モン・サン・ミシェルは英語で何て言う?【旅行記①発音が通じなくて撃沈】

誰もが知るフランスのカトリックの巡礼地のひとつ、フランス西海岸、サン・マロ湾に浮かぶ幻想的な「モン・サン・ミシェル」。

でも、この「モン・サン・ミシェル」は、フランス現地や英語圏の人にカタカナ読みで伝わるのか気になりますよね。実は、私は通じなくて撃沈しました…。😅

えいとりえいとり

今回は、私が「モン・サン・ミシェル」を観光したときの体験談と一緒に、「モン・サン・ミシェル」は英語で何て言うのかと、正しい英語の発音を紹介します。

モン・サン・ミシェルを観光するためのお役立ち情報も紹介してますので、ご覧ください。

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「モン・サン・ミシェル」は英語で何て言う?


歴史的な場所や観光地の名称は、原則としてそのまま現地の言語を使うことが多く、英語でも現地の言語とほぼ同じように発音されます。

モン・サン・ミシェルもそのひとつで、英語でもフランス語と同じようにMont Saint-Michelという呼称で呼ばれています。(正確に言うと、フランス語の正式名称はLe Mont Saint-Michelですが)

でも、この「Mont Saint-Michel(モン・サン・ミシェル)」の発音が厄介なんです。日本人の私には結構難しくて、フランスで苦戦しました。

「モン・サン・ミシェル」が通じない?


フランスを旅行中、しばらくフランス人の友人の家に滞在していたのですが、一人でモン・サン・ミシェルに日帰り観光することにしたんです。

「TGV(新幹線のような乗り物)+バス」で観光に行く計画で、乗り物の事前予約をするために、チケット売り場まで友人のお母さんが一緒に来てくれました。

チケット窓口の女性に「どこに行きますか?」と聞かれて、堂々と答えました。

えいとりえいとり

「モン・サン・ミッシェル」(カタカナ読みで)

窓口の女性は「?」って顔で首を傾げました。

日本語のカタカナはフランス語から由来しているものも少なくなく、英語と比較してカタカナ読みに近いと感じることもあったので、「『モン・サン・ミッシェル』もカタカナで通じるんじゃないの?」って安易に考えたんです。

ちなみに、カタカナで「ミッシェル」と認識している人もいるかもしれませんが、「ミッシェル」は全く通じません。英語もフランス語も「ミッシェル」とは言わないんです。

そこで、「ミッシェル」ではなく「ミシェル」と微妙に言い直しました。 

えいとりえいとり

「モン・サン・ミシェル」

それでも通じません。発音がまだカタカナ読みなんだなと思い、英語っぽく言ってみました。

えいとりえいとり

「モン・サン・ミシェ〜ル」

またも私の想いは届かず、あえなく敗退。英語の発音をちゃんと調べていなかったんです。

見兼ねた友人のお母さんが私の背後からヒソヒソ声で私の耳にフランス語で囁きました。
Mont Saint Michel

四度目の正直(?)で、お母さんのフランス語の発音を真似して言ったら、やっと合格。
ついにチケットGet!😭

Mont Saint-Michelの発音は英語とフランス語で違う?


「モン・サン・ミシェル」の発音は、結構難しくて通じないんです。フランス語でも英語でも「モン・サン・ミシェル」はMont Saint-Michelですが、発音は同じなのか聞いてみましょう。

英語の発音はこちらです。 
Mont Saint-Michel(発音記号:[mɔːŋsæŋmiʃél) 

フランス語の発音はこちらです。
Mont Saint Michel (発音記号:[mɔ̃ sɛ̃ miʃɛl])

フランス語の発音はmawn-san-mee-shelのように聞こえますが、英語とは微妙にMontの発音も違いますし、Michelのアクセントの場所なども違いますよね。

モン・サン・ミシェルは有名な観光地なので英語とフランス語の呼称が同じです。だから英語でも通じます。
一方で、フランスやイタリアなどのヨーロッパでは、地域や場所によっては英語があまり通じない(好まれない)場合もあるので注意が必要です。

また、現地の言語での地名の呼び方を知っておいた方が、敬意を払っていると受け取られ、良い印象を持たれる傾向にあります。

フランス語の発音は難しい


余談ですが、フランス語で「R」や「L」の発音はいろいろあって難しいんです。フランスの地方に滞在したとき、地名を伝えるのに苦労しました。

例えば、パリからモン・サン・ミシェルに行く途中で、バスの乗り換え駅でRennesという駅があるのですが、Rennesの「R」はとても難しい発音です。
Rennes(フランス語の発音)

ところが、Parisは「R」がついてますが、フランス語でも日本語と同じ発音で「パリ」です。
Paris(フランス語の発音)

一方で、英語の「パリ」の発音は違います。
Paris(英語の発音)

ちなみに、私がしばらく滞在した「ランス」という場所はこんな発音です。
Lance(フランス語の発音)

話は脱線しましたが、ヨーロッパを旅行する場合は、主要な都市名の現地での呼び方(発音)も知っておくと役立つので、参考にしてみてください。

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Mont Saint-Michelの名前の由来


モン・サン・ミシェルは、国際的に共通の名称で、フランス語でも英語でも “Mont Saint-Michel” が正式な名称です。これは、フランス語で「聖ミカエルの山」を意味しています。

モン・サン・ミシェルの本当の英語はMount St. Michael?

本来、英語であれば “Mount St. Michael” になるはずなんです。

なぜなら、フランス語の “Mont”(山)は英語で “Mount” で、 Saint-Michelは”Saint Michael” (セント・マイケル)でSt. Michaelが正しい英語だからです。

“St. Michael”とは、キリスト教の伝説で重要な役割を果たした聖人「大天使ミカエル」のことなんです。

イギリス版モン・サン・ミシェルがある?


実は、イギリスのコーンウォール地方にも、モン・サン・ミシェルによく似た”St. Michael’s Mount”(セント・マイケルズ・マウント)という美しい場所があるんです。(画像はイギリスのSt. Michael’s Mount)

歴史的にモン・サン・ミシェルと直接的な関係はありませんが、両方とも、海に面した要塞や修道院が築かれた美しい海上の場所として知られています。

この2つの場所に共通するのは、キリスト教の伝説で重要な役割を果たす大天使ミカエルの名前がつけられていることです。

つまり、大天使ミカエルの”St. Michael’s” という名前が海上の美しい場所に使われるのは、キリスト教の伝説や信仰を象徴していて、これらの場所が守護聖人に護られていることを示しているのです。

モン・サン・ミシェルは、当時の司教オベールが、夢のなかで大天使・ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とお告げがあって、この建物を建造したという言い伝えがある場所です。

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モン・サン・ミシェルへのおすすめの行き方


最後に余談ですが、モン・サン・ミシェル観光に行く方のための、大事なお役立ち情報です。パリからモン・サン・ミシェルに行く方法はいくつかあります。

モン・サン・ミシェルへの行き方は2つ

現在、パリからモン・サン・ミシェルへの行き方は2つあります。
まず、一つ目は旅行会社が手配する現地ツアーです。日帰りツアーか宿泊ツアーか選べます。初心者には手軽な現地ツアーがおすすめかもしれません。

もう一つは「TGV(電車)+バス」。日本語のガイドをつけたいとか希望がなくて、日帰りでとにかくリーズナブルに行きたいって人には「TGV(電車)+バス」がおすすめです。

※パリからモン・サン・ミシェルまで直行で約5時間半くらいで行けるバスがあったのですが、現在は運休中のようです。(2023年10月現在)

バスに乗り換える駅の選択肢は2つ

「TGV(電車)+バス」の場合、バスの乗り換えには「レンヌ駅(Rennes)」または「サン・マロ駅(Saint-Malo)」の2つの選択肢があります。

レンヌ駅(Rennes)とサン・マロ駅(Saint-Malo)のいずれも、モンサンミッシェルまでのバス料金は、片道15ユーロ(約2,400円)、往復25ユーロ(約4,000円)です。(2023年10月現在)

えいとりえいとり

ちなみに、おすすめは「レンヌ駅(Rennes)」でバスに乗り換える方法なんだ。

なぜなら、パリからレンヌ駅(Rennes)までの電車は約1時間に1本程度、もしくはそれ以上で運行していて、本数が多く便利だからです。
一方で、レンヌ駅(Rennes)からモンサンミッシェルへのバスは1日に2本〜3本しか出ていないんです。

TGVの料金は曜日や時間帯などで全然違うので注意

あと、パリからレンヌ駅(Rennes)までのTGVの料金は曜日や時間帯、早割で予約するかや割引があるかなどによって全然違うので注意してください。

例えば、平日の早朝であれば、スタンダードクラス席で片道16ユーロ(日本円で約2,500円)のときもあれば、週末は片道95ユーロ以上(日本円で約15,000円以上)かかることもあります。

※バスや電車の運行状況や料金は変更がある可能性があるので、公式サイトからご確認ください。

まとめ

“Mont Saint-Michel”の発音は、意外と難しいです。でも、観光に行くならその地名の読み方や発音は知っておいて間違いありません。これからモン・サン・ミシェルへ行く人は、ぜひ参考にしてみてください。