森本龍太郎という最年少の弟君がいた話。
snow man、sixtonesデビューおめでとう、ファンの皆さんも、おめでとうございます。
私は、Hey!Say!JUMPがザ・少年倶楽部で司会をしていたころは少クラを見ていたので、どちらも存在は知っていた。snow manは人数が増えていて驚いたけど。sixtonesがバカレア組と呼ばれていたころは、映画も見に行ったなぁなんて。
このタイミングで、書かなければならないことがあると思った。
私は彼の顔を直視することができない。辛くなってしまうから。
理由は明快で、彼に似すぎているからである。
お兄ちゃんの、森本龍太郎に。
Hey!Say!JUMPのメンバーって昔は10人だったんでしょ?今は9人だよね?
ジャニ沼から遠い人から、よく聞かれる質問だ。
私がしっかりと「今は9人のグループだよ」と答えられるようになったのは、ここ1~2年の話。
正直に言うと、今でも7コーナーや、フォーメーションダンスを見ると10人であった時のことを思い出して、ものさみしく感じてしまう。
事件以降にファンになった人も多いだろうし、(むしろ、その方が多いのかも)今更蒸し返す話ではないのかもしれない。
でも、sixtonesがデビューして慎太郎君の顔を見る機会が増えて、どうしても彼のことを思い出さずにはいられない。
昔からファンである私が、今どう思っているのか、一意見として聞いてほしい。
正直に今、彼に対して思っていることは、なんでそんなことしちゃったの?
感情で言えば、怒り、悲しさ、虚しさである。
2011年の事件だった。当時16歳の彼が未成年の喫煙との見出しで週刊誌にすっぱ抜かれた。写真の龍ちゃんはまだ14歳だった。
9年も前の事件なのに、まだそんなこと思っているのかと、呆れられるかもしれない。最近ファンになった人には理解してもらえないかもしれない。でも、私は9年間もの間、もやもやとした気持ちと戦ってきて、これからも戦っていくのである。今では「9人グループです」って答えられても、そのたびに悲しさを感じてしまう。
なんで、怒りの感情が抜けないのか。
私が大好きなメンバーを悲しませたから。一緒に応援している他のファンを悲しませたから。公演中、もともと龍ちゃんのパートだった部分を他のメンバーがカバーしたら、ファンが「そこは、龍太郎のパート!!!!」と叫んだのは有名な話だ。それを聞いてメンバーはどう思ったのだろう。
はたから見たら、非常識なファンと思われるかもしれない。でも、私には叫んでしまったファンの気持ちが痛いほどよくわかる。叫ばずにはいられなかった気持ちがそこにはあった。応援しているメンバーの、自分が本気で好きといえる相手の立ち位置に、他の人が立っていた。でも、どうしようもなかった。龍ちゃんのうちわを持ってる人を見て、頭を下げるメンバー。。。みんなが不幸になった。
なんで、悲しみの感情が抜けないのか。
‘‘10人でHey!Say!JUMP‘‘ その印象は強烈で、大所帯のグループであることに、誇りを持っていた。ダンスも10人もいるから色んな見せ方ができる。デビュー曲Ultra Music Powerでは、Ⅽメロで、知念君を9人が囲んで歌う場面がある。3枚目のシングルYour Seedでは10人で丸い円を作ってステップを踏む場面がある。その10人のダンスが大好きだった。10人が9人になったぐらいでそんな変わらないんじゃない?と思われるかもしれない。でも、どうしても9人のダンスは人が少なく感じてしまう。たった一人抜けただけなのに、ステージがものすごく広く見えてしまう。その度に、昔はもっとステージが狭かったのに、と胸が締め付けられる。
とりわけ、コンサートにおける7コーナー(JUMPの年下組ユニット)は5人から4人になってしまったので、気にしないように心がけていても、いまだに悲しい気持ちは抜けきれない。岡本圭人が留学に行っているので、去年のツアーでは7コーナーは山田、知念、中島の3人だけになってしまった。5人そろっているBESTと比べて、どうしてもメンバーが少ないと感じてしまった。
大好きな曲、脳内☆Danceはメンバーの名前が歌詞に入っていた。森本の名前が入った曲なんて、二度と歌われることがないと思っていた。でもある時のツアーでセトリ入りを果たした。イントロが流れた瞬間嬉しくて体中に電流が走った。しかしすぐに異変に気付いた。歌詞が変わっていたのだ。昔の大好きだった脳内☆Danceはもう二度と聞けないんだなとその時ようやく理解ができた。
昔、龍ちゃんがいた痕跡がまだあるから、忘れようにも忘れられない。
なんで、虚しさの感情が抜けないのか。
デビューして、龍ちゃんが人気が出ずに、くすぶっているのは、ファンならだれでもすぐに分かった。圧倒的な人気を誇る、山田、中島。ジュニア時代からトップに居続けた薮、八乙女。ごくせんで人気の髙木。着実にファンを増やしていく有岡、知念。
岡本、伊野尾、森本は、お世辞にも人気があるなんて言えなかった。お父さんもジャニーズという強力なバックボーンの岡本。大学にも進学して、人気がなくても割り切っていた伊野尾に比べて、龍太郎はまだまだ幼すぎた。どうもがいていいかもわからなかったのかもしれない。
メンバーではない他の大人が主体となって作り上げていくコンサートでは、7コーナーで龍ちゃんだけソロ曲が割り当てられなかったこともある。繋ぎのダンスしか彼には時間が与えられなかった。(Hey!Say!Jumping Tour `08-`09 DVDもってる人は見返してね)半ばやけくそになっていたのかもしれないし、強がりでタバコに手を出したのかもしれない。
でも、あの時タバコなんか吸わないで、今もジャニーズに龍ちゃんがいたら、伊野尾革命なるものが龍ちゃんにも起きたかもしれない。今やHey!Say!JUMPのトップにいたかもしれない。その機会すらなくなってしまった。自分の未来さえも棒に振ってしまった。あの時吸っていたタバコには、それだけの重みがあった。もしまだJUMPにいたらとifを考えてしまうと、虚しさがこみあげてきてしまう。
そして、龍ちゃんは無期限活動禁止という罰を受けた。
でも私は、いつか戻ってくると信じていた。収録済みのテレビ番組で龍ちゃんのカットがなくなっていても、雑誌で不自然に切り取られていても、今は活動できないからしょうがない、また2.3か月たてば戻ってきて、「みなさん、お騒がせしました。」なんて頭を下げて。
のんきに考えていたというよりは、できるだけ明るい考えで、戻ってくると信じていたかった。法を犯したことは許されることではない。でも、私たちファンまで冷たくあしらっては彼の戻ってくる場所がなくなってしまう。社会は過ちを許さないけど、私たちファンくらいは許してあげる存在でいたいと願った。
もっと時間がたって、事務所のプロフィール写真が消されても、プロフィール写真が消されただけ、脱退が公式に発表されたわけでもないし、NEWSの内君だって、降格はしたけど再びジャニーズに戻ってきた。JUMPには戻れなくてもせめてジャニーズにはなんて考えていた。他にも芸能界には、過ちを犯して戻ってきた人がたくさんいる。だから龍ちゃんも、なんて考えていた。
甘かった。とても甘い考えをしていたと今ならわかる。
4年たっても彼は戻ってこなかった。私はずっと待ち続けていたけど、ある日、彼が動画をYoutubeにアップした。その時はジャニーズのYouTubeはまだまだ解禁前で、SNS断固ノーの時代だった。風貌もずいぶん変わって、可愛かったあのころに比べると、年相応のどこにでもいるような普通の男の子になっていた。でも、動画に映っていたのは紛れもなく彼であった。
その時になってようやく、”あぁ、もう本当に彼が戻ってくることはないんだな”と、信じていた気持ちがガラガラと音を立てて崩れ落ちた。4年という時間は短いものかと思ったが、動画の中の彼は、私の知ってる龍ちゃんにはどうしても見えなかった。見た目がすごく変わって、ずいぶん時間がたってしまっていたんだと実感した。そして、もう彼が他の道に進みだしたことは、その動画が教えるには十分すぎた。
のちに、JUNONのインタビューで、
森本はインタビューを受けた理由について「実際はいまだに無期限謹慎のままで通ってるので、いつか戻ってくると信じて待っててくれる人もいるんですよ。だから僕がちゃんと表に出ていって、違うグループで活動することによって、事実上もう戻ることはないんだって、きちんと伝える必要があると思ったんです」としている。https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/johnnys/651236/
と語っている。
私は、あの時まで信じてたよ、龍ちゃん。
メンバーは、連絡を取ることも禁止されてたけど、
伊野ちゃんはファン向けのブログにて、
頭文字を下から読むと、「もりもと、はやくかてってこいよ」
他の道に進むことを決めたなら、もう後悔しないように頑張ってほしい。そこでついてくれた新しいファンを二度と悲しませないでほしい。好きなアーティストを応援している人に、こんなに悲しい結末にはなってほしくない。
だから、中途半端な気持ちでジャニーズを続けている人がいるなら、やめてしまえばいいとさえ思っている。問題を起こして、急にいなくなるくらいなら始めからいない方がいい。その人がいた空間や時間は決して埋まることのない心の穴になって、メンバーもそのファンも苦しめてしまう。
だから辛い時こそ、間違った方向に進まずに、ファンを頼ってほしい。応援してくれる人の存在を思い出してほしい。
新しくデビューした、snow man 、 sixtones のみんな、ファンの皆さん、改めておめでとうございます。メンバーがかけるということは思っている以上に、深い悲しみが残ります。同じ轍(てつ)を踏まないようにと願うばかりです。
ジャニーズは、ファンを幸せにしてくれるものでなくてはならないですね。