からだ
くらし

「50代になり大人だからこそ着られる服の幅が広がった」(文筆家・桜井かおりさん)

自分流の着こなしを楽しむ桜井かおりさんのファッションを拝見。
  • 撮影・MEGUMI 構成&文・長谷川未緒

パリのマダムのように余裕と貫禄のある装いを。

パリで求めたバッグが主役の爽やかなパンツルック。

人気カフェの店主だった桜井かおりさん。店では汚れても平気な、洗えばすぐ乾く服が基本だった。かわりに休日は、ネイルをして好きな服を着て、オン・オフを切り替えていたそう。毎日着たい服を着られるようになった今は、朝起きて着替えるたびに気分が上がる服を選んでいる。

「50歳になったとき、パリのマダムが着ている姿を見て憧れていた〈マルニ〉の服がようやく似合う年齢になったとうれしかったんです。服に着られることなく、自分らしく着こなせるようになったかなぁ、と。50代は大人だからこそ着られる服の幅が広がったように感じています。今年60歳になるので、上質なコットンのシャツの衿元をがっと開け、しみ・しわのある胸元も気にせず、格好よく着こなすことが60代の目標です」

ポイント

撮影の前々日にパリから帰国したばかりの桜井さんの手元で目を引いたバッグは、すかし模様がきれいなクロシェ編みにウッドハンドルがついたもの。「最終日に見つけたデッドストックのバッグです。すごくかわいくてひとめぼれ。20ユーロ(約3,000円)でお買い得でした」。バッグから組んだコーディネートは〈タブリク〉のピンクベージュのブラウスと、〈キャヴァネ〉のサラサラしたコットンリネンのパンツ、〈フォート〉のヒールで脚長効果を。

視線が向く手元には大ぶりなバングルを。

「手元は食事をしているときなど目につきやすいところ。服に合わせて刺繡が施されたものや天然素材など、個性的なバングルを選びます」。右から、〈アクセサリー・マウ〉〈フォート〉〈スハー〉。左2点は〈キツキ〉。

お気に入りのコーデ

ラインの美しい服はとっておきのお出かけ用。

歩くたびに裾がひらひらと踊るブラックの半袖ワンピースは〈マルニ〉。足元は〈メゾン・マルジェラ〉のタビバレリーナを合わせて。「似合う女性になりたいと思っていた〈マルニ〉。50歳の誕生日から少しずつ買い足して大切に着ています」
桜井かおり

桜井かおり さん (さくらい・かおり)

文筆家

「カフェロッタ」元店主。現在は執筆や講演を中心に活動している。著書に『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』など。

『クロワッサン』1099号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間