スロベニア、洪水にもかかわらず2023年の観光客数は過去最高に

スロベニア、洪水にもかかわらず2023年の観光客数は過去最高に

スロベニアは2023年に600万人以上の観光客を迎え入れ、1600万泊以上の宿泊を記録した

首都リュブリャナの宿泊数は20.7%増と、特に大きな伸びを示した。

外国人観光客の宿泊数は全体の72%を占め、ドイツがトップだった。

山間部や都市部の市町村が最も観光客を誘致したが、海岸沿いの町は減少した。

夏の洪水にもかかわらず、スロベニアの観光産業は、継続的な投資が実を結び、回復力を示した。

リュブリャナ観光客の宿泊数が過去最高を記録

2023年、リュブリャナは大幅に拡大し、110万人の観光客到着と230万人の宿泊を記録した。

これは宿泊数の前年比20.7%増に相当し、スロベニア全土で最も高い伸びを示した。

12月の外国人宿泊者数の30%は賑やかな首都で行われ、その人気を裏付けている。

スロベニア全土の12月の数字が混在

2023年12月、スロベニアは入国者数329,000人、宿泊者数795,000人を記録し、それぞれ2022年比で10.6%、8.7%の増加となった。

外国人が14.1%増の492,787泊となったのに対し、国内観光客は1%増の宿泊数を記録した。これは、外国人観光客と国内観光客のトレンドが、12月と2023年全体では、外国人観光客にさらに傾いていることを示している。

ドイツが依然として第1位の旅行元市場

統計のソース市場別では、いくつかの国が2桁の宿泊数の増加を達成した。

クロアチアからの入国者数は46.4%急増し、宿泊数は38.3%増の621,546泊となった。

イタリアも到着数で12.8%、宿泊数で13.7%の大幅な伸びを記録した。

しかし、ドイツは、190万泊を生成し、スロベニア観光のトップソース市場でナンバーワンの位置を維持した。

宿泊数は6.3%増と伸び悩んだものの、ドイツは全外国人宿泊数の16%を提供した。

洪水がスロベニア観光セクターを直撃するも、力強い回復が続く

スロベニア全土の観光地は、2023年の夏のピーク時に洪水がスロベニア観光に与えた広範な影響に耐えた。

マジャジュ・ハン観光大臣は、この新しい数字について、この混乱にもかかわらず過去最高を記録したと述べ、観光セクターの回復力を特に評価した。

洪水被害は、山岳リゾートのアップグレードなどの継続的な投資によって軽減された。

このように、洪水後のスロベニアにおける観光の回復力は、2023年の宿泊数が前回の最高記録である2019年を2%上回ったことで証明されている。

民間の宿泊施設は15%拡大

宿泊施設タイプ別の統計を評価すると、個人所有の部屋、アパートメント、家屋の宿泊数は前年比15%増と大幅に拡大した。これは、スロベニアの民間の宿泊施設部門が商業的な選択肢に対して力強い成長を示している。

スロベニア観光局の発表によると、2023年のアメリカ人観光客のスロベニアへの入国者数は31%増と、記録的な伸びを示している。

よりパーソナライズされたサービスは、今後さらに米国人観光客を惹きつける可能性がある。

沿岸部の町が衰退する一方で都市部は繁栄

スロベニアの観光地の年間成長率を見ると、都市部の市町村は2023年にかけて14%近い宿泊数の増加を達成している。

山岳リゾートも同様に3%の宿泊数増加で、季節を通じて安定した人気を示している。

逆に、海辺のリゾートと「その他」の小規模自治体では、それぞれ-0.6%と-2%の減少が見られた。

持続可能なサービスに投資することで、海辺の地域が回復する可能性がある。

複数年にわたる投資が実を結ぶ

ハン大臣は、近年のスロベニアの観光投資サイクルについて、施設のアップグレードとキャパシティーの拡大を評価した。これには山岳リゾートの改善などが含まれる。

このような努力により、スロベニアは欧州および世界の観光回復曲線に先んじた。

2024年も好調な年であると予測されており、スロベニアは観光成長の勢いを維持しそうだ。

記録的な観光客数により、スロベニアは将来的な成長を目指す

夏の洪水がピークシーズンの妨げとなったにもかかわらず、スロベニアは2023年に過去最高の観光客数を記録した。

長年の投資が実を結び、大きな混乱がない限り、スロベニアは今年も観光業が成長する態勢を整えている。