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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

雪形(ゆきがた) 発達中

2018年04月17日
後立山 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山地区からです。

4月10日、長野県大町市からは爺ヶ岳(じいがたけ)、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)など中部山岳国立公園の3,000m級の山々を望むことができました。

<大町山岳博物館前からのパノラマ。写真の右側が北、左側が南。北は白馬岳(しろうまだけ、はくばだけ)から南は大天井岳(おてんしょうだけ、だいてんじょうだけ)辺りまで望むことができます。>

<左:爺ヶ岳、中:鹿島槍ヶ岳、右:五竜岳(ごりゅうだけ)。鹿島槍ヶ岳と五竜岳は日本百名山に選ばれています。>

さて、これらの山々に、「雪形(ゆきがた)」が現れ始めていました。

「雪形」とは、里が新緑を迎え、山が雪解けを始めた季節に、山肌に残った残雪によってできる模様を生き物などの形に見立てたものです。

今回は、鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳に見られる雪形を紹介します。まだ、形を十分に認められるものは少ない状況です。もう少し日が経てば、山も雪解けが進み、雪形がはっきりしてきます。

まず、鹿島槍ヶ岳に見られる雪形です。

鹿島槍ヶ岳の山頂部です。左側(南側)のピークが南峰(2,889.1m)、そこから右に続く尾根(吊尾根)の右のピークが北峰です。2つのピークからなる双耳峰(そうじほう)と呼ばれる山の形が特徴です。

ここでは雪形を2種類の動物に見立てています。一つは南峰の下(左側の丸)に、もう一つは吊尾根の下(右側の丸)に現れます。ともに岩肌の黒色で作られた雪形です。

左は飛び立とうとしている「鶴(つる)」に、右は駆け下ってくる「獅子(しし)」に見立てています。

次に、爺ヶ岳に見られる雪形です。

爺ヶ岳の山頂部です。こちらはピークが3つあり特徴的です。左側(南側)のピークが南峰、真ん中のピークが中峰(2,669.8m)、右側のピークが北峰です。

ここでは雪形を、農作業をする人に見立てています。2つあり、一つは南峰直下(左側の丸)に、もう一つは南峰と中峰の鞍部(右側の丸)に現れます。ともに岩肌の黒色で作られた雪形です。

左側は「(南の)種まき爺さん(たねまきじいさん)」、右側は「(北の)種まき爺さん」と呼ばれる雪形です。

雪形については、日が経って形がはっきりしたものや、別の山で見られる雪形の情報をお届けしたいと思っています。

遅ればせながら、今年度も引き続きよろしくお願いいたします。