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UPDATE|2023/08/31

さくら学院から女優へ、倉島颯良が語るターニングポイント「これが最後に作品になるかもと臨んだ」

撮影/河野優太

「ちゃおガール2012オーディション」で準グランプリを受賞したのをきっかけに芸能界入り。その後、女性アイドルグループ「さくら学院」のメンバーとして活躍、2016年度には6代目生徒会長(リーダー)を務め、グループ卒業後は俳優として活動する倉島颯良。映画『緑のざわめき』で松井玲奈と岡崎紗絵と共に異母姉妹を演じている彼女に、撮影エピソードとともに、さくら学院卒業から現在までを振り返ってもらった。

【写真】さくら学院時代は生徒会長も経験、倉島颯良の撮り下ろしカット【8点】

「ちゃおガールズ2012オーディション」で準グランプリを受賞して芸能界入りした倉島。もともと芸能関係の仕事がしたかった訳ではなく、友達に誘われて受けたオーディションだった。

「たまたまオーディションに受かって、たまたま事務所に入ってという経緯で芸能活動を始めたので、さくら学院にいたときも、それほどお芝居に興味がある訳ではありませんでした。アイドルを卒業して、この先どうしようかと考えたときに、お芝居のレッスンも受けさせていただいていたので、一つの選択肢として俳優が浮かんできて。

さくら学院卒業後も歌とダンスのレッスンを継続してやっていたんですけど、これまで自分がやってこなかった新しいことにも挑戦したいし、ドラマや映画を楽しそうに見ている家族の顔を見ると、自分もお芝居を仕事にできたらいいなと思ったのが、俳優を目指したきっかけでした」

さくら学院の頃から、将来の進路は芸能以外の選択肢を考えることもあった。

「アイドルをやっているときも、このまま芸能活動を続ける以外の道もあるんだろうなという気持ちはありました。さくら学院に入るまでアイドルのことを全く知らなかったのもありますし、いろんな仕事があるから、もっと自分に向いている仕事があるかもしれないと、進路に迷った時期もありました。

でも、自分自身が楽しくて、いろんな人に喜んでもらえることを思うと、やっぱり今の仕事はやりがいがあるなと思って、芸能の道を選びました。さくら学院を卒業して、本格的に俳優活動を始めてからも、別の道を考えたこともありました。でも、もっとキャリアを積んだほうがいいのかなと思い直して、今に至ります」

俳優としてターニングポイントになったのが『緑のざわめき』の撮影だった。

「ちょうど将来について悩んでいた時期にオファーをいただいて、これが最後の作品になるかもしれないという思いもありながら現場に臨んだんです。でも夏都愛未監督やプロデューサーの方から温かい言葉をいただいたり、三姉妹役を演じた松井玲奈さんと岡崎紗絵さんのお芝居を間近で見たりして。そこで出会った人たちに勇気づけられたというか、新しい価値観をたくさんもらって。すごく楽しい現場でしたし、撮影が終わっておうちに帰ってきて、ここで俳優を諦めなくてもいいんじゃないかと思ったんです」
AUTHOR

猪口 貴裕


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