2019/01/13 13:56

熊本県にある坂本善三美術館の学芸員、山下弘子と申します。
当館では昨年彼らと、「拍手し展!」という絵画作品をダンスで読み解く展覧会を開催しました。


 

彼らの子どもたちに対する考え方、アートに対する考え方に私は大変共感しているので、んまつーポスの劇場づくりのためのクラウドファンディングを応援します。
応援する理由は3つあります。


その1。
んまつーポスと出会った時の子どもたちの輝きがすさまじいから。
私の勤務する坂本善三美術館では、子供たちを対象にした多くの教室やワークショップを行っていますが、んまつーポスのワークショップは本当にすごい。
子どもたちがあっという間に全開モードになり、ものすごい勢いで発熱・発光し、5センチくらい浮かんだまま帰っていきます。
この解放されきった子どもたちの姿を見ることは、大人にとっても非常に刺激的な経験で、私たちの中にもあの解放された世界が眠っていることを思い出させてくれます。
月並みですが、子どもたちの輝きはやはり我々にとって希望の塊に違いないのです。
それがすさまじい輝きならなお、私はそれを見ていたい。
そんな経験が日常的にできる場の誕生を大いに応援します。

 

その2。
んまつーポスのダンスがかっこいいから。
んまつーポスのダンスの吸引力もすさまじいものがあります。
彼らにはこれまでにたびたび当館で公演を行ってもらいましたが、普段あまり美術館に来ない方やコンテンポラリーダンスを初めて間近に見るという老若男女がどっと押し寄せ、彼らの圧倒的な身体能力を生かしたダンスに釘付けになりました。
そして熱烈なファンが“爆誕”しました。
極限まで動く体を見る喜び。見ている私の体はあんな風には動かないけれど、私の細胞たちは共鳴している気がする。
そんな彼らのダンスを日常的に見られる場の誕生を大いに応援します。

 

その3。
私も参加したいから。
子ども達にその姿勢を伝えたいから。
私は彼らの芸術に対する考え方に大変共感しています。
でも私は踊ることも劇場を作ることもできません。
そんな私でも、「私もそう思うよ」と表明することはできます。
それがこのクラウドファンディングだと思います。
様々な人々の名前が入ったステージ用具は、芸術を愛する大人たちがたくさんいるということを子どもたちに伝えることでしょう。
芸術とともに人生がある喜び、心を開いて生きていく豊かさを、彼らの劇場を応援することで私も一緒に表現したいと思います。

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