DELISH KITCHEN

韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)とは?味や食べ方を解説

作成日: 2023/03/29

韓国の代表的な郷土料理として知られる「参鶏湯(サムゲタン)」。最近では日本にも専門店ができていて、気軽に食べられるようになりました。また、鶏肉を使った韓国料理といえば、参鶏湯のほかに「タッカンマリ」があります。

見た目や味が似ているように感じられるかもしれませんが、実はそれぞれに違いがあるんです。今回は、そんな参鶏湯の味や食べ方、タッカンマリとの違いについて詳しく解説していきます。

目次

  1. 参鶏湯(サムゲタン)とは?
  2. 味・食べ方について
  3. 韓国の風習と参鶏湯
  4. タッカンマリとの違い
  5. DELISH KITCHENの参鶏湯風のレシピ
    1. 炊飯器でサムゲタン風
    2. 鶏ももと手羽元の参鶏湯風
  6. 「参鶏湯」は若鶏に漢方食材を詰めたスープ料理

参鶏湯(サムゲタン)とは?

「参鶏湯」とは内臓を取り除いた若鶏にもち米や高麗人参、ナツメ、ニンニクなどの食材、さらには鹿茸(ロウジョウ)や黄花黄耆(キバナオウギ)といった漢方を詰めて煮込んだスープ料理です。

高麗人参の「参」と鶏肉の「鶏」、スープを意味する「湯」と書いて「サムゲタン」と読みます。

味・食べ方について

伝統的な参鶏湯は、塩コショウのシンプルな味付けが一般的ですが、スープには長時間煮込んだ鶏肉の旨みが凝縮されています。さらに中に入っているもち米や高麗人参、ナツメ、ニンニクなどの食材や、漢方特有の甘みや苦味も絶妙なアクセントとなっています。

参鶏湯を食べる際には、基本的には薄味ですので、塩やコショウ、キムチを追加して自分好みに味を調整しても良いでしょう。鶏肉をほぐすと中のもち米や食材が出てくるため、スプーンですくってスープと一緒に食べます。

食べ進めると鶏の骨が出てくることがありますが、ガラ入れ用のボウルや壺が用意されているため、そこに骨を入れましょう。ほぐした鶏肉と中に詰めた具材、旨みが溶け出したスープと一緒に食べれば、旨みを余すことなく堪能できます。

韓国の風習と参鶏湯

日本で土用の丑の日には鰻を食べる習慣がありますが、韓国にも似た風習があります。

韓国では、毎年7〜8月の間に「伏日(ポンナル)」と呼ばれる暑気払いの日が3回あり、この日には参鶏湯を食べるのが一般的です。韓国では専門店も多く年中食べることができますが、夏限定でメニューを出す飲食店も多いです。

タッカンマリとの違い

参鶏湯と似た韓国の鶏料理に「タッカンマリ」があります。

参鶏湯は、若鶏の中にナツメや高麗人参などの漢方を詰めて煮込むスープ料理です。それに対してタッカンマリは、若鶏をネギやじゃがいもと一緒に煮込んだ水炊きのような料理です。

タッカンマリとは「まるごと一羽の鶏」という意味の韓国語で、鶏を一羽使っていることを表しています。見た目が似ている参鶏湯とタッカンマリですが、参鶏湯は薬膳料理としての側面が強く、調理方法も異なるため、まったく別の料理といえます。

DELISH KITCHENの参鶏湯風のレシピ

若鶏の内蔵を取り除き高麗人参などの漢方、もち米やナツメなどを詰め込んだ「参鶏湯」ですが、日本で丸鶏を手に入れるのは難しいものです。

そこで家庭では手羽元や鶏もも肉を使うことで、参鶏湯風のスープを作ることができます。ここからは、ご家庭で簡単に作れる参鶏湯風のレシピをご紹介します。

炊飯器でサムゲタン風

炊飯器で簡単に作れるサムゲタン風のスープです。本来はもち米を使う参鶏湯ですが、切り餅を使うことでとろっとした口当たりに仕上がります。炊飯器でじっくり火を通すことで鶏肉から出汁が染み出て、ほろほろの食感になりますよ。

鶏ももと手羽元の参鶏湯風

鶏もも肉と手羽元を使った参鶏湯風のスープのレシピです。手に入りづらい高麗人参やナツメといった漢方は使わず、長ねぎやしょうがといった身近な食材で作ります。鶏肉の旨みたっぷりで、心も体も温まります。

「参鶏湯」は若鶏に漢方食材を詰めたスープ料理

「参鶏湯(サムゲタン)」は、内臓を取り除いた若鶏にもち米や高麗人参、ナツメなどを詰めたスープ料理です。暑気払いの日に食べる習慣があり、薬膳料理として親しまれています。同じく鶏を使った「タッカンマリ」とは具材や調理法が異なります。今回ご紹介したレシピを参考に、美味しい参鶏湯風料理を作ってみてくださいね。

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