自転車を自分の思い通りに着飾るデコチャリ。
その全国組織「龍神丸船団」の初代会長なぎと君はなんと中1。
デコチャリの魅力について話を聞いてみました。
ちいき新聞TVで動画公開中!!
公開 2022/05/18(最終更新 2023/09/01)
龍は守り神。男だから憧れる世界がある
「トラック野郎」が花形の高度経済成長時代。
国内外を問わず小説や映画でトラックの運転手を主人公にした作品が多く輩出されました。
その中に、菅原文太主演「トラック野郎望郷一番星」があります。
「この映画がきっかけでした」…そう語るなぎと君。
デコチャリの全国組織「龍神丸船団」の初代会長を拝命しました。
北は北海道から南は沖縄まで、現在会員は26人ほど。
愛機「龍神丸」のデコレーションに夢中な中学1年生。
「5歳のころ海で溺れかけたことがあって、その時足を何かがスッと押し上げてくれた感覚を体験しました。多分それは龍じゃないかって…」と愛機の名前の由来を教えてくれました。
パーツの情報は専門誌の他、実際のトラック運転手たちからLINEで収集。
電飾を点滅させるリレー回路の配線はショップでキットを手に入れてから独学でマスターしました。
運転席には定番の「土足厳禁」の札。
大人っぽいオーデコロンの香りも漂います。
デザインではバランスが大事と語るなぎと君。
愛機の手入れも怠りません。
取材の日はピカピカの状態で迎えてくれました。
限られた期限の中で夢中になること
「暗黙のルールでデコチャリは18歳までなんです」
先輩たちはやがてデコチャリを離れ、本物のトラックやバイク、車に興味を持つのだといいます。
「それまでにたくさんのお金や時間をかけることは無駄ではなく、次のステージへの勉強なんです」。
爽やかなハキハキした語気と笑顔。
元々滑舌が悪く人前で話すのが苦手でしたが、言葉で互いに自己主張し合うラップのバトルを友達と始めて鍛えました。
テストで90〜95点以上取るとパーツ1個プレゼントとお母さんと約束。
好きな科目は美術・理科・体育。
現代史も読み解きます。
お母さんは言います。
「私ができなかったことを自由にやらせてあげたい。そうすると子どもってどうなるのかなって」
龍神丸船団のインスタグラムはこちら
Instagram/@ryuji_nmarusendan