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「しんどい。でもやらなきゃ」大久保佳代子が人気の裏で抱える葛藤|ラジオアーカイブ

「しんどい。でもやらなきゃ」大久保佳代子が人気の裏で抱える葛藤|ラジオアーカイブ

後編:2023.7.23(日)放送回
大久保 佳代子さん
タレント

ラジオ音源はこちらから

「空想メディア」ロゴ04

放送作家の高須光聖さんがゲストの方と空想し、勝手に企画を提案する『空想メディア』。
社会の第一線で活躍されている多種多様なゲストの「生き方や働き方」「今興味があること」を掘り下げながら「キャリアの転機」にも迫ります。

今回のゲストも前回に引き続き、タレントの大久保 佳代子さんです。トーク番組を中心に活躍する一方、ネタ番組にも度々出演されている大久保さん。「しんどい」と言いながらもネタ番組への出演を続ける裏には、仕事に対するあるルールと、まじめな大久保さんらしい葛藤があるようです。大久保さんの仕事に対する思いのお話、ご覧ください。

  • 大久保 佳代子さん

    大久保 佳代子(おおくぼ かよこ) 光浦靖子とのお笑いコンビ『オアシズ』として1992年にデビュー。同世代の女性を中心に高い支持を受け、バラエティー番組のみならず情報番組やCM出演など幅広く活動。

  • 高須 光聖さん

    高須 光聖(たかす・みつよし) 放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティーなど多岐にわたって活動。
    中学時代からの友人だったダウンタウン松本人志に誘われ24歳で放送作家デビュー。

当時の仲間の姿が指標。『めちゃイケ』は貴重な経験だった

高須:『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』のメンバーとは会っていますか?

大久保:まあ当然なのかもしれないけど、独身の女で集まってますね。たんぽぽの川村エミコさん、(鈴木)紗理奈さん。あの辺で集まって、仕事の話をしたり恋愛の話をしたり。そんな感じ。

高須:番組でも会ったりするじゃないですか、旧『めちゃイケ』メンバーと。それはどうなんですか?

大久保:変な感じだなぁ。

高須:あれだけいたからね。

大久保:そう。でもあれだけいっしょにいたからといって、プライベートでがっつり仲が良かったかっていうと仲良くないんですよ。

高須:全然会わないしね。

大久保:会わない。収録終わったらもうヘトヘトだからみんな帰るし、火曜・水曜と収録で会っていれば、ほかの日に会わないし。

高須:打ち上げないしね。

大久保:打ち上げなかったし、結局LINEの交換も最後までしてないし。

高須:えー!

大久保:唯一最後に誰かが作ったLINEグループが1個あるんですけど、意外と加藤(浩次)さんとか主要メンバーが入ってなかったりして。

高須:えー!

大久保:だからまあ、会っても「おう」「元気ですか?」「あ、元気」みたいな。なんか変な感じ。なんか逆によそよそしい。

高須:不思議やね。

大久保:共演したからといって、『めちゃイケ』当時にその人としたやり取りの話を今したとしてもなぁ…って思うし。

高須:まあね(笑)。

大久保:言ったところで相手が乗ってこなかったらアレだしね。だからもうリセットじゃないけど、なんの関係もないみたいな。

高須:でも、そういう番組があって良かったなと思うでしょう?

大久保:思ってます。あんな大きいお金をかけてもらう番組で、一流のスタッフ、一流の演者とやれた時間っていうのは、多分めちゃめちゃ貴重な経験なんで。あれはありがたかったです。本当に。『めちゃイケ』がなかったらどうなっていたかも分からないし、もちろん芸人をやっていないと思いますし。あれはすごかったですね。

高須:ああいう軸足をしっかり置いた番組というか、自分の人生にぐっと重くのしかかってくるような番組を体験すると、ちょっと自分の仕事の尺度になりますよね。

大久保:そうですね。確かにね。

高須:「『めちゃイケ』ではこうだったから、こうだな」とか、「あ、これぐらいは別にできるな」とか。なんか一つの尺度にはなってきますよね。あんな番組をやっちゃうと。

大久保:確かに。スタッフさんや作り方もそうだし、「加藤(浩次)さんはこのぐらい頑張ってた」とか、「光浦さんはこうだった」とか、「ナイナイ(ナインティナイン)の2人はこうやってた」みたいなのもあるんで、「じゃあ私ももうちょっとやらなきゃな」みたいなのも残ってますね。

マイペースにしようと思えばできる。でも挑み続ける

高須:「もうあと人生何十年の中で、テンションがおかしくなるような瞬間が起こってもいいんじゃないの?」って世の人は絶対思っていると思うんですよ。「このまま俺死ぬのか?」と思うと。

大久保:「もう一花咲かせる」じゃないけど。なんか…なんかね。

高須:そう、なんかね。いや楽しいんですよ? いろんな仕事させてもらって楽しいんやけど、でもなんかこんな感じって分かったしな、俺。

大久保:一通りやってね。

高須:一通りもうやったし。

大久保:それってどうなんですか? 高須さんの近くにいる松本さんとかも同じ年じゃないですか。松本さんとかもそういうことを考えているんですか?

高須:なんかやりたいと思ってるんじゃない? でも体しんどいし。

大久保:そうなんですよね。だから体が動けるようにするためには規則正しい生活しなきゃいけないってなって。規則正しい生活って、早寝早起きしてご飯に気を使うみたいな。そうすると遊ぶ隙間がないですよね。で、やんちゃするともう翌日ぐったりして。気力もメンタルも。

高須:ペース崩して。

大久保:ペース崩して。結局なんか、おじさんおばさんみたいな会話をしてますね。

高須:(笑)。でも、やっぱりそれをやめていこうと思ったんです。人と会うことも、もっと軽やかにしていこうって。

大久保:そうですね。誰かが「人との出会いにも照れない。恥ずかしがらないで」って言っていて。それで顔を出すようになりました、私も。

高須:あー、いいね。すごい。もっとはっちゃけないと。軽やかに人に会うとか、いつもと違う、自分をびっくりさせるようなことをやるとか。自分をびっくりさせるために、自分が動かなければと思うんですよ。で、大久保さんを見ていると、そういう鍵はあるけど、今のところはのんびりとマイペースでやられているなと思って。だから今の大久保さんのプライベートをぼくは聞きたかったんですよ。どんな感じに思って生きているのかなぁっていうのが楽しみだったんですよ。

大久保:でもまさにそんな感じ。いっしょですよ、本当に。仕事に関してもレギュラーの情報番組に出て、たまにトーク番組にも出て、ラジオもやっているから、のんびりマイペースにやろうと思ったらできるし。でもこれじゃダメなんじゃないかと思って、ちょっとネタ系の『有吉の壁』(※1)が呼んでくれれば「しんどいな。これまた考えなきゃいけないんだよな。もう考える情報量も何もないけどな。でもやらなきゃな」って思いながら受けて。で、なんかとらわれて。

(※1)2020年4月から日本テレビ系列でレギュラー放送されるお笑いバラエティー番組

高須:えらいなぁ。

大久保:みたいなことをまだやってるけど、どこかで「もういいんじゃないか」っていう自分も出てきてるし。

高須:いや、これはね。しんどいことをやるべきなんですよ。

大久保:しんどいことをね。

高須:しんどいことをやるべきなんです。今日また思った。しんどいことやろう。

大久保:そうですね。

高須:うん、やろう。しんどいことをあえてやらなくちゃいかんわ。無理やったらそこで無理って言えばいいからね。もう最初からペース乱れるからってやめるのはよくないな。

大久保:今年無理だと思っていると、来年もっと無理になりますよね。リアルに言うとね。

高須:そう。だからやったほうがいいですね。

大久保佳代子さんのキャリアの転機|『めちゃイケ』がなければ今はない。頑張りが自信につながった

高須:あなたのキャリアの転機を教えてくださいって聞いているんですけど、なんか転機みたいなのありました?

大久保:やっぱり30歳で『めちゃイケ』にレギュラーとして入ったことは1個の転機ですよね。

高須:一つのね。

大久保:一つの転機。あれがなかったら多分、今こうやっていない気がするんで、そこが転機。あとすごいちっちゃい転機ですけど、30代後半くらいに『しゃべくり007』(※2)に1人で出たら、意外と評価されたっていうのも転機です。たまたま同年代の芸人相手だったっていうのもあるんですけども。

(※2)2008年10月よりレギュラー放送されている日本テレビ系列のトークバラエティ番組。

高須:あのメンツで、ちゃんと尺を埋めるだけのトークをして帰るっていうのはなかなかのことですよ。もっと言うと、スタッフも演者も「ゲストは大久保さん1人でいい」と思ったってことがすごい。

大久保:そうですかね。でも「こんな“ド”バラエティーで評価された」ってことが意外とちょっと1個の自信になって、その後やりやすくなったっていうのもあるかな。

高須:頑張った自分っていうのも目安になるから。「あれやってこれたんだから」が次の現場でまた活きるからね。だからしんどいことせなあかんの。やっぱり。

大久保:そうですね。自信ってやっぱりしんどいことをした結果に出てきますもんね。楽なことをやっていたらなんの自信にもならないしね。

高須:そうなのよ。そこの基準がね、ブレてくるんですよね。やっぱね。

大久保:本当だね。

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仕事のマイルール|やりやすいと思われないと仕事は来ない。どんな仕事も尻軽にやってみる

高須:何かマイルールみたいなものってあるんですか? 仕事でこういうことを気をつけているとか、私はこういうことはしないとか。

大久保:よく言っているんですけど、仕事に関してはもう本当に「尻軽に」です。もちろんNGありますよ? 高い所はダメとか。でもそれ以外のことは、よく分かんないなと思ってもやってみるっていう感じでずっとやってきました。

高須:やっぱすごいんじゃん。じゃあ今日のラジオも「なんで私この人に呼ばれて、しゃべらなあかんのかな。ちょっとしんどいな、会ったことないし」と思ったでしょ?

大久保:(笑)。そうですねぇ。「え? あの高須さん? へぇー、ラジオやってんだ。うん、まあいいよ、やるよ」っていうぐらいです。あとは正直なところを言えば、高須さんとしゃべってみたいっていうのはあったんで。昔だったら構えちゃったりしたと思うけど、今はもうどうにでもなるわと思ったから。

高須:どうにでも(笑)。本当にそんな感じやもんね。

大久保:どうにでもなると思ってきてるんで。でも、基本ずっとそうかも。昔から「ちょっとイケメンに良い感じで絡んでいただけますか?」「あ、分かりました」みたいなことを続けてきたから。やっぱりタレントさんとか芸人さんって、やりやすいと思ってもらわないと仕事が来ないっていうのももちろんあるんでね。その辺は「やります、やります」って引き受けるのはちょっとポリシーかもしれない。

高須:すごいね。だから「軽やかに」じゃないですか? 本当に。

大久保:それがちょっと今、なくなってきてるのかもしれないですね。

高須:尻軽に行かなあかんよね、やっぱり。

大久保:尻軽で行こう。本当に。

高須:でも今度ゲストとして来てもらう時には、彼氏が出来てちょっとテンションが変わった大久保さんの話を聞いてみたいですけどね。もしも彼氏が出来たら来てくださいね。

大久保:ここに(笑)? 彼氏出来ましたよって?

高須:もちろんですよ。聞きたいですもん、また。

大久保:じゃあここで一番に言いますね。

高須:あ、いいね!

大久保:逆になんで(笑)?

高須:いや自分で言ったんですよ? なんでか分かんないけど。でも言ってくれたら、めっちゃうれしいよね。

大久保:縁もゆかりもない番組で。

高須:縁もゆかりもないし、なんで俺にそんなこと言ってくれるのか分からんけど(笑)。でも言いましたからね。

大久保:逆にいいかもしれない。ちょっと聞いてくださいっていうね。距離感的にもね。

高須:ね。「言ってましたし」ってことでね。これぐらいがちょうどいいのかもしれない。

大久保:分かりました。忘れないようにちょっとスマホのメモに入れときますわ。

高須:わー、良かった! そんな関係になれたのはうれしいですね。ありがとうございます。

大久保:こちらこそですよ。

――次回のゲストは認定NPO法人おてらおやつクラブ代表の松島靖朗さんです。お楽しみに!

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