御社をテレビ・新聞が取材したくなる方法、「めざましテレビ」の元放送作家が伝授写真はイメージです Photo:PIXTA

企業が自社の商品やサービス・活動を紹介する「プレスリリース」は、企業HPだけでなく、SNS、PRサイトなどで発信されています。それがネットでバズれば良いですが、テレビ・新聞などのメディアで扱ってもらうことも効果的です。しかし大半はスルーされてゴミ箱行き。一方、注目されるリリースには「あるルール」がありました。(フロンティアコンサルティング代表取締役・脳科学者 上岡正明)

一日にメディアに届くプレスリースは100通以上!

 これまでメディアやプレス発表会向けだった「プレスリリース」ですが、今ではインターネットやアプリの普及により、直接、消費者に働きかけたり、SNSで拡散される武器として使われ始めています。「情報を届けるため」だけだったものが、「情報の力で人を動かすため」という目的に変わってきているわけです。

 これは顧客や消費者だけでなく、記者やテレビのディレクターを相手にした場合にもいえます。

 実際、私がニュース番組の放送作家をしていた頃、報道センターに届くプレスリリースの数は毎日100通ほどありました。1週間で700通前後になります。率直に言えば、その全てのプレスリリースに目を通すことは不可能です。では、どういうプレスリリースがネタになると判断されるのか――。

 それは、時間を取らずに、ネタになると感じさせる情報です。

 私は「めざましテレビ」「王様のブランチ」「ズームイン!!朝!」「報道ステーション」など、数々の情報番組を放送作家として手掛けてきました。今はPRやマーケティングの会社を起業し、プレスリリースを発信する側としての仕事もしています。

 そうした経験から、記者やテレビ局のディレクターが、どんなことに興味関心を示して、取材をしたいと望むのか。どういうタイトルや見出しなら、ネタとしてストックされるのか。ゴミ箱に捨てられない発表になるのか。こうしたことにこだわって戦略を立て、リリースの内容を作り変えるようになりました。

 今回は、メディア側のキャリアと二十数年におよぶPR会社の経営者という2つの経験と視点から、誰でもできるテレビ・新聞をドカンと呼ぶプレスリリースの書き方について、わかりやすく解説していきます。お楽しみに。