この1年で放送された“世界に見せたい日本のドラマ”を表彰する「東京ドラマアウォード2023」の授賞式が24日、都内で開催され、バカリズムが脚本を手がけた『ブラッシュアップライフ』（日本テレビ）が連続ドラマ部門・作品賞のグランプリを受賞した。また、バカリズムは脚本賞も受賞して“2冠”となった。

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　本作は、元の市役所で働く実家住まいの平凡な独身女性・近藤麻美が、人生をゼロからもう一度やり直す“地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー”。主演は、バカリズムと初タッグを組んだ安藤サクラが務め、夏帆、木南晴夏らが出演した。

　脚本家として、ドラマや映画の台本も手がけているバカリズムだが、「自分のコントを20年以上作っている。コントの延長線で書いているような感覚です」と語った。

『ブラッシュアップライフ』については「タイムリープって“人生の途中から”やり直すパターンが多かった。けど、“生まれたところからやり直す”としたら、結構面倒くさいなって。これを成立させるのは大変。だったら逆に成立させてみようと思った」と着想を紹介した。

　授賞式には『ブラッシュアップライフ』より、夏帆、木南、子役の永尾柚乃も会場に駆けつけた。安藤の幼少期を演じた永尾は「主役の安藤サクラです！」とあいさつに、式を笑いに包んだ。

　木南は「この作品は本当に楽しかった。セリフが長回しで、ただ会話しているような感覚。お芝居とリアルと境界線がわからなくなるような感覚」といい、「ずっとリラックスして臨めるような現場。セリフを書いてくれたバカリズムさんがすごい」と称賛を送った。

　なお、主演の安藤は授賞式を欠席したが、ビデオメッセージを寄せた。

○「東京ドラマアウォード2023」受賞作品・受賞者一覧

作品賞＜連続ドラマ部門＞
グランプリ…『ブラッシュアップライフ』（日本テレビ）
優秀賞…『鎌倉殿の13人』（NHK）／『星降る夜に』（テレビ朝日）／『silent』（フジテレビ）、『エルピス-希望、あるいは災い-』（関西テレビ）／『フェンス』（WOWOW）

作品賞＜単発ドラマ部門＞
グランプリ…『TOKYOMER?走る緊急救命室「隅田川ミッション」』（TBS）
優秀賞…『未解決事件 File.09 松本清張と「小説帝銀事件」』（NHK）／『生理のおじさんとその娘』（NHK）／『神の手』（テレビ東京）／『監察医 朝顔2022スペシャル』（フジテレビ）

ローカル・ドラマ賞…『弁当屋さんのおもてなし』（北海道テレビ）

個人賞
主演男優賞…小栗旬（鎌倉殿の13人）
主演女優賞…川口春奈（silent）
助演男優賞…目黒蓮（silent）
助演女優賞…夏帆（silent）
脚本賞…バカリズム（ブラッシュアップライフ）
演出賞…風間太樹（silent）

主題歌賞…Official髭男dism『Subtitle』（ドラマ『silent』）