概要
CV:川上とも子(アニメ版)
CV:今井由香(ドラマCD版)
マグダラ修道会に所属する問題児シスター。1908年生まれ。16歳。
修道女(シスター)に似合わぬ破天荒で活動的な性格で、彼女が出動すれば必ず何かとんでもない物が大破する。いつも身に着けている懐中時計は、クロノとの契約の証であり、彼の悪魔の力の半強制的な封印でもある。クロノの力を使う毎に彼女の寿命は削られている。
孤児院出身であり、悪魔(アイオーン)にさらわれた弟のヨシュアを探す為に、彼と敵対する悪魔のクロノと契約した。
銃を武器として操り、特殊な弾丸を放って悪魔退治を行う。弾丸には連射可能な「聖油を詰めた聖火弾、聖弾(セイクリッド)」と、単発で強力な「福音弾(ゴスペル)」がある。物語後半では「四聖文字砲(テトラグラマトン)」というさらに強力な武器を装備する。
銃は破天荒さやギャップやRPGらしさを表す使い方をされており、「両手銃を片手で持つ」「経口の大きさが異なる二丁拳銃を振り回す」といった重力を意識しない描写をされている(たまにシスターケイトのような体術を使う姿も見られる)。
50年前にクロノとアイオーンが対立する原因となった聖女・マグダレーナと髪と眼の色、アニメ版の声優が一緒である。
ネタバレ
原作版ではあくまでも非力な元一般人の人間だが、マグダラで得た体術と各種武装、自らの信念と守るべきもの、そして戦いの中で得た絆(本来ならロゼットには使用が認められない極大効果武装すらも、この絆で使用可能にしてみせた)、その全てを武器として運命に立ち向かい勝利する、まさに絆を背負って人々のために立つクルセイダー(戦士)としてのキャラ付けがされている。
完全無欠のハッピーエンドとまではいかないものの、アズマリアや、悪魔(罪人)から解放されたヨシュアなど、後に続く者たちの脳裏に永遠に焼き付く生き様の背中を鮮烈に見せつけ、名も無き一般人として果てながらも後世を生きる人々に確かな希望を与え残して逝った。
一方のアニメ版では地上代行者の一人という設定になっており、聖女マグダレーナ(正しくは、マグダラのマリア)の転生体として特別な力と役割を持つ設定になっている。当初こそ原作同様に運命に抗い続けるものの、原作と比べて精神的に追い詰められる描写が目立ち、最後にはアイオーンに捕らえられ悪魔たちの道具として洗脳され、人々を操るための(偽りの)聖女として仕立て上げられ、その後正気を取り戻すものの衰弱しヨシュアも記憶を失った廃人のままであり、最後は削られた寿命のリミットが迫り「死にたくないよ!」と泣き叫んだ後息を引き取るという悲劇のヒロインとしての結末を迎えている。
ただ全く救いがないという訳ではなく、クロノと共に最期の時を過ごし一緒に逝けた(最期の言葉は「クロノ...ありがとう...)という部分では寧ろ原作より救われているのではないかという見方もある。