鶴岡アートフォーラム「ファンファーレ 扇の舞」

山形県鶴岡市にある鶴岡アートフォーラムにて、テキスタイルデザイナーの須藤玲子(株式会社布 代表)と、コンテンポラリーデザインスタジオwe+(ウィープラス)によるテキスタイルインスタレーション「ファンファーレ 扇の舞」が10月22日から11月6日まで展示されている。
鶴岡市が展開している「酒井家庄内入部400年記念事業」の一環として開催されるもので、須藤氏が率いるテキスタイルデザインスタジオ・NUNOが、鶴岡のシルク産業との協働などでふだんからゆかりが深いことから、記念展示のアーティストとして招かれた。

「ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション」

大型インスタレーション作品《扇の舞》は、NUNOの代表作のひとつ。2017年にワシントンDCのJ. F. ケネディ舞台芸術センターで発表され、以降も国内外で展示されてきた。「扇」の素材は、須藤氏とNUNOが全国各地の工場や職人と協働してつくり上げたテキスタイルで、本展が初公開となる新作7点を含む計13点の「扇」は、鶴岡で制作されている。これらに酒井家および庄内ゆかりのモチーフが使われているのも見どころ。

「ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション」
Photo: Takanori Yanagida

インスタレーションは屋外空間と館内のギャラリーの2カ所にて展開。ともに扇を天井から末広がりに「扇」を幾重にも配置し、当地の記念祝賀を演出する。「扇」のサイズは最大で直径2メートルあり、国内では過去最大級の《扇の舞》の展示となる。
須藤氏とのコラボレーションで会場デザインを担当するのは、we+の林 登志也と安藤北⽃氏。昨年と今年、東京と京都で開催された「nuno nuno展」でも会場デザインを手がけている。扇本来の「あおぐ」という行為が生みだす風や空気の動きに注目し、庄内平野を背景に建物の内と外を「扇」でつなぐことを試みる。

「ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション」
屋外展示 Photo: Takanori Yanagida

「ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション」
ギャラリーにて、須藤玲子氏を挟んで、we+の二人 Photo: Takanori Yanagida

information

「ファンファーレ 扇の舞 ― NUNOとwe+によるテキスタイルインスタレーション」
会期:2022年10月22日(土)~11月6日(日)
休館日:月曜
開館時間:9:30-17:30
会場:鶴岡アートフォーラム 1階(山形県鶴岡市馬場町13-3)
入場料:無料

主催:鶴岡市
後援:酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会、鶴岡「サムライゆかりのシルク」推進協議会
企画協力:鶴岡シルク
問い合わせ:鶴岡市役所 商工観光部 商工課(TEL.0235-35-1299)

酒井家庄内入部400年記念事業公式サイト
https://sakai400th.jp/

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