歌手の日野美歌が14日、都内で行われた「心に届け、平和への歌声 平和祈念コンサート」取材会に出席した。当日は、同コンサートに日野とともに出演するタレントで歌手のアグネス・チャンも登壇し、コンサートへの意気込みを語った。

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　歌番組などを通して親交のある2人。久しぶりに仕事先で再会した際に、昭和時代の歌謡界について語り合い、「現代に昭和の名曲たちを歌い継いでいけたらいいな」と話が盛り上がった。また、2人とも平和を願っているということもあり、今回、「平和祈念コンサート」として2人でライブをすることになったという。

　日野は「私が子どもの頃は父親やおじいちゃん、おばあちゃんの体験を聞くことができるギリギリの世代だったと思うんです。それ以降は何も知らないでネットなどで理解してしまう若い人もいるかもしれない。実際に今も戦時下にある場所がある。でも、平和というのはあっという間に壊れる。私たちができることって、ちゃんと見ていくこと見つめること。何が起きているかニュースだけの報道じゃ分からないと思う」と口に。

「とにかく戦争をやって損するのは、普通に生きている子どもたち大人たちが血を流すだけ、物が壊れるだけ、本当にバカらしいなと思います。だからこそ真実の平和を考えなければならない、歌で多くの人に感じてもらいたいと思う」と主張した。

　また、日野は「アグネスさんとは皆で頑張って生きようという歌を歌いたいし、人との大切な関わりを歌った歌などを歌いたいなと思っています。私は『氷雨』という歌が有名ですが、それ以外でも戦争に関する歌などをここ数年作詞作曲していまして、自分がやっていることと合致したなと思って、楽しみにしています」と意気込みを語った。

　同コンサートは8月5日、福井のフェニックス・プラザにて開催する。