人生後半戦の使命を考える

中野のキャリアプランニング

まずDI-T's FPオフィスの代表の中野が独立開業するに際し考えてきた内容をご紹介します。参照チャート「キャリアプランニングシート」をご覧ください。このシートは、(株)FeelWorks代表取締役 前川孝雄氏の「50歳からの逆転キャリア戦略」のワークシートを参照し作成しました。

もちろん短期間に書き上げられたわけではありません。文章化するという行為は、自分自身に問いかけ、思いを整理し、メモに書きだし、それを眺めてようやく文章になっていきます。文章にするまでの思考、行動には慣れも必要だとわかりました。これも一人で悶々とやっていくのは結構しんどいですが、ご家族、ファシリテータがそばにいて会話しながら進めていくと思いのほかスムースに書き出せるようになっていきますので安心して取り組んでみませんか?

あなたは今の仕事のタスクで度々他社比較、競合商品比較、強み弱み分析(SWOT分析)などをしていませんか?それなのになぜご自身について見つめ直していないのですか?一度立ち止まってあなたを鏡に映して自分分析をやってみませんか?それでも取り掛かれないあなたに今あなたがおかれている環境についてご紹介しましょう。

今までの30年間(平成)の経済史

30年前の日本は、バブル経済の中、明るい未来に希望をもって皆が前向きに進んでいた時代でした。

平成をジャンプした今、平成に起きたことを振り返ってみます。

消費税導入(3%)、日程平均株価終値3万9000円に到達するか?!、バブル崩壊、湾岸戦争、ソ連崩壊、欧州連合(EU)発足、阪神淡路大震災、消費税5%、金融破綻(山一證券廃業)、ユーロ導入、金融緩和(短期金利ほぼゼロ)、米同時多発テロ、イラク戦争、郵政民有化、大手銀行統合、リーマンショック、民主党政権誕生、日本航空破綻、東日本大震災、円75円台/$、アベノミクス開始、日銀異次元金融緩和、消費税8%、円安株高、マイナンバー制度スタート、働き方改革、インバウンド活性・・・

まあ、いろいろありましたね。あなたは、こんな世界の変動の中で働いて、生き抜いてきたのです。本当にお疲れ様です。

平成の経済は、バブル崩壊と再生の行程でした。国内の景気は後退し低成長の状態に置かれていました。多くの人々は暮らしの豊かさを実感できていませんでした。雇用の場面でも、買い手市場に移行し「就職氷河期」と呼ばれました。
一方、急速にIT化が進み、多くのネットビジネスのベンチャーが起業しました。

平成の終盤は、アベノミクス効果が目に見えてきて大手企業は過去最高益を更新し、日経平均株価は、2万円台に回復しました。

最期には「人」とどう向き合うのかという課題が浮上し、「個」の時代を迎えていました。

これから求められること

激動の平成を何とか乗り切ったあなたが直面する「今」の状況はいかがでしょうか?

振り返ると、壮年期を迎えたあなたの会社の業績は頭打ちになり、給与の増加への期待が持てず、望んだポジションへの道にも限界が見えてきていませんか?

そんな時に「働き方改革」が流布され「ITツールが使えない」とか「生産性が低い」と指摘を受け、会社からお荷物扱いをされていないかと日々びくびくしていませんか?

更に2020年に追い撃ちが起こりました。「新型コロナ感染症由来の不況」です。「働き方改革」のプランを作成しているさなかに、待ったなしで一気に改革が実行されていきました。高速に、いやおうなしにITツールを最大限に活用した働き方に変化していきました。

なんとなく気づきはじめていたはずの、あなたの会社での価値は、この新しい働き方への環境変化でより鮮明になってきたように感じていませんか?

さらに、2021年4月から、70歳就業法(改正高年齢者雇用安定法)が施行されました。基本的に定年が消滅する時代がはじまりました。
企業に「他企業への再就職支援」「個人事業主などとして業務委託契約を結ぶ」「社会貢献事業への参加」という選択が可能になっていきます。

あなたの将来計画は、この改正法施行により、今までの会社のレールに乗っていれば、65歳まで働けるという予定が崩れ、自ら進む道を自ら切り拓くことへの変革を迫られています。

あなたは、これからどう行動しますか?
いまから何を準備しておきますか?

DI-T’s FPは、そんなあなたの人生後半戦の使命を一緒に見つけ出し整理しオーダーメイドライフシナリオとしてご提供いたします。

すでに「50歳代」「60歳代」になっても、働く人生はまだまだ続くという時代に入っています。あなたが期待していた、イメージしていた未来は、もう来ないことははっきりしたのです。こんなはずじゃなかったと嘆いていても。

こうした危機を感じ、これらへの対策を考えていくには、どんな順番に考えていけばよいのでしょうか?いっしょに詳しく見ていきましょう。

まず、「定年はリタイヤである」というすり込まれた考え方を即刻捨て去る事が必要です。「定年」という概念がすでに無くなっているのですから。

次は、あなたが蓄えてきた経験、知識、資金、資産は強力な備えである認識します。そしてそれらを整理するとともに、それら磨き直す計画を考えます。なぜならそれらは、これから生き抜く武器にするのですから。

60歳で働くことを停止した場合の平均余命までの自由時間を試算すると、ほぼ現役時代に会社で働いていた時間と同等量残っているとわかっています。

あなたはこの定年後の時間をどのように過ごしますか?

これからの人生を考える

あなたに十分な貯えがあった場合は、ただ遊んで暮らす、何もしないで「ぼーっ」と暮らす。そんなイメージを持ったことはありませんか?わたしは実は、こうした時間を数カ月過ごしていました。しかし、この過ごし方は本当に耐えがたいとわかったのです。ですから今働いています。

あなたは、どんな暮らし方を望んでいるのでしょうか?

あなたが充実した第二の働く人生を考えた時「どんな人生を望みますか?」充実する人生の歩き方とは、十分に意義があり、成果がある人生に向かうものであると考えられます。

それに必要な要素は、以下になるでしょう。
1.スタミナ
2.十分な機会
3.人と協力すること
さらに +「明晰に考える力」
これらを備えるとよいと考えられます。

また、行動するためのエネルギーになる「お金」については「収入=キャッシュフロー思考」から「資産=ストック思考」への変革が必要になります。ご両親の資産を含めた「ストック思考」に切り替えたうえで、将来のマネープランの見える化をしてからこれからの人生の検討を始めたいです。

主には日々の家計を把握されている方が、短期的にどれだけ稼いだかのお金の流れの状態を表すキャッシュフロー(損益計算書(P/L))の改善を図ります。これは現場の仕事と言えるからです。

一方、ご家庭の経営者は、中長期的に家計が破綻せずに投資・成長するための資産の状態を示す「貸借対照表B/S」を強くすることを図ります。こうして、あなたの「お金の今」を明らかにします。

また、仕事を与えられるものから、自ら仕事を得るために能動的に動くという考え方への変革をして、あなたの「個」をはっきりさせていくことにより、あなたは本当に自分がやりたいことに没頭する、そんなカッコいい、輝かしいい未来に向けて行動していけるでしょう。

いかがでしょうか?新型コロナ感染症はライフスタイル、働き方、人の行動まで大きな変化をもたらしました。人間は行動変化を起こすとマインドに大きな影響を及ぼすことはわかっています。これは強制的に全人類に与えられていた前提条件が変えられてしまうほどの衝撃です。この環境の変化にいかに早く、どのように対応していくかは、これから30年活き活きと暮らしていくために必須の知恵になるのではないでしょうか?一緒に取り組んでみませんか?