『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』32周年ストーリーまとめ:父の仇を追い、王子はイセルハーサをゆく【ファルコム40周年特集】

電撃オンライン
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 2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。

 そして、本日12月10日、1989年(平成元年)に発売された『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』が32周年を迎えたことを記念して、ゲームプレイバック記事をお届けします。

【ドラゴンスレイヤー英雄伝説】
・発売日:1989年12月10日
・機種:PC-8801mkIISR
・メディア:フロッピーディスク
・ジャンル:RPG
・価格:¥8,700(税別)

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』とは?

 1989年12月10日に発売された『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は、『ドラゴンスレイヤーシリーズ』の6作目として登場しました。

 本作ではストーリー面が従来作品から強化され、“ドラマ性の高さ”を意識した作風となっています。その傾向は、本作の続編である『II』や、のちの『英雄伝説シリーズ』にも伝わっていくこととなりました。

  • ▲主人公のセリオスは王子で、父王を殺して国を奪った摂政アクダムと戦うという、ある意味で王道の物語が展開。いい意味でのお約束が多いのは、このシリーズの特徴だ。

 こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ストーリープレイバック部分を再掲載します。

 イセルハーサからはじまった、『英雄伝説』最初の物語。父の仇を追う王子セリオスの旅路は、やがて世界を巻き込む戦いへと繋がっていきます。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』システムチェック

呪文書

 魔法に対応する呪文書を読むことで、どのキャラクターでも任意の魔法を習得可能。自由にキャラクターを育成できるメリットに加えて、同時に習得できる魔法の数には上限があるのがポイント。そのため、状況に応じて異なる魔法を習得することが重要となる。

オートバトル

 当時としては珍しく、かなり細かく設定できるオートバトルを導入。経験値稼ぎなどで役立った。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』ストーリープレイバック

PROLOGUE

 イセルハーサと呼ばれる、豊かな自然に恵まれた世界。そのほぼ中央に位置するファーレーン王国は、決して豊かとはいえない小国だったが、心優しきアスエル王の統治のもと、国民は平和に暮らしていた。

 ところがある晩、予告なしの異変が王都ルディアを襲った。モンスターが大挙して城に攻め込んできたのだ。奇襲のうえ、なぜか城門のかんぬきが外れていたため、アスエル王が殺害されてしまう。

 このとき、世継ぎのセリオス王子はわずか6歳。王の最期をみとったという側近のアクダムは、王から摂政に任ぜられたとして、セリオス王子が16歳の誕生日に王位を継承するまで、自分がファーレーン王国の政務を行うと宣言する。

 そして王子は、王位継承の時まで、サースアイ島のエルアスタの町で養育されることになった。

 それから、約10年の歳月が流れた……。

01 スライムいじめを楽しむセリオス

 16歳に成長したセリオス王子は、今日も元気にスライムいじめ。お目付け役のライアスに小言を食らう、平和な日々を過ごしていた。

02 あと王位継承2カ月まででの悲劇

 突然エルアスタを襲う大量のモンスター。セリオスはライアスから強力な王家シリーズの装備品をわたされ、単身で脱出する。

03 アクダム10年前の真相の野望

 岬の洞窟を抜けて到着した王都ルディアで、セリオスは摂政のアクダムが国を乗っ取るために父アスエルを殺したことを知る。

04 修道士リュナンとレジスタンス

 投獄されたセリオスは、修道士のリュナンに助けられる。そしてレジスタンスのアロンとソニアを紹介され、ともに戦うことを決意する。

05 遊び人のローと一緒にベルガの鉱山を奪還

 レベルを6まで上げてローを仲間にした一行は、ベルガの鉱山で司令官と対決。サイレスで魔法を封じられて苦戦することになる。

06 レジスタンスとともに王都ルディアの奪還へ

 ベルガで大盗賊と同じ名を持つゲイルという男を仲間に加えつつ、一行はレジスタンスとともに王都のルディアへ侵攻する。

07 アクダム逃走! そして新たな旅へ

 レジスタンスとセリオス達の活躍で、アクダムを追い詰めたものの、アクダムは用意していた船で国外へ逃げ出してしまった。

08 母から託されるギルモアの涙

 母フェリシアを救出したセリオスは、アクダムを追うことに。息子の身を案じるフェリシアは、秘宝ギルモアの涙を授ける。

09 仲間内に広がる不和 犯人はゲイル?

 船でウォンリーク公国に渡り、流血の洞窟の主を倒す一行。だが、宿で盗難事件が起こり、ローに疑われたゲイルは仲間を抜ける。

10 グエンの塔のサイレスの呪文書

 冒険家のポムから、グエンの塔にサイレスの呪文書があると聞いた一行は、足を運んでみるも、カギがかかっていて入れなかった。

11 アクダムが使う恐怖のオビス4

 マスクーンの町に向かうと、そこにはアクダムの姿が。高確率で気絶させる魔法のオビス4により、一行は手も足も出ず敗北する。

12 盗まれた塔の合鍵とギルモアの涙

 オビス4を封じるサイレスを求めて塔を目指し、合鍵を作ったものの、ローがギルモアの涙と合鍵を盗んで逃げてしまう。

13 ゲイルの助けでアクダムと再戦

 ゲイルの助けでサイレスの呪文を手に入れた一行は、アクダムに再び戦いを挑む。サイレスを使うと、アクダムはあっさり逃亡する。

14 リーゼルに巣食うモンスターの影

 リーゼルの様子を見に行くと、リーゼルは人間に化けたモンスターに占拠されていた。そして、王やローが牢に捕まっていた。

15 結界の抜け方を知る賢者ロエル

 ジェストンから紹介された賢者ロエルは、城の結界の抜け方を知っていた。ボスのヘルニルドを倒し、城の解放に成功する。

16 ラルファの砦でソニアが仲間になる

 ラヌーラ王国がモンスターに占拠されたと聞き、そこに向かう一行。途中に立ち寄ったラルファの砦で、ソニアが仲間になる。

17 海賊ボアードに捕まったものの……

 船でラヌーラへ向かう途中、海賊船に襲われる。一行は捕らわれの身となりかけるが、海賊の親分のボアードはゲイルの友達だった。

18 ラヌーラの第三王子エリオンとは?

 ヨルドの港の聖域を目指して、モンスターが来襲。その事件の最中、リュナンの正体がラヌーラの第三王子エリオンだと明かされる。

19 竜の卵に入れる司祭バーバラ

 モンスターをどうにかするべく、司祭バーバラのもとへ。だが彼女は、竜の卵の中に入るために必要な道具を税がわりに奪われていた。

20 自分勝手な兄王たちにリュナンの説教が炸裂

 ナッシュとアムダの村で2人の兄王と再会したリュナンは、国の一大事に自分達のことしか考えていない2人を一喝して説教をする。

21 竜の涙を使って竜の卵の中へ

 説教にうんざりした2人は税を国民に返す。竜の卵の中に入ったバーバラが祈りをささげることで、聖域からモンスターが消えた。

22 モンスターによって誘拐されるフラート王

 ラヌーラのフラート王が誘拐され、国宝のギルモアの星が要求される。だが、国宝を収めた場所を開ける黄金の鍵が盗まれていた。

23 海賊の親分よりも怖いボアードの母ミラルダ

 黄金の鍵はシーラスという魚が飲み込んでいた。鍵に付いていた太陽の石をボアードが返してくれないので、彼の母に助けを求める。

24 謎の黒幕の名はアグニージャ

 王家の墓でギルモアの星を手に入れ、ギュリゲスのもとへ。ギュリゲスを倒すと、その黒幕の名がアグニージャだと判明する。

25 爆薬を使って邪魔な岩を爆破

 アクダムが逃げたソルディス王国との国境の洞窟は岩でふさがっていた。一行はボアードに交換してもらった爆薬で、その岩を壊す。

26 国王の命を狙う謎の踊り子シルフィ

 バズヌーンのクレア王妃から、踊り子シルフィによ って国王が危ないことを聞く。だが、部屋には屋上からしか入れないという。

27 ちょっぴりドジな発明家ハリー

 王妃の乳母シンシアからモンスターの親玉のアグニージャの話を聞いたのち、一行はエメで、大凧を作る発明家ハリーと出会う。

28 ドラゴン牧場から消えたドラゴンの卵

 大凧の素材となるドラゴンの布を求めて、カウルのドラゴン牧場へ。牧場主のボイルは、ドラゴンの卵をなくして困っている。

29 いざ大凧で城へ! 踊り子シルフィとの決戦

 卵からふ化した子竜を見つけた一行は、ドラゴンの布をもらい、大凧で城の屋上へ。男を混乱させる能力を持つシルフィを倒す。

30 ついに年貢の納めどき アクダムの最期

 裏で糸を引いていたアクダムは、ディーナ姫を人質にセリオス1人で風よけの穴まで来させるが、3対1の戦いに負けて命を散らす。

31 アクダムよりおバカ? 智将(笑)ベラミスの罠

 アクダムを倒すと、智将を自称するベラミスが登場。だが、事態を見守っていたゲイル達がかけつけ、あっさりとベラミスを撃退する。

32 ディーナ姫を追ってモレストン共和国へ

 アクダムに途中で捨てられたディーナ姫は、奴隷商人によってモレストン共和国に連れて行かれていた。一行はそれを追うことに。

33 大盗賊ゲイル1世とその孫である3世

 ディーナ姫を買ったという男を追って、一行はファンガスへ。そこで出会ったのは、ゲイルの祖父であるゲイル1世であった。

34 銀の笛を求めて狼の口へ

 盗賊のあとを継ぐのを嫌がるゲイル(3世)に対して、ゲイル1世は試練を課す。ゲイルは単身で狼の口に挑み、銀の笛を持ち帰る。

35 モレストン共和国の大統領ハンス

 コルクスにいる大統領のハンスから、水晶の塔にいるモンスターのバジールにより、若い娘がさらわれているという事件を聞く。

36 考古学者ラルフと水晶の塔を調査

 再びディーナ姫がさらわれ、水晶の塔を調べる考古学者のラルフと行動することに。その途中、ラルフがゲイルの父だとわかる。

37 水晶の塔からディーナ姫を救出

 ラルフはバジールによって負傷し、休養することに。再度塔を調べて、ディーナを救出する。その際、冒険者となったローと再会する。

38 銀の笛を吹いてバジールとの決戦へ

 ラルフにより、バジールがいる場所へ行くには銀の笛が必要だと判明。塔の上で笛を吹き、幻を操るバジールを撃破する。

39 アグニージャを倒せる光の剣を求めて

 ゲイル1世によると、アグニージャを倒すには光の剣が必要だという。その情報を探るため、まずは遺跡だらけのジャグリへ出発。

40 ジャグリのボス争い! ゴードンvs.ドルカス

 ジャグリのギルモアの里ではゴードンとドルカスが権力争いをしている。ゲイルの知り合いのドランに情報を集めてもらうことに。

41 廃坑で行われるドルカスの悪だくみ

 ドランによると、ドルカスが廃坑で何かしているとのこと。どうやら、廃坑からゴードンの遺跡に忍びこもうとしているようだ。

42 ギルモアの星と涙で光の剣が復活

 ドルカスの侵入を止めたことで、一行はゴードンから遺跡調査の許可を得る。そこで見つけた古文書の謎を解き、光の剣を入手する。

43 白いドラゴンの背に乗って大空へ!

 ドラゴン牧場に立ち寄ると子竜が成長していた。ボイルからもらった竜の笛を吹くと、白いドラゴンが背中に乗せてくれる。

44 破壊神の拠点となる世界の果てニルギド

 ラルフの話では、世界の果てにニルギドという島があり、そこにアグニージャがいるかもしれないらしい。一行はニルギドへ向かう。

45 世界を守る者 アグニ―ジャ

 アグニージャはニルギドのバーニス城の奥にいた。戦いを前に、アグニージャは今まで自分がこの世界を見守ってきたと明かす。

ENDING

 アグニージャは世界を守るために人間を滅ぼそうとしていた。それを倒した今、世界の未来はすべて人間の手へと委ねられたのだ。

TOPICS

独自にアレンジされたアニメ版

  『英雄伝説I』は、1992年に「ドラゴンスレイヤー英雄伝説 王子の旅立ち」としてアニメ化されており、VHSとLDで発売された。

 ゲーム中の第1章をベースに、セリオスが旅立ち、アクダムから王都ルディアを奪還するまでが描かれる。ゲーム中には存在しない必殺技が使われたり、ソニアがドラゴンと合体したりと、独自の展開も多い。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』もプレイできる! プロジェクトEGGとは?

 懐かしのゲームをWindowsでプレイ! PC-9801、PC-8801、X68000、MSXなどで発売されたゲームソフトが、会員制で有料配信されています。

※掲載しているパッケージはPC-8801mkIISR版。掲載している画面写真はPC-9801版。
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