田村淳、父親が高校卒業3日前に教師殴って退学 実感込めて息子にアドバイス

お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が10日、都内で行われた公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金「#奨学金返済 支援プロジェクト」の記者発表会に出席した。

イベントに登壇したロンドンブーツ1号2号・田村淳【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇したロンドンブーツ1号2号・田村淳【写真:ENCOUNT編集部】

「無口な親父が『高校だけは出といたほうがいい』ってぼそって言った」

 お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が10日、都内で行われた公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金「#奨学金返済 支援プロジェクト」の記者発表会に出席した。

「幼い頃の夢」がトークテーマに出されると、田村は「僕は比較的早くテレビの世界に行きたいって思っていた。テレビでとんねるずさんを見て、こうやって楽しい毎日を過ごしたいなって。小学校の頃には気持ちが固まっていて、大学に行く気もなかった。だからどのタイミングで東京に飛び出してやろうかって常に考えていました」と回想した。

 中学卒業後すぐ上京する計画を立てるも、反対したのは父親だった。「無口な親父が『高校だけは出といたほうがいい』ってぼそって言った。『なんで?』って聞いたら、親父は高校卒業3日前にどうしても許せないことがあって、担任の先生を殴って退学になったらしい。『なんであと3日耐えられなかったの?』みたいな(笑)。でも、そのくらい自分が苦しい思いをしたから、高校は卒業してほしいって」と息子に伝えたという。

 その後、田村は高校に進学。「高校に行ったことで、クラスメイトとかたくさんの人に夢を語ることができて、それで道が拓けた。実際行ってよかったなって思う」としみじみ。「僕は早めに夢が見つかった少年。やりたいことが見つからない人よりは恵まれていたかな」と語った。

 アディーレ未来創造基金は、奨学金返済を要因とする経済的不安があることで留学や転職、起業など夢の一歩を踏み出せずにいる若者を支援するプロジェクト。奨学金返済中の20代?30代の男女にアンケートをとったところ、3人に1人が夢を諦めている現実があることが判明した。

 田村は「僕は大学に進学していなかったので奨学金についてわかっていなかった。でも、好きなバンド、キュウソネコカミが『奨学金に殺されそうだ』っていうメッセージの歌を歌っていた」とし、「社会に出ていく段階ですでに借金が出来てしまう。それで夢や希望が思い通りに進められないのは問題だと感じている」と話した。

 会見にはモデルでタレントの貴島明日香、同プロジェクトのイメージキャラクターを務める白本彩奈も参加した。

次のページへ (2/2) 【写真】田村淳、貴島明日香、白本彩奈の3ショット
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