2022.09.05 家電量販店のPC関連商品 テレワーク特需が一服、ゲーミング用や周辺機器に注力

国産メーカーのPCは中年ユーザーの購入が多いという(愛知県弥富市のエディオンイオンタウン弥冨店)

 コロナ禍も3年目に入り、家電量販店でのテレワーク特需も一服。パソコン(PC)関連のコーナーでは、ゲーミングPCや周辺機器の充実など新たな商品提案に取り組んでおり、豊富な品ぞろえを生かした体感重視の売り場づくりにも努めている。

 ヨドバシカメラマルチメディア博多(福岡市博多区)では、周辺機器の買い替えが目立つ。コロナ禍で初めてテレワーク始めた人がより高機能なWebカメラやマイクを求め、来店するケースが多い。テレワークやハイブリッドワークの常態化で、長期使用を前提とした選択が増えている。

 売り場ではWebカメラをPCにつないで使い勝手を体験できる。実演に対応する機種も増やす方針で、売り場マネージャーは「実店舗ならではの強みを生かしたい」と話す。

 エディオンイオンタウン弥富店(愛知県弥富市)は若年、中年、シニア世代と各世代の利用目的に合わせたPCの提案を進める。8月のPC販売は、前年に活発だったテレワーク需要の反動で、前年比80%ほどで推移している。

 学生や若い社会人には、小型軽量で折りたためるマイクロソフトの「Surface」が人気という。中年や主婦層は多機能で使いやすく、修理受付が簡単なNECや富士通のノートPCを選ぶ傾向が強い。シニア世代には富士通のノートPCと無線ルーター、無線マウス、マウスパッド、セキュリティサポートパック、バッグの計6点の安心セットを勧めている。
売場主任は「コロナ禍とSNSの普及で、PC初心者の主婦から遠距離地域に住む友人とZoomやチャットをしたいとの要望があり、新しいPCの使い方を求める動きもある」と話す。

 ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺(東京都武蔵野市)は、ゲーミングチェアの品ぞろえを充実させ、集客につなげている。常時20種類ほどのチェアを展示しており、来店客は自由に試すことができる。
(6日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)