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何もない状態から、人の気持ちさえ動かす
ものを作り上げる。そんなワクワク感がある。

ブランドコミュニケーションの変革

クライアント 日工株式会社様 創業は1919(大正8)年。アスファルトやコンクリートを生成するためのプラントやシステムを製造し、世界中でインフラ整備や街づくりに貢献。特にアスファルトプラントの国内シェアは70%、高速道路・空港用に限れば90%以上のシェアを誇ります。大伸社ディライトでは、100周年に向けたブランディングを行い、ショールーム設計から動画、パンフレット制作まで、総合的にお手伝いしました。

  • 総合責任者
    /企画ディレクター
    小川和重

  • 映像ディレクター
    /プランナー
    古本真己

  • 空間コンサルタント
    矢野顕

いろいろな領域から
スペシャリストが参加した案件。

――それぞれの役割について教えてください。

小川:
プロジェクト全体を統括する企画ディレクターです。
矢野:
ショールームのインテリアデザイン担当です。当時は外部スタッフでしたが、提案の初期段階から携わらせていただきました。
小川:
古本さんには動画の映像ディレクターとして参加してもらいました。この案件はブランディングがベース。そこから動画や空間など必要なコミュニケーションツールを展開しました。他にも、会社案内パンフレットのコピーライター、グラフィックデザイナーなど、いろいろな人が関わっています。
古本:
小川さんを総監督として、私は動画担当、矢野さんはショールーム担当などと、役割は明確でした。ただ、ブランディングを成功させるには、例えばパンフレットとショールームでデザインに不一致があってはいけない。なので、全体を統括する小川さんが俯瞰して判断し、ある程度まで方向性が決まれば、各自がそれぞれの領域でディレクターとして進めていくという流れでした。

空間や動画などで、
先進性や未来感を表現。

――仕事の進め方やこだわった点を教えてください。

小川:
まず経営理念や中期経営改革を読み解き、課題や強みを探ります。そこからクリエイティブコンセプトを打ち出すのですが、これが面白い。日工株式会社様は、お客様とのつながりの中で人が快適に暮らせる街や地球を支え、お客様とともに発展する会社です。そこで「共創」をコンセプトとし、表現に落とし込みました。
矢野:
ショールームの設計では、カスタマーサポートセンターを中心に配置しました。ガラス張りにして、メイン展示を「人」にしたのです。お客様の工場で何か問題があれば、カスタマーサポートセンターのオペレーターがすぐに電話で対応します。そのソフトの部分を技術とともに見せることで、強みはハードだけじゃないと伝えたかったのです。
小川:
日工株式会社様はアスファルトプラントメーカーで唯一カスタマーサポートセンターをお持ちです。これを強みとして打ち出すことは今回のポイントの一つでしたね。
矢野:
また、メインのカスタマーサポートセンターを囲うように技術ゾーンを配置し、各ゾーンで技術動画を流しました。ショールーム内は部屋を区切らず、人のつながりや技術のつながりを表現しています。全体的なテイストは、先進性や未来感をキーワードにしました。
小川:
更にプラントメーカー業界のイメージを刷新するということも課題でした。技術力や人の力という従来からの強みを見せつつ、先進性など新しいイメージを表現したいねと、皆さんと熱く議論していたことが今でも鮮明に思い出されます。
古本:
技術を伝える動画では、ちょっと先の未来で提供できることに焦点を当て、ビッグデータやAI、IoTの活用も織り交ぜながら、日工株式会社様が目指す未来のソリューションを表現しました。100周年を記念したプロモーションですが、今まで培ってきた技術だけを見せるだけでなく、未来を創造する技術があることを伝えたかったのです。

いろいろな力が集まり、
完成度も達成感も倍以上に。

――特に印象に残っていることは何ですか。

古本:
パンフレットもショールームも動画も・・・と、ひとつの制作会社がすべてを作ることはなかなかない。この案件は大伸社ディライトだから可能だったと思いますし、チームワークも感じられました。ブランディングという大きな目的に向けて、いろいろな手段を考えて実現するところまで一気通貫してできたのがよかったです。
矢野:
ほぼ同じです(笑)。私が大伸社ディライトに入社した理由にも関係があるのですが、今回の案件は、これまでの自分には巡り会う機会のないものでした。皆さんと一緒にチームで取り組んで初めて実現できたと感じています。いろいろな力が集まることでより大きな力になる。達成感もおそらく倍になるのだろうと思いました。
古本:
矢野さんの入社で、大伸社ディライトとしてできることがまたひとつ増えましたね。
矢野:
この案件で、皆さんと議論を繰り返しながら、まったく何もない状態から新しいものを作るワクワク感を体験できました。また、完成したショールームをご覧になったお客様の、期待いっぱいの笑顔も印象に残っています。業績や売上も大切ですが、「自分たちはこんなところで働けているんだ!」という社員さんの喜びに出会えた気がして。
小川:
確かに。直接反応を見られるのはうれしい。
古本:
日工株式会社様のパートナー企業さんからも好評だとお聞きしました。企業のイメージアップにつながっていると実感できて嬉しいです。
小川:
会社の価値を変えるブランディングは、社外向けはもちろん、社内に向けた側面もあります。カッコイイものを作っても、自分たちが誇りに思えないのではあまり意味がない。そういう意味では、矢野さんも言うように社員の方々の気持ちや姿勢が変わっていった。インナーブランディングにも寄与できてよかったと思います。

他にもいろいろな職種が本プロジェクトで活躍しています。
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