SBSドラマ『相続者たち(2013)』が、再注目されている。高校生役を務めた俳優陣は、今やほんとんどが大物スターの仲間入りを果たしたが、彼らの脇をしっかりと固めてくれた保護者役の面々はどうだろうか。気になる近況の一部を紹介する。
2013年に放送されたSBSドラマ『相続者たち』が、再注目を浴びている。
近年、アメリカのテレビ局であるHBOが運営する、VODサービスHBO Maxのワールドランキングで9位に浮上。そして日本では、8月からケーブルテレビを通して配信が開始され、その影響からか、7月末から8月上旬にかけて、韓ドラファンの間で話題となった。
その人気は、Google(グーグル)トレンドの急上昇ワードに入ったほどで、長い年月を経てもなお、多くの人から愛されている作品のようだ。
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物語は、財閥家の跡取りとして“逃れられない宿命”を背負った若者たちが帝国高校を舞台に織りなす、甘く切ないラブストーリー。
帝国高校に通う生徒役を務めた俳優のイ・ミンホをはじめ、キム・ウビン、カン・ハヌル、パク・ヒョンシク、パク・シネ、キム・ジウォン、f(x)のクリスタルなどのそうそうたるメンバーは、今や大物スターへと成長を遂げた。
では、日本のメディアにあまりフォーカスされることのない、彼らの保護者役を務めた俳優陣はどうしているだろうか。気になる近況を紹介したい。
チョン・ドンファン
まず1人目は、キム・タン(イ・ミンホ扮)の父親、キム・ナムユンを演じたチョン・ドンファン。
『相続者たち』以降も、変わらず多くの作品で安定感ある演技を披露。2021年には舞台『カラマーゾフの兄弟』に出演し、1日6時間も舞台の上に立っていたという。
今年73歳(日本年齢/以下、年齢は日本年齢で記載)を迎えた彼は、7月13日から韓国で公演がスタートした舞台『ハムレット』で熱演中だ。
“舞台を愛する俳優”として有名なチョン・ドンファンは、現在もその気持ちに変わりはなく、主に演劇をメインに活躍している。
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キム・ソンリョン
キム・タンの産みの母でキム・ナムユンの愛人、ハン・ギエに扮した女優のキム・ソンリョン。
ミスコリア出身である彼女は、現在55歳。年齢を重ねてもいまだ変わらないその美貌は、たびたび注目を浴びており、韓国を代表する“美魔女”として有名だ。
今年はtvNドラマ『キルヒール』に出演。最近は韓国のバラエティー番組で、結婚27年目を迎えた夫とのエピソードを冗談交じりに語るなど、多方面でお茶の間を楽しませている。
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パク・チュングム
3人目は、キム・タンの義理の母で、キム・ナムユンの2番目の妻役を務めた女優のパク・チュングム。
彼女もドラマをメインとしながら、バラエティー番組にも出演し、最近はMBC『ラジオスター』で、『仮面(SBS/2015)』の共演者である俳優のチュ・ジフンにときめいたエピソードを明かし、その場を大いに盛り上げた。
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また“アンジェリーナ・ピンクパク”というサブキャラクターを作り上げ、自身のYouTube(ユーチューブ)チャンネルで、ファッションや美容に関する情報を配信、60歳を迎えても変わらずパワフルな活動を続けている。
キム・ミギョン
そして、ウンサン(パク・シネ扮)の母役を演じた女優のキム・ミギョン。
彼女は現在58歳、“お母さん役といえばこの人”と言われるほど、数々の作品で母親役を務めてきたことで知られている。
韓ドラファンなら、知らない人はいないのではないだろうか。今年だけでも、なんと3作品で主人公の母を担い、第一線で活躍。
最近は、2017年にKBS2『ゴー・バック夫婦』で共演した、チャン・ナラの結婚式に訪れた際のツーショット写真をインスタグラムに公開し、実母のような姿が注目を浴びた。
(関連記事)‘娘の母’を一手に引き受けるキム・ミギョンという偉大なる韓国女優
ユンソナ
最後は、キム・タンの婚約者、ラヘル(キム・ジウォン扮)の母親役を務めたユンソナ。
日本でも人気を博した彼女は、2人目の妊娠を機に(2006年に結婚)韓国へ帰国、拠点を自国へと移した。
『相続者たち』以降も、ドラマやバラエティー番組にコンスタントに出演していたが、2017年6月に当時小学生だった息子が校内暴行に加担したことが公になり、彼女に対する世間の風向きが変わってしまう。
被害者へ謝罪するも、釈明内容が逆に状況を悪化させることに。結局芸能活動を中断し、現在はカナダに移民しているという。自粛から5年、現在46歳になっているユンソナだが、再び女優として戻ってくるだろうか。
****
『相続者たち』が韓国で放送されてから9年。過ごしてきた時間の長さは同じだが、役者としての歩み方は人により異なる。
視聴者から長く愛される作品へ出演した俳優たちには、いつまでもその道で輝き続けてほしいものだ。
(構成:西谷瀬里)
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