板谷由夏(写真:2017 TIFF/アフロ)

 1月からスタートした大河ドラマ光る君へ」で藤原道隆の嫡妻を演じる板谷由夏(48歳)。昨年秋、初主演となったドラマも話題となり、50歳を前ににわかに注目が集まっている。バイプレーヤーとして高い評価を得ていたものの代表作はなかった板谷だが、最近は新たな道を切り開いている。

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「板谷さんは俳優業のかたわら、モデルやニュース番組のキャスターなどもこなしてきました。それに加えて、アパレルブランドを経営する実業家の顔、そして二児の母としての顔もあります。俳優としては、アネゴ肌で知性的な年上女性を演じさせたらピカイチ。本人もキャラクターを意識してか、長らくショートカットをトレードマークにしており、女性たちの支持を得ています。スタッフ受けも良く、ドラマの現場では共演者たちとざっくばらんなトークで盛り上げ、ムードメーカーのような存在です。そんな板谷さんのことを以前“女版ムロツヨシ”と呼んでいた関係者もいます」(テレビ情報誌の編集者)

 一方で、ここぞというタイミングでの思い切りの良さもある。デビュー作で6度のヌードシーンを演じ切ったことも語り草となっているが、こうした俳優としての胆力は節目節目で彼女の人生を新しい方向に導いてきた。

 過去のインタビューでは、40歳という節目を目前に「私は何もゼロから発信することをしたことがない」「自分の人生について考えたとき、女優だけでいいのかと疑問に思った」と、依頼を受けて成立する俳優という仕事に限界を感じ、ファッションブランドを立ち上げたことを明かしている(「ハルメク365」2019年11月7日配信)。

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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