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11月27日、中国北京で起きたゼロコロナ政策に反対する「白紙デモ」の様子 Photo: Kevin Frayer / Getty Images

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ブルームバーグ(米国)ほか

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Text by COURRiER Japon

中国での密かなiPhone機能制限


11月末、中国の広い地域で、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じようとする「ゼロコロナ」規制への大規模な抗議運動が起きた。その影響を受け、中国政府は感染防止のための制約を大幅に緩和している。

一方、米メディア「ファストカンパニー」によると、大規模デモが起きる前の11月9日、アップルは密かに中国で抗議の抑制につながるような機能変更を行っていた。その日にリリースされたiOS 16.1.1では、中国本土にいるユーザーの「エアドロップ」機能に制限がかけられたのだ。

近くにいるアップルユーザーにBluetoothでファイルを送信できるこのツールは、これまで香港や中国の活動家に活用されてきた。当局の監視下にある中央集権的なネットワークを介さず、自分の個人情報を明かさずにファイルを直接送れるためだ。

エアドロップを「すべての人」との間で利用可能と設定すれば、知り合いでない他のアップルユーザーともデータの送受信ができる。それが、民主化運動の盛んだった2014年から2019年ごろの香港では頻繁に用いられていた。デモを実施する日時や場所などが書かれたメモを、通りがかりの見知らぬ人に送って情報を拡散していたのだ。
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