女子高生のカリスマだった人気モデルは麻雀に夢中 “死んでもいい”究極の役満でも話題に

「女子中高生のカリスマ」として注目されたモデル時代。紙面を飾る笑顔の裏で「毎日泣いていた」と当時の苦労を明かした。15歳でデビューしてから、18年。ブレない自分を手にしたことで、自然体で生きることができるようになった。飾らない表情でレンズを見詰める舞川あいく(34)に、2年ほど前からハマっている麻雀や、恋愛観について聞いた。

自身の幼少期を明かした舞川あいく【写真:ENCOUNT編集部】
自身の幼少期を明かした舞川あいく【写真:ENCOUNT編集部】

34歳の今は「結婚も考えたい」

「女子中高生のカリスマ」として注目されたモデル時代。紙面を飾る笑顔の裏で「毎日泣いていた」と当時の苦労を明かした。15歳でデビューしてから、18年。ブレない自分を手にしたことで、自然体で生きることができるようになった。飾らない表情でレンズを見詰める舞川あいく(34)に、2年ほど前からハマっている麻雀や、恋愛観について聞いた。(取材・文:西村綾乃)

人気のファッション誌「Popteen」でモデルを始めたのは、15歳の時。プレゼントの応募はがきに貼り付けたプリクラ写真が、その扉を開くきっかけになった。

「雑誌が売れた時代。当時は朝5時に起きて、撮影現場に向かいました。深夜までかかる撮影が1週間くらい続いた時は、体力的にきつくて大変でした。身体のコンディションが良くない日は、むくんだ顔のままカメラの前に立った日もあって。その状態で雑誌に載ることがイヤで、泣きながら撮影に行ったこともありました」

 華やかな世界の裏側で、歯を食いしばった日々。苦しい経験をしたから今があると前を向く。

「原動力は……何だったのかと聞かれることもあるのですが、当時は『仕事だから、やるしかない』と考えていました。頑張ることが出来たのは、洋服と写真が好きだったから。大変な経験でしたが、あの時以上に苦しいことはなくて。そう考れば、どんなことでも頑張ることが出来ると思っています」

「素敵な洋服を着たい」という思いは、幼少期のある出来事をきっかけに募らせていった。

「私は兄が1人いるのですが、小さい頃は兄のお古を着せられていたんです。兄が着られなくなった服はズボンばかり。『スカートを履いてみたい』と憧れていました。小学生の時の誕生日に、お母さんがスカートをプレゼントしてくれたのですが、それがとても嬉しくて、以降は、クローゼットの中から自分でコーディネートをして洋服を着るようになりました」

 モデル時代は、色々な服を着ることが出来たことが嬉しかったと笑う。

「本当に洋服が好きで、(渋谷のファッションビル)109でアルバイトをしたこともありました。普段はベーシックなスタイルに、トレンドを足すファッションが多いですね。服選びなどを相談されることもあるのですが、『着たいと思う服を着てみる』ということを最優先にして欲しい。似合う色などに悩んでいるのであれば、最初はパーソナルカラー診断などを利用してみるのも良いと思います。頭の中で考えずに、まずは着てみること。着た時に、気が付くこともたくさんあるので。私は似合わなくても着てしまいます」

 着たいと思う洋服を着こなすためには、美しいスタイルをキープすることも欠かせない。

「20代から続けているのは、朝晩の半身浴です。朝は代謝を上げ、夜は疲れを取るために。40度くらいのお湯に、ゆっくり15分くらいつかっています。年齢もあって、あまりたくさん食べることができなくなったのですが、朝は自宅でホウレンソウやバナナ、豆乳などを使ったグリーンスムージーを飲むようにしています。ジムに行くことができない日は、家でストレッチをして。中学3年間はバスケットボールに打ち込んでいたので、体幹は鍛えられていると思うんです。だからストレッチを欠かさないようにしています」

今年3月には究極の役満「九蓮宝燈(チューレンポートウ)」達成で話題に

 台湾出身の両親の影響もあり、2年ほど前から麻雀に夢中になっている。

「台湾の人にとって麻雀は、かるたやトランプのように、家に人が集まったらやるゲームのひとつとして身近なもの。私も子どもの頃から両親が遊んでいる姿を見ていました。本格的に始めたのは2年ぐらい前。仲間を集めて『あいく杯』という大会を開いたりしています」

 今年3月には究極の役満「九蓮宝燈(チューレンポートウ)」を達成したことをSNSなどで公表。麻雀ファンを驚かせた。

「チューレンは成立したら、死んでも良いと言われている役で、一生出ない人もいます。ハイを開いた時に、どの役で行くか考えるのですが、あの日は開いた瞬間に『チューレンで行こう』と、一択で狙いに行きました。気持ち良かったですね」

 現在、力を入れているのは6月に開設したオンラインサロン「-Amaranth- Private Salon」を軌道に乗せること。同じ価値観を持つ仲間と共に、向上していきたいと願っている。

「15歳でPopteen、20歳から6年間はCanCamで専属モデルとして活動しました。各々の活躍は、ニュースなどで目にして応援していますが、当時のモデル友だちの中で連絡を取っているのは、ほんの一部です。オンラインサロンでは、密に関われる場所を設け、家族のように信頼出来る仲間と成長していきたいです」

 8月に34歳の誕生日を迎えた。恋愛観などに変化はあったのだろうか。

「素の自分をさらけ出せる人が理想です。出会うのはなかなか難しいけれど、自分が幸せだと思える人と恋愛できれば良いなって。34歳になったので、結婚も考えていきたいですね。魅力的だなと思うのは、周りに対してフェアな人。年下にも優しくて、丁寧な人が素敵だなと感じます。子どもは授かりものですが、出来たら嬉しい。子どもが大きくなったら、自然の中で育てたいし、心の深いところで感じ取れる感性豊かな子になって欲しいなと思います」

□舞川あいく(まいかわ・あいく) 1988年8月17日、東京都生まれ。2005年からティーン向けファッション誌「Popteen」(角川春樹事務所)のレギュラーモデルとして活躍。2009年に同誌を卒業し、同年からファッション誌「CanCam」(小学館)で専属モデルを務めた。12年からは写真家の山岸伸に師事し、フォトグラファーとしても活動。個展を開くなどし注目されている。今年6月には、オンラインサロン「-Amaranth- Private Salon(https://lounge.dmm.com/detail/4934/))」を開設した。特技はカメラ。趣味はバスケットボール。169センチ、O型。

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