢ぐあっ!!｣
一護;｢何だ?やられてんのか石田｣
雨竜;｢あ､おまえは怪盗黒崎!｣
グリムジョー;｢何だ､仲間か｣
雨竜;｢こんなｺｿ泥は仲間なんかじゃない!｣
ウルキオラ;｢ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ､遊んでいる暇はないぞ｣
グリムジョー;｢ﾁｯ､命拾いしたな｣
一護;｢待て､この野郎!｣

織姫;｢あなた達は誰?｣
ウルキオラ;｢藍染様の命だ｡一緒に来て貰おう｣
ルキア;｢井上殿!｣
グリムジョー;｢おっと､行かせねえぜ｣
ルキア;｢どけ!どかぬか!｣
ウルキオラ;｢藍染様がお待ちだ…｣
グリムジョー;｢手間掛けさせんなよ､女｣
織姫;｢…!｣
ルキア;｢井上殿ｰｰｰｰｰｰｰｯ!｣

雨竜;｢井上さんがさらわれただと?｣
ルキア;｢そうだ……私の目の前で…くっ…｣
一護;｢井上をさらった連中は何ﾓﾝだ?｣
キア;｢うむ､どうやら我等の捜査によると､天界の貴公子を名乗る藍染惣右介の一味らしいのだが…｣
ルキア;｢って､なんでｺｿ泥のｵﾏｴがここにいる?｣
一護;｢手ｪ貸そうって事さ｡俺が忍び込んだ時に問題が発生しちゃあ､俺のﾌﾟﾗｲﾄﾞに関わるしな｣
ルキア;｢貴様のような輩に手を借りるほど我等は落ちぶれてはおらぬ!｣
白哉;｢黒崎と言ったな｡この事は不問に付そう｡背に腹は代えられぬ｡ここは兄の力を借りるとしよう｣
ルキア;｢…そうだ｡今は致し方ない｡おぬしの力を借りると……｣
ルキア;｢えええええ?兄様､正気ですか?｣
一護;｢何だ気位の高い貴族かと思ってたら､意外に話が通じるじゃねえか｣
白哉;｢ただし､今だけだ…｣
一護;｢上等だ…!｣

日番谷;｢俺も行くぜ｣
乱菊;｢隊長～､私もお供しますよ｣
日番谷;｢その格好でか?｣
乱菊;｢今宵は仮面舞踏会､夜陰に紛れての戦いにはもってこいでしょ｣
一護;｢藍染のいる場所なら知ってるぜ｡虚夜宮(ﾗｽ･ﾉｰﾁｪｽ)だ｣
ルキア;｢よし､すぐ行くぞ!｣
日番谷;｢行くぞ松本!｣
乱菊;｢分かりました!｣

織姫;｢あなたが､藍染…さん?｣
藍染;｢ようこそ､お姫様｡虚夜宮(ﾗｽ･ﾉｰﾁｪｽ)の居心地はいかがかな?｣
織姫;｢あたしをどうする気ですか?｣
藍染;｢何､ゆくゆくは私の大きな仕事を手助けしてもらおうと思ってね｡君の力を借りる｣
織姫;｢………｣
ギン;｢何か､織姫ちゃんを取り返そうって連中が来てるみたいやで｣
ウルキオラ;｢藍染様､ご命令を｣
ギン;｢楽しい夜になりそうやね｣
藍染;｢…さあ､仮面舞踏会(ﾏｽｶﾚｰﾄﾞ)の始まりだ｣

To be Continued…

PART 2

(天界の貴公子藍染は王都の姫､織姫の力を狙い､部下を使ってその身をさらう)
(怪盗黒崎一護は死神達に助力を申し出､共に助けに行くのであった)

ルキア;｢ここが､虚夜宮(ﾗｽ･ﾉｰﾁｪｽ)か｡よもや､このような場所にあるとはな｣
一護;｢鬼道で普通では辿り着けないようになってんだ｣
夜一;｢まあ…､術の解除を施したのは､わしじゃがな｣
ルキア;｢あ､あなたは四楓院夜一殿!｣
夜一;｢仮面舞踏会とあっては王都一の貴婦人が参加せぬ訳にはいかぬじゃろう｣
雨竜;｢舞踏会と言うよりは武闘会になりそうなんだけど｣
雨竜;｢そう言えば黒崎､以前ここに潜り込んだ事があると言ってたが､もしかして前回は潜入に失敗したのか?｣
一護;｢……………｣
雨竜;｢何とか言えよ｣
一護;｢うるせｰな!人間は日々成長してんだ!日々､七転八倒して七転び八起きっつｰだろ!｣
一護;｢おめえはつべこべ言わず､大船に乗った気で行けばいいんだよ!｣
雨竜;｢その自信はどっから出てきたんだよ!失敗したくせに!｣
一護;｢そんじゃまあ､行こうぜ!井上を助けて､ついでにここのお宝もいただく｡まさに一石二鳥だ｣
ルキア;｢おい､一護!私は犯罪には断じて手を貸さんからな!｣

ネリエル;｢一護ｰｰｰｰｰｰｰｯ待ってたよｰｰｰｰ｣
乱菊;｢誰?｣
一護;｢前回､潜入した時に知り合いになった､ﾈﾘｴﾙだ｣
ネリエル;｢知り合いなんてﾋﾄﾞｲ…わ､わ､私は一護の………｣
乱菊;｢あんた､やることはやってんのね｣
一護;｢いやいやいや､ちげえから…｣
ルキア;｢そういうことならしばし我々は席を外そうではないか!感動の再会なのだからな｣
一護;｢なんで､てめえらそういう方向に持って行こうとするんだよ｣
ネリエル;｢ﾊｯ､どうやら来たみたい………｣

グリムジョー;｢待ってたぜ｡せいぜい､踊ってくれよな…｣
グリムジョー;｢……俺の掌の上でなｯ!｣
一護;｢!｣
雨竜;｢あっ､黒崎｡お前､怪盗のくせに何で斬魄刀を持ってるんだ!｣
一護;｢こまけｰ事は気にするな石田｣
一護;｢行くぜ!ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ!｣

グリムジョー;｢はあ､はあ､はあ…｣
一護;｢俺の勝ちだな｣
グリムジョー;｢今日はこれくらいにしといてやるぜ…｣
一護;｢どこかで聞いたようなｾﾘﾌ吐いてんじゃねえ!｣
ネリエル;｢さすが私の一護!すごｰい｣
雨竜;｢まったく…緊張感が無いというか……｣
雨竜;｢黒崎､まだいるぞ!後ろだ!｣
一護;｢!てめえは…ｳﾙｷｵﾗ……｣

ウルキオラ;｢よく､ここまで来た｡破面･No.4(ｱﾗﾝｶﾙ･ｸｱﾄﾛ)ｳﾙｷｵﾗ･ｼﾌｧｰだ｣
一護;｢…やるしかなさそうだな｣
雨竜;｢ちょっと待て､黒崎｡ちゃんと準備はしているのか?｣
一護;｢準備?｣
雨竜;｢そうだ｡血止めの薬だろう､ﾊﾝｶﾁ､ﾃｨｯｼｭ､あと戦闘中にお腹が空いた時の非常食､それから…｣
一護;｢いらねｰよ!……あ､ちょっと待てよ､非常食は持っておいた方がいいかもしれねえな…｣
雨竜;｢こんなのもあるぞ｡それに……｣
ｰｰ時間経過ｰｰ
雨竜;｢よし､準備完了だ!｣
一護;｢…待たせたな､ｳﾙｷｵﾗ｡いくぜ｣
ウルキオラ;｢……本当に､待ったぞ｣
ウルキオラ;｢虚閃(ｾﾛ)｣
一護;｢危ねえ､当たったら死ぬじゃねえか｣

一護;｢俺の勝ち…だよな…?｣
ウルキオラ;｢藍染様には報告しておく｣
一護;｢だから俺が勝ったんだよな?｣
ウルキオラ;｢藍染様には報告しておく｣
ギン;｢これやから､あかんなあ｣
一護;｢市丸ｷﾞﾝ…!?｣
ギン;｢奥で藍染隊長が待ってるさかい､行ったって｡ﾎﾞｸは今日はお休み｣
一護;｢え?｣

織姫;｢黒崎くん!｣
一護;｢井上､無事か!?｣
藍染;｢ようこそ｡黒崎一護｣
一護;｢大詰めだぜ､藍染｣
藍染;｢君はいつの世界でも私を邪魔しに来るね｡まあ､それはいいよ…今宵の宴は楽しんで貰えたかな?｣
一護;｢何言ってんだかわかんねｰけど､井上は返して貰うぜ!｣
藍染;｢私の斬魄刀･鏡花水月､能力は完全催眠｣
藍染;｢一度も君に見せた事は無かったが､せめて夢の中くらいでは披露しようと思ってね｣
一護;｢夢の中…だと?｣
藍染;｢現実の世界では私は常に世界の不条理に抗っていた｡それなら私が作り替えるとね｣
藍染;｢でも君達はその不条理こそが護るに値すると云うが如く私に対して抗ってくる｣
一護;｢悪いのかよ｣
藍染;｢いい悪いじゃない､勝つか負けるかでも無い｡どちらを選ぶかなんだ｣
藍染;｢人は皆､仮面(ﾍﾟﾙｿﾅ)を被って生きている｡いつか､君と仮面無しで語りあいたい｣
一護;｢……｣
藍染;｢そのために私の仮面を剥がしに来てほしい｡今夜はそれを言いたくてね｣
藍染;｢勿論､現実の私はこんな事は言わないだろうけどね｣
藍染;｢さて｡ではまたいずれ…｣

一護;｢うわっ!｣
織姫;｢わ､びびびびっくりした｣
ルキア;｢何､惰眠を貪っておるのだ｡今日は皆で花見をするのであろう?｣
ルキア;｢井上もここでずっと待っておるのだ｡はやく支度せぬか｣
織姫;｢そんなことないよ､黒崎くんの寝顔もばっちり見れちゃったし｣
ルキア;｢ほれ一護､40秒で支度するのだぞ!｣
一護;｢はええよ!｣
一護;｢…………｣
織姫;｢どうしたの?黒崎くん?｣
一護;｢変な夢を見てたから､ちょっとな｣
織姫;｢変な夢?｣
一護;｢みんなで仮面舞踏会だとかで､色々なﾔﾂらが出てきて｡井上はお姫様になってたぞ｣
織姫;｢えｰ､あたしがお姫様?それに､そういう世界観ならあたし怪盗とかの方がやってみたいなあ｣
一護;｢うおっ!!それより時間がねぇ!支度しないと!!｣