北海道と首都圏結ぶ海底送電線=日本海経由、200万キロワットで計画 2022年07月13日

 経済産業省は13日、北海道から首都圏へ電気を送るため、日本海側の海底に大容量の送電線を整備する計画を策定するよう、電力会社などが加入する認可法人に要請した。北海道では太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの拡大が期待されており、大消費地の首都圏へ原発2基分に当たる200万キロワットの電気を送れるようにする。
 経産省が同日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の有識者会議で、電力需給の調整などを担う「電力広域的運営推進機関」に要請した。2年程度かけて計画を策定し、2030年代前半の運用開始を目指す。
 北海道と本州の間では、地域間で電気を融通する「連系線」と呼ばれる送電網の容量が小さく、90万キロワットまでしか送れない。27年度までに120万キロワットに増強する計画で、海底送電線が加われば現状の3.5倍の電気を送れるようになる。 

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