SEO対策を行う際は、まず「検索エンジンとは何か」を把握しておきましょう。
こちらでは、検索エンジンの概要や仕組みを解説します。Googleの検索エンジンの機能やSEO対策のポイントもあわせて解説するので、ぜひご一読ください。
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この記事で学べること
- 検索エンジンの概要や仕組み
- 日本で多く使われている検索エンジン
- Google検索エンジンの機能
検索エンジンとは
インターネットを利用するうえで欠かせないのが検索エンジンです。知りたい情報を調べるために、多くの方が日常的に検索エンジンを利用しています。
こちらでは、検索エンジンとは何か、役割について解説します。
検索エンジンとは
検索エンジンは、インターネット上で様々な情報を探すためのシステムを指します。
検索窓と呼ばれる枠にキーワードを入力すれば、関連する情報を世界中のWebサイトから探し出してくれるシステムです。
キーワードを入力して検索ボタンを押すだけで、関連ページや画像、動画など様々な情報を表示してくれます。
検索エンジンの役割
検索エンジンの役割は主に以下の2つです。
- ユーザーの検索ニーズに沿って最適な情報を提供する役割
- サイト運営者や広告主に利益をもたらす役割
世界中にたくさんのWebサイトがあっても、検索エンジンがなければ求める情報にたどり着くことはできません。検索エンジンは、情報を探しているユーザーに対して単時間で正確な情報を提供する役割があるのです。
また、検索結果の画面には、検索ワードに応じてリスティング広告が表示されることがあります。その他、サイト内に広告を掲載することもあり、検索エンジンはこういった広告を表示する役目も担っているのです。
編集長、私は普段Googleを検索エンジンとして使用します。
その他にはYahoo!しか知らないのですが、その他にもありますか?
たくさんあるよ!
今回はよく使われている検索エンジン5つを紹介するね。
日本の検索エンジン一覧ランキングTOP5
GoogleやYahoo!が有名ですが、検索エンジンにはその他にも様々な種類があります。
こちらでは、日本国内で多く利用されている検索エンジンを5つご紹介します。それぞれ異なる特徴があるため、違いを知っておきましょう。
参考:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan
Google(グーグル)
Googleは、日本国内はもちろん、世界で最も利用者数が多い検索エンジンです。デスクトップ・タブレット・モバイル、どのデバイスでもシェア率が一番高くなっています。
Googleは「検索アルゴリズム」をもとに、様々な視点から検索順位を決めています。検索アルゴリズムは定期的に変わっていくため、検索順位が頻繁に変わっていくことが特徴です。
Googleはユーザーファーストの企業理念を大事にしており、ユーザーに正しい情報伝えるためにも、検索アルゴリズムの精度を日々向上させています。
トップ画面が検索窓のみのシンプルな作りになっていることからも、検索機能がメインであることがわかります。Googleは情報検索に特化した検索エンジンです。
Yahoo!(ヤフー)
Yahoo!は、日本国内ではGoogleの次に利用者数が多い検索エンジンです。Googleの検索技術を活用しているため、Yahoo!の検索結果はGoogleとそれほど違いがありません。
Yahoo!はオークション・ニュース・天気予報など、検索以外のサービスが充実している点が特徴です。そのため、検索以外のサービスも利用したいユーザーに適した検索エンジンといえます。
Bing(ビング)
Bingはマイクロソフトが開発した検索エンジンで、アメリカを中心に普及しています。正式名称は「Microsoft Bing」です。Windows OSに搭載されているブラウザの「Edge」では、デフォルトのブラウザとしてBingが設定されています。
Googleとは異なる検索技術を採用しているため、GoogleやYahoo!とは異なる検索結果が表示される検索エンジンです。
また、Bingの特徴の1つとして、動画検索機能が優れている点が挙げられます。他の検索エンジンよりも検索結果の動画サムネイルが大きく、音つきでプレビュー再生できるなど様々な特徴があります。
DuckDuckGo(ダックダックゴー)
DuckDuckGoはアメリカで開発された検索エンジンで、「プライバシー重視」な点が特徴です。GoogleやYahoo!と異なり個人情報の収集を行わず、クッキーの使用も必要最低限です。
DuckDuckGoを経由して、GoogleやYahoo!で検索することもできます。検索履歴を残したくない場合や、個人情報の収集・漏洩が気になる方におすすめの検索エンジンです。
CocCoc(コックコック)
CocCocは、ベトナムで開発され2013年にリリースされた検索エンジンです。ベトナム国内ではGoogleに次ぐシェア率で、ベトナム人のニーズに特化した仕様になっています。
ベトナム特有の文字形式に対応した予測変換機能や、精度の高い地図サービスなどが特徴です。
Webを運用するうえでは、Googleを意識すればいいけど、その他にも検索エンジンがあることは知っておこう!
Google検索エンジンの機能4選
Googleの検索エンジンには様々な機能があります。WebマーケティングやSEO対策のためにも、どのような機能があるのか把握しておきましょう。
SEARCH ENGINE 1オーガニック検索
自然検索とも呼ばれ、基本的な検索のことを指します。
ユーザーが知りたいことに関するキーワードを検索窓に入れて検索すると、リスティング広告枠の下に純粋な検索結果が表示されます。
表示順位はGoogleのアルゴリズムによって決定している点が特徴です。
SEARCH ENGINE 2リスティング広告
特定のキーワードで検索した際、検索結果画面の上部に表示される「検索連動型広告」を指します。
クリック数によって広告費がかかる「PPC広告(クリック課金型広告)」のうちの1つです。1クリックの単価はオークションによって決まります。
SEARCH ENGINE 3バーティカル検索
調べたいキーワードを、特定のカテゴリに絞って検索できる機能です。
検索結果で検索枠の下に出てくるタブから、すべて・地図・ニュース・画像・動画など特定のカテゴリを選択できます。表示する情報を絞れるため、より的確な情報の入手が可能です。
SEARCH ENGINE 4ユニバーサル検索
検索結果としてWebページを表示させるだけではなく、地図・ニュース・画像など関連性の高いコンテンツも一緒に表示する機能です。
ユニバーサル検索の具体例として、ローカルパック・アンサーボックス・ナレッジパネル・リッチスニペットの4つを紹介します。
ローカルパック
地域に関連するキーワードを入力すると、検索結果の上部に出てくる情報のことです。例えば「渋谷 カフェ」と検索すると、以下のように表示されます。
この赤枠部分の店舗情報や地図がまとめて表示される機能をローカルパックといいます。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録されている情報が表示されるもので、デバイスやキーワードによって表示される内容は異なります。
アンサーボックス
検索したキーワードに対するアンサーを、検索結果の上部に表示する機能を指します。例えば「渋谷 天気」と検索すると、以下のように表示されます。
赤枠部分に知りたい情報が表示されるため、Webページに入ることなく情報を得ることが可能です。
ナレッジパネル
検索したキーワードに対する基本情報をまとめて表示する機能で、Googleが持っているデータベース「ナレッジグラフ」に基づいた情報が表示されます。
例えば「渋谷」と検索すると、以下のように地図や面積、人口といった情報をまとめて確認できます。
リッチスニペット
検索結果にユーザーが求めているであろう情報を一緒に表示する機能のことです。
例えば「ハンバーグ レシピ」と検索すると、以下のようにテキストだけでなく完成した写真や調理に必要な時間も一緒に表示してくれます。
リッチスニペットには様々な種類があり、商品のレビューや値段、会社概要、FAQなど、キーワードに応じて異なる内容が表示されます。
検索エンジンの仕組み
SEO対策を行って上位表示を目指すためにも、検索エンジンの仕組みを知っておきましょう。
検索エンジンは、クローリング(情報収集)→インデックス(情報の登録)→ランキング(検索結果の順位づけ)の流れで検索結果を表示しています。
検索エンジンの仕組みはいたってシンプルで、Webページの情報を集めて記録し、ランキング形式で表示するものです。
クローリング(情報収集)
Googleの検索エンジンロボットである「クローラー」が、インターネット上のWebページを回って情報を収集します。
検索結果に表示させるためには、まずはクローラーに見つけてもらう必要があるのです。
クローラーが適切に巡回できるよう、シンプルなサイト構造にしたり被リンクを獲得したりといった工夫を行いましょう。
インデックス(情報の登録)
クローラーが収集した情報をGoogleのデータベースに登録することを、インデックスといいます。簡単にいうと、世界中から集めた本を書庫に並べて保管するイメージです。
正しくインデックスされないと検索結果にも表示されないため、適切な評価を得られるよう、インデックスの最適化を行いましょう。
ランキング(検索結果の順位づけ)
Googleの検索エンジンは、インデックスされた情報の中から、ランキング形式で検索結果を表示します。検索キーワードとの関連性が高い順に上から表示するため、上位になるほどユーザーの目に入りやすくなるのです。
検索順位は、Google独自のアルゴリズムによって決定します。アルゴリズムは200以上の要素があり、頻繁にアップデートしています。
アルゴリズムへの理解を深めて対策することも大切ですが、Googleはユーザーファーストな検索エンジンです。そのため、「ユーザーにとって役立つ情報」の提供を心がけることがSEO対策でも重要といえます。
SEO対策のポイント
SEO対策はテクニックが必要だと思っている方も多いかもしれません。しかし、まず必要なのは「Googleの理念を理解する」ことです。
「Googleが掲げる10の事実」では、以下の記載があります。
“1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”
引用:Googleが掲げる10の事実
このことからもわかるように、Googleは常に「ユーザーファースト」であることを意識しています。アルゴリズムが変わったとしても、この部分は変わりません。
小手先のテクニックばかり意識するのではなく、この点を意識したコンテンツ制作を行うことが大切なのです。
Googleの理念を把握したうえで、以下の施策を実施しましょう。
ユーザビリティの向上
ユーザビリティとは、コンテンツ自体の使いやすさを意味します。
ユーザーニーズに沿ったコンテンツを作ることはもちろん、読みやすいテキストか、ページの読み込み速度は適切か、モバイル対応はできているかといった点も意識しましょう。
E-E-A-T
Webサイトの評価を上げるためには、E-E-A-Tを高めることもおすすめです。
E-E-A-Tとは、以下の4つの単語の頭文字を合わせたものです。
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
E-E-A-Tを意識してコンテンツ制作を行うことで、Webサイトの評価を高められます。
2022年12月にE-A-Tから E-E-A-Tに更新されたんだよ!
新たに加わったのは、Experience(経験)!
これからは、より”経験”を重視したコンテンツ制作を意識した方がいい!ということですね。
内部対策
内部対策とは、その名のとおりWebサイト内部に対する施策を指します。
具体的には、以下のような施策が内部対策に該当します。
- 内部リンク最適化
- パンくずリストの設置
- XMLサイトマップの送信
- 画像にalt属性を設定
他にも様々な施策があり、しっかりと内部対策を行うことで効率的なクロールやインデックスを実現します。
SEO内部対策とは?概要と最低限やってほしい施策をわかりやすく解説!
内部対策と外部対策との違いや、内部対策の目的と具体的な施策をご紹介します。
外部対策
外部対策とは、外部のサイトから被リンクを獲得してSEOの評価を高めることを指します。
外部サイトに被リンクがあることで「役立つ情報が載っているサイト」として認識され、Webサイト全体の評価が上がるのです。
ただし、低品質なサイトからの被リンクなど逆効果な場合もあるため、高品質な被リンクの獲得が重要です。
Web初心者からよくある質問
検索エンジンとブラウザの違いってなんですか?
検索エンジンは知りたい情報を検索するためのもので、例としてGoogleやBingなどが挙げられます。
ブラウザは、Webサイトを閲覧するためのソフトのことで、例としてGoogle ChromeやYahoo!Japanなどが挙げられます。
既定の検索エンジンの変更設定はどうやってやりますか?
Chromeでの設定方法は以下です。
- Chromeを開く
- 右上のその他アイコン→「設定」をクリック
- 「検索エンジン」をクリック
- 「アドレスバーで使用する検索エンジン」横の下矢印をクリック
- 新しく設定する検索エンジンを選択
まとめ
検索エンジンとは、インターネット上でWebサイトや画像、動画といった情報を探すためのシステムを指します。検索窓からキーワードを入力するだけで、関連する情報を表示してくれます。
日本で一番多く使われている検索エンジンはGoogleです。そのため、SEO対策はGoogleに対して行うことが多くなっています。
SEO対策を行う際はGoogleの理念を知ることが重要です。Googleの理念を把握したうえで、ユーザーに寄りそったコンテンツの制作を行っていきましょう。