エリソンさんの晩ご飯を食べそこなってしまった……
宮崎駿監督、脚本:片渕須直 1984年製作
声優:柴田侊彦、大塚周男、永井一郎
前回に引き続き、劇場版「名探偵ホームズ」のレビューです。今回は同時上映2本目の「海底の財宝」を。
これはテレビシリーズの第9話目、やはり宮崎駿監督で脚本は片渕須直さん。
個人的には、劇場版4話の中ではこれが1番面白かったなぁ。
初期ジブリのエンタメ感というか、見ている子供を楽しませようとするサービス精神がすごく感じられる。
前回レビューでも書きましたが、今作はテレビシリーズとは声優が違いホームズの声は柴田侊彦さん。
僕は声優の広川太一郎さん大好きマンなので、テレビシリーズのホームズも好きですが、この柴田さんのホームズは山寺宏一さんに似てて、なんだかゾロリっぽい感じが犬のホームズにピッタリだなぁなんて感じてました。また、柴田さんの方がホームズが紳士に見えるんです。広川さんはちょっとおちゃらけた雰囲気になるの。子どもは広川さんのが楽しいかも。
つまり、どちらも良かったんですよね( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
ゲストでは、海軍のライサンダー司令官役は永井一郎さん。やっぱり永井一郎の声は素晴らしい👏
「名探偵ホームズ」はコナン・ドイル原作の「シャーロック・ホームズ」をデフォルメした作品ですし、登場人物は全て犬の擬人化で描かれているファンタジーですから、子どもにも入りやすいんですよね。
また、推理小説の体はとらず、モリアーティ教授の盗みに対し、毎回コナン・ドイルが事件を解決する展開で、話が分かりやすく、毎回やられるモリアーティ一味はバイキンマンか悪玉トリオやドロンボー一味なんかと似てるんですよね。愛すべき悪党😊
だから、シャーロック・ホームズ原作に出てくる話をアニメ化したわけではないんです。でも、全く違うわけでもなく、ちょこっとこするというかね。それが逆に良かったと思う( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
ファンならニヤリとするんだよね～。
今作は海底に沈むお宝をせしめるため、潜水艇を手に入れるモリアーティ一味との対決。ビリー・ワイルダー監督作の「シャーロック・ホームズの冒険」にも潜水艇が出てきたので、僕は、おーって思いました(ˆωˆ )ﾌﾌﾌ…
でも、圧倒的にこちらが面白い(^-^)
潜航艇ゴブリンを追って海軍も出動するんだけど、海軍の軍艦シーンはいかにも宮崎アニメっぽかった。人ワサワサ出るしね。
ただし、音楽はいただけない。
劇場版のこの場面で流れるのは「軍艦マーチ」なんだけど、テレビシリーズはちゃんとシリーズ向けの音楽がついていますからね。まぁ、「軍艦マーチ」も景気よくは見えるけど(笑)
そして、ホームズは飛行艇を利用して追跡。
「魔女の宅急便」かラピュタのようだよね。
でも、ワインを飲むシーンがな～い( ` Δ´)
ここテレビシリーズではカットされたシーン。
好きな場面だったのに！
劇場版なら観られます( ¯−¯ )ﾌｯ
そして、2話目の後にはエンドクレジットあり。
これはテレビシリーズとは別物です。
曲の「冒険のアリバイ」を歌うのは桑名正博の妹、桑名晴子さん。この曲、すごく良かった。
ちなみに、テレビシリーズの主題歌とエンディング曲を歌うのはダ・カーポ。劇場版とは全く雰囲気が違います。
ということで、テレビシリーズも良いんだけど、この「名探偵ホームズ」のナウシカ併映版は是非観てほしいクオリティです。おすすめよ！
