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ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方

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愛らしい顔と不思議な見た目が人々を魅了してやまないウーパールーパーは、ペットとして多くの人に親しまれています。ウーパールーパーの寿命は約5〜8年といわれていますが、適切な飼育環境を用意すれば、より長生きさせることが可能です。

本記事では、ウーパールーパーの基礎知識や、寿命をのばすためのポイントなどを解説します。現在ウーパールーパーを飼育している方はもちろん、これからお迎えしたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
また、ウーパールーパーの基本的な飼い方や種類は以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
ウーパールーパーの飼い方|色の種類と初心者向けの飼育方法を紹介

ウーパールーパーの寿命は5年から8年

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
ウーパールーパーは、平均で5~8年ほど生きるといわれています。もちろん、大きさや健康状態によって個体差はありますが、飼育環境下では10年を超えると長寿です。

まれに20年以上生きる個体もいるため、飼育方法や環境次第では長く一緒に過ごせるでしょう。
しかし、水温と水質の管理を適切に行わなければ寿命よりも早く死んでしまいます。
特に水温の管理は、ウーパールーパーを長生きさせるために欠かせません。

平均寿命を超えて長生きできるように、ウーパールーパーの基礎知識と適切な飼育方法を知っておきましょう。

Tips
ウーパールーパーの寿命はギネス記録には登録されていませんが、25年生きた個体がパリで飼育されていたとされる非公式の記録があります。

ウーパールーパーの基礎知識

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
まずは、ウーパールーパーの基礎知識を解説します。見た目の特徴や名前の由来を知ることで、興味や愛情を持ってお世話できるようになりますよ。

見た目の特徴

サンショウウオの仲間で、両生類に分類されるウーパールーパーは、水陸どちらの環境でも過ごせます。

顔の周りにある特徴的なヒラヒラは「外鰓(がいさい)」と呼ばれ、水中で呼吸をするためのエラです。また、体の半分を占めている長いしっぽや透け感のある皮膚、細い手足もウーパールーパーの魅力といえるでしょう。

基本的には小さな「幼体」のまま生き続けるネオテニー(幼生成熟)という珍しい生態で、飼育下では滅多に成体の姿を見ることはできません。

名前の由来

日本で普及流通している「ウーパールーパー」という呼び名は、実は正式な名称ではありません。メキシコ原産のサンショウウオであることから、正式名称は「メキシコサラマンダー」や「メキシコサンショウウオ」です。また、国や地域によっては「アホロートル」とも呼ばれており、メキシコの古代語で「水に遊ぶもの」「水の怪物」といった意味を持ちます。

私たち日本人に馴染みのある「ウーパールーパー」という名前は、1980年代にメキシコサラマンダーがテレビCMに登場した際、メキシコの現地語で「愛の使者」という意味を持つキャラクター名として誕生しました。

このCMをきっかけに、ユニークな見た目からメキシコサラマンダーが一大ブームを巻き起こし、「ウーパール―パー」という名前が浸透したようです。

ウーパールーパーの寿命をのばす飼い方

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
ウーパールーパーを飼育するための環境は、初心者には少し難しい条件が多く、はじめは戸惑ってしまうかもしれません。しかし、できるだけ快適な環境を整えてあげることで、ウーパールーパーは長く健康に生きられます。

ここでは、ウーパールーパーの寿命をのばす飼い方のポイントをご紹介します。ぜひ自分に合う方法を見つけて取り組んでみてください。

飼い方その1:水槽で飼育

ウーパールーパーにとって最適な飼育容器は、丈夫で広い水槽です。ペットショップやホームセンターなどでは、虫かごや小さなケースで飼育されていることもありますが、家庭で育てる際には水槽を用意してあげましょう。

ウーパールーパーの体長は成長すると20cm以上になるので、幼体のイメージよりも大きめの水槽が必要です。
水槽の大きさの目安は、基本的には横幅が45~60cmほどの水槽をひとつ用意しておけば問題ありません。

運動や水の循環が問題なくおこなえるよう、ゆとりのあるスペースを確保してあげることがポイントです。

また、多頭飼いをすると共食いして死んでしまうことがあるので、長生きしてもらうためにも1匹で飼育してください。

飼い方その2:水温の維持

高水温に弱いウーパールーパーにとって、夏場の暑さは非常に危険です。水温が25度を超えると命の危険があるため、水温は必ず20度以下を保つようにしてください。

野生のウーパールーパーは5~20度ほどの環境に生息しているため、家庭での飼育時にも水温はなるべく低い温度を目指すことをおすすめします。

また、適切な水温を維持するためには、水槽用の冷却ファンやエアコンなどを活用したりと、さまざまな工夫が必要です。2〜3日外出する際などは、酸素を供給するためのエアレーションと共に冷蔵庫に入れておくこともできます。
さまざまなグッズを試しながら、効率よく水温を下げられる方法を見つけてみてください。

飼い方その3:ろ過フィルターで浄水

水槽内の水を清潔に保つことも、ウーパールーパーを飼育するうえで重要なお世話のひとつです。水槽を購入する際は、あわせて「ろ過フィルター」も準備しましょう。

ろ過フィルターは、水槽内に酸素を供給すると同時に、ろ材やスポンジなどのパーツがバクテリアを住みつかせる役割を果たします。バクテリアは、フンや食べ残しといった水中の汚れを無害な物質に分解する力を持っているので、生き物の飼育時には欠かせません。

ろ過フィルターと合わせて、水草の利用もおすすめです。水草にも浄水力が期待できるため、水槽内のレイアウトも兼ねて導入してみてはいかがでしょうか。

飼い方その4:定期的な水換え

ろ過フィルターや水草などの浄水効果だけでは、水槽内を完全に清潔な状態にはできません。そのため、人の手による定期的な「水交換」を忘れずにおこないましょう。新鮮できれいな状態を保つためには、1週間に一度を目安に、水槽内の約1/3の水を交換するのがおすすめです。

もし虫かごや小さなケース内で飼育している場合は、水質の悪化が早いため数日に一度のペースで水を交換してください。定期的に水を交換すれば、水カビ病や皮膚病などからウーパールーパーを守ることができます。

飼い方その5:適切な室温管理

ウーパールーパーにとって適切な水温を維持するためには、まず室内の温度を管理する必要があります。とくに、夏場は室温の上昇によって水温が高くなりやすいため、エアコンを付けたままにして室温を調節するか、冷却ファンなどの器具で水槽内の温度を調整しなければなりません。

一方で、冬場はウーパールーパーが好む低い水温を維持しやすいものの、室内の暖房器具の影響で水温が激しく上下してしまうおそれがあります。水温が下がって冬眠状態となったウーパールーパーが、水温の上昇で頻繁に目を覚まして活動状態が切り替わってしまうと、身体に大きな負担がかかるので注意してください。冬場は暖房を使用する部屋に置かないようにしましょう。

ウーパールーパーのエサやりの方法

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
ウーパールーパーのエサは、主にペットショップやホームセンターで購入できる「人工飼料」や「冷凍アカムシ」です。どちらを与えてもいいですが、ウーパールーパーが小さいうちは冷凍アカムシしか食べないこともあります。解凍してから、少しずつ水槽の底に落として食べさせましょう。食べる量が多いと消化不良を起こすおそれがあるため、様子を見て調節しながら与えることが大切です。

エサやりの頻度は、個体の大きさによって異なります。サイズが5〜10cmほどの小さいうちは、基本的に1日1回エサを与えてください。ただし、週に一度はエサを与えない日をつくることがポイントです。成長して10cm以上になったら、エネルギーをあまり使わなくなるため、エサやりは2〜3日に1回の頻度で問題ありません。

Tips
ウーパールーパーの周囲に小粒の石や底砂利があると、誤って飲み込んでしまい取り出せなくなる危険があります。飼育する水槽の中には砂利を敷かない方がおすすめです。また、オーナメントを置く場合はウーパールーパーよりサイズの大きいものを使用してください。

ウーパールーパーに寿命がきたら

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
寿命を迎えたウーパールーパーは、かわいそうかもしれませんが可燃物として処理してください。庭に埋めたり、野外に放棄したりしてはいけません。ほかの両生類を絶滅に追いやってしまう「カエルツボカビ病」を保持している危険性があるためです。

キッチンペーパーやハンカチなどで包んでからビニール袋に入れ、感謝の気持ちを込めながら可燃ごみに出してお別れしましょう。

どうしてもゴミとして出すことに抵抗がある場合は、火葬する方法もあります。ウーパールーパーのような両生類の火葬に対応しているペット火葬業者もあるため、ホームページや電話で確認してみてください。また、自治体によってはペット火葬をおこなっている場合もあります。

ウーパールーパーを寿命まで大切に育ててみよう

ウーパールーパーの寿命は5年?基礎知識と長生きさせるための飼い方
ウーパールーパーを飼育する際は、温度管理を徹底したり、定期的に水を換えたりする必要があり、初心者の方には少し難易度が高いかもしれません。

しかし、愛情を持って正しい方法でお世話をすれば、長生きさせてあげることが可能です。

ユニークな動きや愛嬌のある表情を楽しみながら、ぜひウーパールーパーと一緒にかけがえのない時間を過ごしてみてくださいね。

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